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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今回も前回に引き続き、伊勢崎晃一朗先生の新作をご紹介したいと思います。

前回の記事では「裏・晃一朗」をご紹介しましたが、

今回は「表・晃一朗」の中でも晃一朗先生の代名詞ともいえる引出黒の茶碗をご紹介します。

 

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造形と焼成において晃一朗先生らしい独創的な手法が取り入れられており、

父である淳先生の「黒」を更に進化発展させ、焼成中に引き出すことで強烈な変化を生み出しています。

大袈裟な話ではなく、長い歴史を誇る備前焼に大きな一石を投じた手法であると思います。

晃一朗先生がデビューされて以降、土という素材に対するアプローチの幅がとても広がり、

若手作家を中心に表現の自由度が格段に進化しました。


シンプルに美しいと思える引出黒の肌は、濡れた墨のような黒を中心に、

コバルトブルーや淡いグリーンなどまるで宝石の原石のように様々な彩りが散りばめられています。

茶室という光源が限定された空間においても勿論その美しさは折り紙つきですが、

お洒落な造形は現代のマンションの一室でも映えるのでは、と思います。

 

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手捻りで発生する皺をも土の表現の一つとして取り込んでいます。

 

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青から黒へのグラデーションは宇宙の輝きのようです。

 

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胡麻自体が引き出し技法でガラス化して、とても滑らかに使い易くなっています。

 

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高台には練った墨のような深く艶のある黒が出ています。

 

(伊勢崎晃一朗/引出黒茶碗 共箱製作中)
size:径14.7cm×径13.7cm×高さ9.6cm price:¥150,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(伊勢崎晃一朗/引出黒茶碗 共箱製作中)

size:径14.7cm×径13.7cm×高さ9.6cm 売約済

 


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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

年末の窯出しラッシュの最後を締めくくる、伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました。

個展でお忙しい中で、窯出ししたばかりの秀作を見せて頂きました。

これからブログで随時ご紹介していきたいと思います。

 

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今回ご紹介する「裏・晃一朗」とでも呼ぶべきかなり変化球の酒呑です。


本日の伊勢崎晃一朗先生の新作第一弾はかなり変化球な酒呑のご紹介です。

あえて「らしさ」を出す事を避け、遊び心を重視して制作されたそうです。

碁笥底が多く、高台自体が付ける事が殆ど無い伊勢崎晃一朗先生ですが、

堂々とした高台がシャープな削り出しで付けられています。


造形全体でも晃一朗イズムを逆転させて制作されており、

どこか原田拾六先生を彷彿とさせるシルエットとなっています。

厚手に引き上げた後に胴と口縁で段差をつけており、

更にそこからアクセント程度に留めて箆削りをするという、

轆轤挽きと、箆などによる変形作業の比率が通常の作品群とは逆転しています。


口縁部も上から見ると緩やかな三角形となっており、

まるで茶陶や古陶を意識して制作されているかのようです。

伊勢崎晃一朗先生の作品の中にある様々なファクターを、

敢えて逆ベクトルにしてみた、まさに裏・晃一朗とも呼べる面白い酒呑です。

晃一朗先生のファンの方は表・晃一朗の作品群と見比べてみることで、

裏も表もそれぞれの作品の良い所が照らし出され、

そしてそれを通して晃一朗先生の作陶理念が浮かび上がってくるように思います。

 

左ぐいのみ

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堂々とした高台に、三角の口縁は本格派茶陶の如しです。

 

右酒呑

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接地面に施される貝跡も、いつもとは違い内側にあります。

造形理念が反転することで、焼成方法にも影響を及ぼしたのでしょうか。


(伊勢崎晃一朗/備前酒呑 共箱製作中)
写真左 size:径7.6cm×径7.6cm×高さ6.6cm  price: 売約済
写真右 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ6.4cm  price: 売約済

(伊勢崎晃一朗/備前酒呑 共箱製作中)

写真左 size:径7.6cm×径7.6cm×高さ6.6cm  price: 売約済


写真右 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ6.4cm  price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

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伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日、伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました。
前回も発表されていた伊部の白土を用いた作品も更に研究を重ね、発色が豊かになっており、
また今回は成形した土肌の上から砂を塗り独特の質感を持たせた酒呑や、
新たに酒注にも挑戦されたりしていました。
多彩な作品を頂いて参りましたので、ブログや商品ページにて随時ご紹介して参ります。
11月26日からは広島の福山天満屋 6階アートギャラリーにて個展も開催されるそうです。
お近くの方はぜひご高覧下さいませ。

先日、伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました。

前回も発表されていた伊部の白土を用いた作品も更に研究を重ね、発色が豊かになっており、

また今回は成形した土肌の上から砂を塗り独特の質感を持たせた酒呑や、

新たに酒注にも挑戦されたりしていました。

多彩な作品を頂いて参りましたので、ブログや商品ページにて随時ご紹介して参ります。


11月26日からは広島の福山天満屋 6階アートギャラリーにて個展も開催されるそうです。

お近くの方はぜひご高覧下さいませ。

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伊勢崎 創先生の工房へお邪魔しました。

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は大阪からお越しのお客様が創先生のお宅へお邪魔したいということでご案内してきました。
満先生の跡を継がれ伊部の歴史ある茅葺き屋根の工房で作陶されている創先生。
作品や登り窯を拝見させて頂き、丁寧に窯焚きや土についてご説明下さりました。
満先生より受け継がれた登り窯は現代では比較的大きめの窯で、2週間ほどじっくりと焚かれるそうです。
登り窯焼成による、しっとりと艶やかな緋襷作品は定評があります。
そんな美しい緋襷を宿した酒器や食器を当店も頂いてきました。
端正で清潔感に溢れた作品には創先生の誠実なお人柄そのものが現れているかのようです。
また創先生の作品は随時ご紹介させて頂きますのでご期待下さいませ。

本日は大阪からお越しのお客様が創先生のお宅へお邪魔したいということでご案内してきました。

満先生の跡を継がれ伊部の歴史ある茅葺き屋根の工房で作陶されている創先生。

作品や登り窯を拝見させて頂き、丁寧に窯焚きや土についてご説明下さりました。

満先生より受け継がれた登り窯は現代では比較的大きめの窯で、2週間ほどじっくりと焚かれるそうです。

登り窯焼成による、しっとりと艶やかな緋襷作品には定評があります。

そんな美しい緋襷を宿した酒器や食器を当店も頂いて参りました。

端正で清潔感に溢れた作品には創先生の誠実なお人柄そのものが現れているかのようです。

また創先生の作品は随時ご紹介させて頂きますのでご期待下さいませ。

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秋谷昌央先生の新作のご紹介3

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今日も秋谷昌央先生の窯出しされたばかりの新作をご紹介したいと思います。

今日は焼酎杯や湯呑など多目的に使用できるフリーカップをご紹介します。

お洒落ですがクセの無いデザインでプレゼントにも最適ですよ。

 

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口縁が大きく広がっており、小型の鉢のようでもあります。

 

以下は中央の作品の詳細画像です。

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(秋谷昌央/黒碗 size:径10.5cm×径10.4cm×高さ7.5cm  price:¥6,000 共箱後日)
他の作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
写真左:売約済 写真中:売約済 写真右:売約済
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(秋谷昌央/フリーカップ size:径11.2cm×径11.1cm×高さ7.1cm  price:¥4,000 紙箱)

写真中:売約済 写真右売約済

他の作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。


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秋谷昌央先生の新作のご紹介2

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今日は秋谷先生の新作徳利の中から、

白と青のガラス質になった窯変が美しい徳利ニ本をご紹介致します。

ガラス窯変と勝手に命名していますがとても不思議な窯変です。

層になっていったり胡麻の流れに逆らっていきなり発生したり。

詳細画像からその謎を追っていきましょう。

 

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写真左の黒徳利は向かって右側面が青いガラス質に覆われています。

写真右の備前徳利は向かって左下と右上が白濁したガラス質で覆われています。

 

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淡い青が出たガラス質が胡麻の流れに逆らってぶつかり合っています。

 

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口縁部や肩にはコバルトブルーが出ており、使用時には酒に濡れてより濃い色合いになりそうです。

 

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こちらは備前徳利の背面です。

火を受けた背中にポツンとガラスの溜りが。

 

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信楽のトンボの目のように自然釉がグリーンになっています。

これは一旦白ガラス窯変を形成した後、うっすらと線を引きながら黄胡麻が流れこんでいます。

 

二つのガラス窯変、如何でしたでしょうか。

よく見ると火の流れや胡麻の流れに逆らって別のベクトルを持っていることが分かります。

実はこれは窯の壁に溜まった灰が零れ落ちて生まれるそうで、

一定方向へ流れる火の影響が強く出る秋谷先生の穴窯焼成において、

別の角度からの窯変が生まれることで焼き上がりに動きや幅が生まれていますね。

 

 

(秋谷昌央/写真左 黒徳利   size:径9.0cm×径8.3cm×高さ14.5cm  price:¥20,000)
(秋谷昌央/写真右 備前徳利   size:径9.4cm×径9.3cm×高さ15.4cm  price:¥12,000)
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(秋谷昌央/写真左 黒徳利   size:径9.0cm×径8.3cm×高さ14.5cm  price:売約済

(秋谷昌央/写真右 備前徳利  size:径9.4cm×径9.3cm×高さ15.4cm  price:売約済

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。


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秋谷昌央先生の新作のご紹介1

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今日からは秋谷先生の窯出しされたばかりの新作をご紹介したいと思います。

秋谷先生は十年間の長きに渡って、縁の下の力持ちとして淳先生を支えて来られました。

その十年間の技術と経験が作品制作に活かされており、

とてもよく焼けた黒作品が窯出しの際には並んでいます。

今回はそんな見事な黒作品の中からおすすめの黒碗(フリーカップ)をご紹介致します。

 

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黒と胡麻とが溶け合って透明な胡麻と濁って浮かび上がった胡麻とに分離しています。

部位によっては青色に窯変しとても綺麗です。


以下は一番左の作品の詳細画像です。

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淡いブルーの胡麻、濃い黄胡麻、やや黒い透明な胡麻と三つに分離しています。

 

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今回の黒碗は見込みは土味と緋襷を配して景色に幅をもたせています。

 

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昨日のブログでご紹介させて頂いた貝殻を設置した跡です。

貝と接地面との間に自然釉が流れ込み化石のようになっています。

 

(秋谷昌央/黒碗 size:径10.5cm×径10.4cm×高さ7.5cm  price:¥6,000 共箱後日)
他の作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
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(秋谷昌央/黒碗 size:径10.5cm×径10.4cm×高さ7.5cm  price:¥6,000 共箱後日)

他の作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

写真左:売約済 写真中:売約済 写真右:売約済


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秋谷昌央先生の窯出しがありました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日秋谷昌央先生の窯出しがあり、伺って参りました。

今回は当初の予定よりもやや遅れての窯出しとなり、

逸る気持ちを抑えて久し振りの秋谷作品に会えるのを楽しみ待っておりました。


久し振りの窯出しで拝見した作品は待った甲斐がある見事な窯変が出ておりました。

引き出し黒の色艶も冴えており、全身を包む自然釉が見事な変化を見せてくれます。

引き出しによる急冷で全身を覆う胡麻が透明化することで、

普段は胡麻で隠れてしまう土の皺が透明化した胡麻に濃淡を生み出しています。

内部から膨らませたり千切ったりと、土の質感表現に定評のある伊勢崎一門にピッタリの焼きですね。

素晴らしい作品が多数入荷しておりますので是非お問い合わせ下さいませ。

 

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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引出黒の酒器、コバルトブルーの出た酒器や食器など入荷しております。

焼き上がりを見て今回は大成功の窯焚きではないでしょうか。

 

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貝跡に使用される貝殻です。

焼けた跡はカルシウムだけとなり、作品に貝殻の線文だけを残します。

伊勢崎 淳先生の窯出し

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日、伊勢崎 淳先生の窯出しに伺って参りました。

前々からお願いしておりました黒の湯呑、ビール呑を入荷する事が出来ました。
湯呑やビール呑では黒タイプは今まで制作されておりませんので貴重な作品です。
その他にも、普段の緋襷とは少し雰囲気の異なる、穏やかでエレガンスな色調の緋襷の出た酒呑や、
胡麻が何層にも亘って溶けている黒徳利など、秀作が入荷出来ました。
来年は2ヶ月間にも及ぶ大規模な展示会を控えているとのことで、
これからは大作のオブジェを中心に制作すると意気込んでおられました。
んな作品を生み出されるのか、益々のご活躍が期待されます。

前々からお願いしておりました黒の湯呑、ビール呑を入荷する事が出来ました。

湯呑やビール呑では黒タイプは今まで制作されておりませんので貴重な作品です。

その他にも、普段の緋襷とは少し雰囲気の異なる、穏やかでエレガンスな色調の緋襷の出た酒呑や、

胡麻が何層にも亘って溶けている黒徳利など、秀作が入荷出来ました。


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いつもの備前タイプとは全く違う表情を見せます。

黒い水の中に黄金の粒を沈殿させているようです。

 

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備前タイプは穴窯の華やかさが全面に出ています。

 

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黒徳利には激しい胡麻流れと濡れて色濃く変化するブルーが出ています。

 

来年は2ヶ月間にも及ぶ大規模な展示会を控えているとのことで、

これからは大作のオブジェを中心に制作すると意気込んでおられました。

どんな作品を生み出されるのか、益々のご活躍が期待されます。

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伊勢崎晃一朗先生が窯出されました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
先日、伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました。
今回の窯出しでも見る者をワクワクさせてくれる作品ばかりで、
つい時間が経つのも忘れて作品選びに夢中になってしまいました。

実は晃一朗先生は学生時代には木彫をされていたそうで、
その技術が作陶にも大変活かされており、土の新たな表情を引き出されていると感じます。
大きなノミで土を大胆に削った花器や、ご友人の木工作家とコラボした茶器など、
様々な技法や表現で備前土の魅力を再認識させてくれるものばかりです。
そう考えると隣接する淳先生の工房と晃一朗先生の工房の関係もなんだかとても面白く感じます。
淳先生の工房で沢山の人々によって長年研究されてきたものが分解され、
隣の工房で一人の若き陶工のフィルターを通して集約・再構築されているようにも思えてきます。
その中には工房前の古備前、海外で活躍されているアーティストの作品から部屋に飾られた古代アフリカの通貨など、
本当に多種多様なエッセンスが混じり合いながら「伊勢崎晃一朗の備前焼」へと収束しているのでしょう。

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現在、十数年使用してきた黒の塗り土があと僅かになり新たな配合を研究中とのことですので、
今度はどんな再構築が見られるのかと今から楽しみでなりません。
深く艶のある黒、だけど一色ではなくどこかに緋色が混じったような。
そんな黒を研究中との事です。

備前焼 川口陶楽苑にて出品中の伊勢崎晃一朗先生の新作

備前手捏ね酒呑

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備前手捏ね酒呑

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黒手捏ね酒呑

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黒手捏ね酒呑

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皆さんこんにちは、寒い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。
さて、先日伊勢崎 満先生の回顧展に行って参りました。
満先生は2011年の8月末に呼吸不全で惜しくも亡くなられ、伊部は重鎮を失った悲しみに包まれておりました。
約一年半の後に今回の回顧展が開催されましたがどれも素晴らしい作品が並んでおり、
改めて「伊勢崎 満先生」の喪失という事実を再確認しました。
また、会場にはご子息である四兄弟の作品があり、父であり師匠である満先生への想いが寄せられていました。
四兄弟の皆さんそれぞれの言葉から満先生の真面目で職人気質なところや、無口だけど優しく温かな眼差し、
どこまでも仕事熱心なところなど、家族であり師弟でもあるからこそ分かる人柄が伝わってくるようでした。

今回の回顧展では各種類別に作品が展示されており、茶器や花器などの伝統的な作品から、
晩年の緋襷荒土作品、更には黒織部や志野など実に多岐にわたる仕事ぶりを拝見させていただきました。
中でも平安窯時代の作品の窯変は異彩を放っており、
乾いた白身の強い土に、同じく乾いた質感の黄胡麻がパラパラと降り掛かっており、
晩年の満先生の焼成とはまた違った雰囲気で貴重な体験となりました。

酒器なども多く展示されており、窯変酒呑や赤絵酒呑などこちらも非常に見応えがありました。
赤絵には伊勢崎一門に受け継がれている満先生の優しくも洒落たタッチが存分に発揮され、
ツルリとした白磁に滑るような筆使いがなんとも小気味よく、思わず手に取りたくなってしまいました。
窯変はピンク色の見事な土味となっており、土にこだわることで唯一無二のピンク色の土味を体現されていただけに、
「ピンク色」を備前焼の説明で使うことがこれから少なくなりそうで寂しい気持ちになりました。

赤絵酒呑などもそうですが、柔らかな和紙でそっと撫でるような、そんなイメージが脳裏に浮かんでくる優しいタッチが、
水差しの肌、茶碗の口縁部、徳利の曲線美、どの作品からも共通して感じられ、
荒々しさを表現した緋襷荒土作品からですら、隠し切れない丁寧さや優しさがにじみ出ており、
多種多様な作品をまるで全方位から満先生を分析するように集めることで、
僕のような凡人にもどうにか名工が到達した境地をほんの僅かながらも垣間見ることが出来たように思います。

一生懸命に仕事を頑張ることを心血を注ぐと表現しますが、
一生懸命に備前焼を作るということは心を込めて形とし、血肉を分け与えるように思います。
それはもう本人の分身といっても過言ではないのではないと思います。
きっと満先生の分身達はこれからもたくさんの陶工達の手本として輝き続けるのではないでしょうか。

秋谷昌央先生の織部ビアマグが入荷しました

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皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
今年の春から制作をお願いしておりました織部のビアマグが焼き上がりました。
夏に窯出しされる予定でしたが、秋谷先生が大病を患われ長期間の療養を余儀なくされました。
そのような大変な中で何とか無理を申して制作して頂きました。
待望の作品顔合わせの際には、想像以上の出来栄えのものがズラリと並び、
秋谷昌央先生には感謝の気持ちでいっぱいとなりました。
涼やかな織部釉とシャープなデザインは見ているだけで楽しめる作品となっています。
ご希望の方はぜひお問い合わせ下さいませ。

price:4,000円(共箱付き、共箱制作中)

詳細な画像やサイズなどのお問い合わせは下記まで
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール

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素敵な春のお便りを頂きました。

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今日は当店から伊勢崎晃一朗先生の花器をお買い上げ頂きましたお客様から、
素敵なお写真を頂きましたのでご紹介させて頂きます。

kouichirou.jpg花器自体のダイナミックな造形と早咲きの桜の背の高さを活かした迫力のある構図です。
直接床に置いて頂いたのが、更に迫力を活かしつつ圧迫感を出さない事に繋がっています。
小洒落たお店の玄関のように「異空間」でありながら「入りやすい」という印象がありますね。

壁に光が当たるように調整された証明は、彫刻のようにノミで削り出された多面体の造形に光が差し、
まるでミラーボールのように乱反射して輝いているように思います。
何とも素敵な春のお便りを本当に有難うございました。
皆さんこんにちは、今日は伊勢崎淳先生と晃一朗先生による黒作品共演となります。
晃一朗先生は独立後に自分専用の窯や土で作品を手がけておられるので、
同じ「黒作品」でも淳先生とはかなり違ったアプローチとなっています。
更に本日の作品は先日HPにUPしました引出黒酒呑となりますので、
同じ黒でも見比べてみると様々な違いがあり面白いですよ。

IMG_9456.JPG両方共に横に寝かせて焼き上げられた作品で、虎の縞模様のような景色となっています。
背中に積もった松割木の灰がある程度集積して、水滴の如く重力に引っ張られて滑り落ちたものです。
それが作品の真正面に集まり、つららのように球体を作っています。
また、接地面に対してくっつかないように、貝殻を置いて空間を作っています。(貝跡とも呼ばれる特徴的な景色)
淳先生の接地面はボールの右脇部分の白い箇所、晃一朗先生は横縞模様の先端の白くなった箇所がそうです。

ここで見て頂いても分かる通り、淳先生の引出作品は胡麻がかなり透明化しております。
おそらく両作品ともに松割木のみで焚かれたのですが、晃一朗先生の方は金の絵の具のように、
淳先生の方は透明化してまるで琥珀やべっ甲のようになっています。
では、更に近づいて見てみましょう。

IMG_9475-horz.jpgいかがでしょうか、近寄ってみるとかなり違いがはっきりと分かります。
晃一朗先生の胡麻を見ても分かる通り、元々土と灰では伸縮率が違うので貫入が入ります。
それが引出技法によって更に細かな貫入となり、まるでクリスタルのように変化しています。
対する引き出さない胡麻の濃厚な景色は、涼やかな黒のキャンバスに描かれた金の絵の具とでも言うべきです。
どちらもそれぞれの良さがあり、黒作品の奥深さを物語っていますね。

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作品情報:伊勢崎晃一朗 黒徳利(共箱)      サイズ口縁4.4cm×胴径7.8cm×7.7cm×高さ17.3cm 価格3万6千円
             :伊勢崎 淳 備前引出黒酒呑(共箱) サイズ径7.1cm×7.2cm×高さ6.7cm    価格13万円  SOLDOUT
(※商品名をクリックしていただくと川口陶楽苑のHPの商品ページへ移動します) 

詳細な画像やご質問等ございましたら下記までご遠慮なくお申し付け下さいませ。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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