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金重有邦先生の新作酒器展のお知らせ

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

強い寒波の影響でまだまだ寒い日が続いておりますね。

体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。


さて、本日は金重有邦先生の新作酒器展のお知らせとなります。

2月12日夜20時より窯出しされたばかりの選りすぐりの酒器をご紹介させて頂きます。

十数年前、金重一門では非常に珍しい「山土」を主体とした制作に移行した有邦先生ですが、

今回は金重一門の代名詞とでも言うべき灰被り窯変作品を手掛けられました。

その年月から見るに、沢山の逡巡や葛藤があったのではないでしょうか。

否が応でも金重陶陽先生や金重素山先生の遺したものと向き合わねばならない中で、

自分自身にしか出来ない自分自身が納得のできる作品づくり、

金重有邦にしか生み出せないものへと辿り着くために大変な努力をされていました。

今回はそんな「金重有邦の窯変酒器」を中心に販売させて頂きます。

ご予約も承っておりますのでこちらからお問い合わせ下さい。

是非ご覧下さいますようお願い致します。

 

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皆様明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠に有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


川口陶楽苑は本日5日より本年度の営業を開始致しました。

年末には金重多門先生の窯出しに伺って参りましたが、

何とかギリギリ30日に作品を拝見することが出来ましたので、

1月中旬頃までには「金重多門 新作酒器特集」として、

当店HP上にて何点かお見せすることができそうです。

公開まで是非お楽しみにお待ち下さいませ。


さて、本日は更に去年入荷しておりました、

金重素山先生の極上の徳利二本をご紹介したいと思います。

両者ともに見事な窯変が出ており甲乙付け難く、

店頭で御覧頂いておりましたお客様の間でもかなり好みが別れました。

皆様はどちらがお好みでございますでしょうか。

 

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向かって左側は窯変と土味を両方楽しめるものに、向かって右側は灰被り窯変に特化した仕上がりとなっております。

 

左側 窯変徳利

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こちらの作品は僅かに山土が入ってるのか非常に濃厚な土味が見どころとなっています。

窯変も勿論素晴らしいのですが、正面脇のネットリとした紫蘇色が大変見事です。

 

右側 窯変徳利

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こちらの作品は窯変・焼きに特化した徳利となっています。

灰被り窯変全体が濡れるとまるで墨のような極上の黒色へと変化します。

 

素山先生の極上の窯変徳利二本は如何でしたでしょうか。

一口に窯変と言っても全く違う表情となっており、

素山先生の窯焚きの上手さがひしひしと感じられますね。


共通しているのが徹底して見えない部分まで配慮しているという点です。

通常置いてある状態ではあまり見ない底部までしっかりと考えて焼いており、

正面と見比べても何ら遜色の無い面白い景色で焼き上がっています。

容量を調べるために水を入れても見かけよりもたっぷりと入り、

それでいて持った時に軽すぎない轆轤挽きは見事という他ありません。

「割れた時に下手くそだと恥ずかしかろうが」と言われていたそうですが、

見えないところまで徹底して美しさを追求する素山イズムに感服しました。


多門先生に祖父である素山先生のお話をお聞きした所、

通常ありえない焼き上がり方をした作品が何点か自宅にあり、

素山先生は窯の中の作品を平均して上手く焼くのではなく、

その窯をダメにしてでも最高の逸品を狙うような焚き方をされていたそうです。

実際に窯焚きの途中に窯内を少し見て「こりゃダメじゃな」と言って、

さっさと火を止めて窯焚きを辞められてしまったことがあるそうです。

更に凄いのがもうその日のうちに轆轤に向かって作品作りを始められたそうで、

これもまた素山先生の作陶理念が垣間見えるエピソードですね。

金重有邦先生の作品が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は金重有邦先生の新作が入荷しましたので、

その中から一部おすすめの作品をご紹介させて頂きたいと思います。

今回の窯焚きでは久しぶりの登り窯による窯変を狙われたということで、

灰被り窯変やカセ胡麻の出た酒器を中心に頂いてまいりました。

また、本日4月12日夜20時のHP更新では金重有邦先生の父である、

金重素山先生の若かりし頃の徳利を出品致しますので是非併せてご覧下さい。

 

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見事な古備前の大甕が出迎えてくれる伊部牛神下窯です。

 

金重有邦先生は現在、金重素山先生が遺した伊部牛神下窯を受け継ぎ作陶されています。

いつもお邪魔した際には、有邦先生自らオリジナルブレンドのコーヒーを淹れて下さいますが、

このコーヒーが非常に美味しく、コーヒー初心者の私でも分かるほどコクと深みがあります。

何度も何度もコーヒーショップの方と調整したらしく、こだわりの強い有邦先生らしいです。

 

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十年以上の時を経て再び手掛けられた登り窯による窯変の作品です。


以前冬に有邦先生とお会いした際には久しぶりの窯変がどう出てくるか、

少し緊張したような面持ちであったのがとても印象に残っています。

有邦先生は「これぞ金重」といった窯変やカセ胡麻を今回焼成されるまでに、

山土を使った作品を主体に発表されており、実に十年の以上の期間を要しています。

有邦先生の山土作品を初めて拝見した際には大変衝撃を受けたことも覚えています。

その後二年程前から再び田土の作品に「帰って」独特の作風を発表されています。

備前最高の観音土を敢えてサヤに入れて窯変を避けることで、

土が内包する様々な色合いを剥き出しの肌の上に呼び起こしたものでした。

備前焼に対して常に「死生観」の表現を求めてきた有邦先生は、

備前土の中に眠る命や生命を手探りで探し、

また命の光あれば必ず生まれる死の闇をも同時に表現されていたように感じます。


そんな中で敢えてご自身の陶芸生活のスタートラインとも言うべき、

金重一門伝統の登り窯の窯変を再び表現される意味とは何でしょうか。

初めてお会いした際に有邦先生は少しはにかんだような様子で、

「俺は陶陽・素山の真似事をさせるととても上手いよ」

「だけど、やはり自分の作りたいものを作ってみたいんだ」と語って下さいました。

その時の印象ですが私たちに語りかけながらも、

実際にはまるで自分自身に対し問い掛けをしておられるようで、

自問自答を繰り返しながら己の中へ深く深くダイブしていくようでした。

十人十色、千差万別それぞれ人の数だけ様々な作陶スタイルがあり、

それらに触れられることもまた陶商の喜びの一つではありますが、

有邦先生にとっての陶とはある種の自己探求の手段の一つでありつつ、

また自身の血の中に宿る解き明かすべき命題、宿命であるように感じました。

無限に続く問い掛けの中で、十年以上の時を経て金重一門らしい窯変を再び手掛けられ、

有邦先生は新たな答え、そして新たな問いを手に入れられたのではないでしょうか。

 

伊部瓢徳利

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有邦先生と言えばやはり瓢徳利ではないでしょうか。

本作は非常に小振りかつ細身であり、消え入るような存在感が見事です。

窯変は立ち姿とは逆に、熱を帯びたような緋色と黒銀の灰被りとなっています。

花入れのミニチュアのような格調高い雰囲気があり、一輪活けとしても使用できそうです。

 

伊部ぐい呑

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自他共に認める下戸である有邦先生のぐい呑です。

茶陶の名人として評価が高い有邦先生らしく、

非常に洗練された雰囲気があり、ぐい呑として遊びや広がりがあるというよりも、

茶碗のように内へ内へと収束するような端正さや静けさを感じます。


(金重有邦/伊部瓢徳利 伊部ぐい呑 共箱制作中) 

瓢徳利 size:径6.8cm×径6.7cm×高さ13.0cm 容量120cc price: 売約済

 

ぐい呑 size:径6.3cm×径6.2cm×高さ4.1cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

【更新】 2/24 市川 透 金彩徳利 迦具土「Ra」煇

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本日の更新は隠崎隆一先生の下で学び鮮烈なるデビューを果たした、

市川 透先生の最新作の金彩徳利 迦具土「Ra」煇です。

止め処無く溢れ出るアイデアを土という至高の素材を通して形にしていく市川先生らしい、

独創性に富んだ破格の作品となっています。

 

迦具土シリーズで表現した強烈なカイラギによる沸騰したような釉調を更に進化させ、

煮え立つような金彩と深く澄んだ藍彩を組み合わせて表現した最新作「Ra」シリーズです。

日本神話の火の神「迦具土」からエジプト神話の太陽神「Ra」へとタイトルを変え、

より鮮やかかつより挑戦的なシリーズとなっています。

マグマのように煮え立った迦具土金彩と対を成すように、

本作では藍色の釉薬が大胆に流し掛けされており、

金色と藍色が繚乱する作品はエジプトの古代王の黄金の仮面を彷彿とさせます。

 

「Ra」のタイトル通り人類最古の顔料と言われるエジプシャンブルーを想起させる作品で、

古代エジプトで最も神聖な色とされた「ラピスラズリ/藍色」を見事な色合いで再現しています。

今回新たに制作された轆轤挽きによる洋梨型の造形が金と藍の色合いと相まって、

まるで神話の中の神々の果実が具現化したかのような気持ちにさせられます。

迦具土煇の粒が非常に細かいタイプの金彩は綺羅びやかで美しく、

更にその中の粒に数点白金が隠されているなど非常に凝った作りとなっています。

 

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(市川 透/金彩徳利 迦具土「Ra」煇 共箱) 

size:径12.5cm×径11.8cm×高さ12.8cm 容量約280cc price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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追加画像はこの下へ

 

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先週末は日本各地で寒波が到来し、備前地方でも時折吹雪いておりましたね。

吹雪はするものの積もることはなく、春の到来を待つばかりでございます。

さて、そんな雪の日にピッタリの面白い作品が入荷しましたのでご紹介させて頂きます。


今回入荷しましたのは隠崎隆一先生の2014年頃制作の白炭化酔器です。

実はこの作品、白釉部分に井戸の御本手や萩の蛍手のような紅斑の窯変が出ており、

これまで様々な白釉の作品を見て参りましたが初めて見る景色に驚きました。

厚掛けの純白の釉薬が雪景色を思わせ、炭化銀彩と併せて白銀の世界を構築しています。

そこへほんのりと色づいた紅斑がまるで吹雪の中彷徨う蛍のようでとても幻想的です。

 

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丁度備前地方が吹雪いた日にこの作品と出会い、何ともロマンティックな出会いとなりました。

 

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実はこの作品はもう一つ珍しい部分があり、陶印落ちとなった作品を隠崎先生に漆で書いてもらったそうです。

炭化銀彩のボディに真っ黒な陶印が何ともお洒落ですね。

 

(隠崎隆一/白炭化酔器 共箱) 
size:口縁3.5cm×胴径8.4cm×胴径8.1cm×高さ16.2cm price:¥100,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(隠崎隆一/白炭化酔器 共箱) 

size:口縁3.5cm×胴径8.4cm×胴径8.1cm×高さ16.2cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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金重 愫先生の新作が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

新年一回目のブログ更新ですが、今回は金重 愫先生の新作等が入荷しましたので、

その中から普段あまり目にすることのないダイナミックな長方皿をご紹介したいと思います。

この長方皿自体は以前制作されていたものですが今回の新作と併せて頂いてきました。


金重 愫先生といえば酒器で大変な人気を誇りますが、今回はまた一味違った作品となっています。

愫先生の作品は力強さや雄々しさが特徴であり、備前の中でも指折りの良土にその作風がマッチし、

寡黙ながら引き込まれるような土味と、力強い箆使いが一体となって極上の存在感を放っています。

 

今回の長方皿のような大型の作品では作品自体が巨大なキャンパスのようになっており、

独特の力強い箆使いによりフォーカスして楽しむことが出来るようになっているのではないでしょうか。

愫先生が大変気に入っておられ、ご自宅で実際にお料理を盛って使用されていたそうです。

 

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長方皿としては最大級のサイズとなっており、飾るだけでも大変な迫力があります。

 

非常に大きなサイズで、当店にある最も大型の皿立てでもやや不安を感じる程です。

横に置いた際の自重と焼成時の収縮で右肩に歪が生まれて窯疵となっていますが、

愫先生の金直しよってまるで雷光のような印象へと変わり素晴らしいアクセントになっています。

横置きで灰を全て受け止めた為に、一面全てが胡麻で埋まっています。

その中でも異彩を放つのが「世界地図」のようになった窯変でしょうか。

焦げ胡麻とも桟切りとも胡麻剥がれとも見える非常に不思議な窯変です。

荒々しい波濤を感じさせるこの窯変こそが「荒磯波」という銘の元となったのでしょうか。

 

さて、本日23日の夜20時のHP更新では金重 愫先生の窯出し最新作の酒器をご紹介させて頂きます。

金重素山先生から受け継いできた技と土が一体となった珠玉の新作酒器です。

金重 愫先生のご厚意により一窯でほとんど目にすることのない極上の上がりのものを頂いてきました。

是非皆様ご覧下さいますようどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今年ももうすぐ終わり、じきに新年を迎えますね。

当店も昨日無事に本年度の営業を終えることが出来ました。

また来年も素晴らしいご縁を繋げて参りますので、

どうぞ変わらぬご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。


さて、新年を迎えるにあたり本日20時より新春特別企画と題しまして、

曽我 尭先生の窯出しされたばかりの新作酒器をご紹介させて頂きます。

「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」(クリックで商品ページに飛びます)


曽我先生は古備前を敬愛しその真髄に触れようと日々研鑽しておられます。

古備前の持つ美に至るにはまずどうすればよいのか。

そこで曽我先生は良い土を手に入れることから始められたそうです。

ご存知の通り粘土というのは一朝一夕で生まれるものではありません。

我々人間のおおよその寿命である100歳100年の歳月を持ってしても、

備前の粘土にとっては生まれたての赤ちゃんですらありません。

数万年の時を経て堆積した限りある粘土をいかに活用していくべきか。

その答えは古備前が焼かれた時代の制作状況をほぼ完全に再現するに至りました。


土だけで組み上げた窯は窯出しを経る度に生き物のように変化していきます。

土のみの窯はそれ自体が巨大な焼き物であり、窯焚きの度にその身を焼き変えます。

その為、一窯一窯作品が大きく変化を重ね、まさに一窯一会の出会いとなります。

今回の窯では鉄分が噴出する事でより渋みを増した緋襷や、

新たに挑戦された焦げ胡麻の酒呑と出会うことが出来ました。

以前から取り組まれている海揚がりを思わせる窯変や、

古備前と見紛うような極上の肌合いを持つものも併せて出品致します。

「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」を是非皆様ご覧くださいませ。

 

曽我 尭先生の轆轤挽きの様子

金重晃介先生の窯出しがありました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は約2年ぶりの窯出しとなりました金重晃介先生の新作酒器をご紹介させて頂きます。

今回の窯焚きの一つ前の窯焚きである今年春の金重潤平先生の作品では、

非常に冴えた緋色を中心に大成功の窯焚きとして愛陶家の方々に大変ご高評を頂きました。

今回の窯焚きでも濃厚な色合いと強い焼きの特性を引き継いでおり、

煌々と照るように鮮やかな緋色と黒銀の窯変が一つになっています。

30年以上稼働してきた香登窯が、現在進行形で進化しているのもとても興味深いですね。

窯もまた作品などと同じく土から出来ている以上、

一つの焼き物として30年間焼き続けられているという見方も出来るのかもしれません。

今回は珠玉の窯変酒器を中心に入荷していますので、

ご興味のある方は是非当店までお問い合わせ下さいませ。

この記事の下に金重晃介先生の新作の大まかな写真とオススメの新作窯変酒呑を、

そして同時に少数焼かれた金重潤平先生の新作からオススメの酒呑を掲載しております。

 

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非常に鮮やかで強い緋色が徳利・酒呑共に出ています。

煌々と照るような緋色ですがお酒に濡れることでより素晴らしい色合いに変貌します。


金重晃介作 新作備前酒呑

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煌々と照るような正面の窯変も見事ですが、窯内の左右の作品との接合面にも素晴らしい緋色が出ています。

高台部分にも緋色が出ている他、見込みでも赤紫色の濃い土味が出ており正に緋色づくしの逸品となっています。

鼠色に上がった灰被りは丁寧な手入れで非常に触り心地が良く、金重備前の良さを凝縮したような酒呑です。

 

金重潤平作 新作備前酒呑

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こちらは同じ窯に少数入っていた金重潤平先生の新作の中からカセ窯変の酒呑です。

カセ窯変は水指や花入など大型で格の高い作品に採用されることが多いですが、

小型作品の酒呑にこれだけの灰が乗ったものは一窯でもそうそう目にすることは出来ません。

 

(金重晃介/新作備前酒呑 共箱制作中)    

size:径7.0cm×径6.8cm×高さ5.8cm price: 売約済


(金重潤平/新作備前酒呑 共箱制作中)    

size:径6.1cm×径6.1cm×高さ6.3cm price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

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追記(掲載の許可を頂きましたので窯の写真です)

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作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

夏真っ盛りということでジリジリと照りつける暑い日が続いております。

こんな時にはさっと水にくぐらせて水気を帯びた備前の皿に、

マスカットやピオーネや白桃を盛り付けて食べたいものですね。


さて本日は今夏窯出しをされました金重有邦先生の新作から、

金重有邦先生の持つ二つの面を見ることが出来る徳利二点をご紹介させて頂きます。

金重一門に生まれながらも、独特の土の表現にこだわり続ける有邦先生ですが、

ちょうど今回の徳利二点は対照的ながらも、どちらもが金重有邦先生を象徴するような作品です。

 

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両方共に今夏窯出しの最新作です。


向かって右はまさに金重一門らしい味わい深い緋色と渋いカセ胡麻が出た作品です。

それに対して左は剥き出しのの土肌に最小限度の胡麻のみという構成で、

こうして並べてみることで非常に対照的な作品であることが窺えます。


自らが惚れ込んだ備前土、一族の宿命とも言うべき土への執念が根底にありながら、

対極のような表現となった二本の徳利ですが、どちらにも共通するのは「究極の質感」です。

こればかりは実物を手にとってご覧頂き、掌の皮膚にてお召し上がり頂くしかお伝えする手段がなく、

またこの質感を捉えられる言葉を持たないため、今回ブログはこのようなタイトルとなりました。

ただ一言残すとするならば「是非実物を手にとってご覧下さい」のみです。

現在、川口陶楽苑にて展示中ですので、お近くまでお越しの際には是非一撫でしてみて下さい。


焼き物として見た目や形も大事なのですが、やはり人間に直に触れられて使われる物として、

感触や肌合いは所有する喜びの中でも大変重要なファクターとなります。

掌の中にその物が存在するだけで至上の喜びが生まれることもあります。

お酒などの品評で「米を磨く」という言葉をよく耳に致しますが、

まさに本作に使用された土は磨き抜かれた珠玉の土であり、

美味いお酒、美味い料理、美味いお茶と同じく喜びを運んでくるものであります。

 

備前徳利①

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こちらは一目で金重一門と分かる細かなカセ胡麻が出ています。

良い意味で粉っぽいとすら感じるほど、肌に付着したカセの粒子が細かく濃密です。

そこへ柔らかな質感の土味が重なり、二つの心地良い質感を掌で「食べ比べ」することが出来ます。

とても軽く枝垂れ柳のような憂いのある立ち姿は風流人である金重有邦先生らしいです。

 

備前徳利②

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こちらは金重有邦先生の一押し作品で、金重一門ではなく言うなればゆうほう好みの一振りです。

もう一方の徳利は陶芸の妙味である微妙な歪みが入り、それが侘び寂びに通じていますが、

本作は左右対称のまるで白磁の瓶子のようなフォルムとなっています。

左右対称というと堅くなりがちですが、そこへ最高の質感が加味されることで、

古備前でもない、新作でもない、ゆうほうワールド全開の魅力溢れる徳利へと昇華されています。

普通の轆轤引きではこのようにはならないので、優雅な立ち姿とは正反対のものすごい手間が掛かっています。


備前徳利② size:径9.4cm×径9.4cm×高さ13.3cm  price:¥100,000

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(金重有邦/新作備前徳利各種)

備前徳利① size:径7.9cm×径7.8cm×高さ13.2cm price: 売約済

 

備前徳利② size:径9.4cm×径9.4cm×高さ13.3cm price: 売約済


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曽我 尭先生の窯出しがありました(2016年春)

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

昼間は大分暖かくなってきましたが、まだ夜は寒く風邪を引かないようにお気を付け下さい。

さて、本日は曽我 尭先生の新作窯出しがありましたのでご紹介させて頂きます。


以前何度かご紹介させて頂いた折に、土への強いこだわりは感じて頂けたかと思います。

曽我先生は常に「素材である土が良くなければ良い物は焼けない」を信条に、

自分が恋い焦がれた古備前の味わいを追い求めています。


その為に近代開発された窯道具類や電子機器などは一切排除し、

古の陶工と同じ環境を再現して創意工夫されています。

中でも最も特徴的なのが「耐火レンガ」を一切使用されていないことでしょうか。

熱を反射するという性質がある耐火レンガはそれだけで窯内部の熱効率を飛躍的に上昇させます。

その便利な耐火レンガを使用しない為、比較的規模の小さな窯であっても、

中々融通が利かず根気よく窯に付き合ってやるという窯焚きを強いられます。

更に窯自体が粘土で出来た巨大な焼き物と同じであり、

窯焚きが進めば進むほど窯自体が焼けてきて複雑に変化していくそうです。

炎と徒手空拳で格闘するが故に、毎窯違った表情を見つけることが出来るのだと思います。


今回はより甘く柔らかな景色が出るようにシフトされており、

山土の雑味の中に田土の程良い緋色がスパイスのように効いた作品となっております。

桃山期の古備前にある素朴な赤み、生焼けではなくしっかりと焼けた緋色が出ています。

備前焼らしい強さと柔らかさを兼ね備えた新作ですので是非ご覧下さい。

 

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古備前のような景色と質感は見た目の良さ以上に使い混んで育てるという楽しみがあります。

 

徳利

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しっかりと焼けた肌から地続きで柔らかな緋色が存在しています。

底部までしっかりと焼けており水に濡れると抜群の景色となります。

 

瓢徳利

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堅く焼き締まった石のような存在感ととろけるように初な緋色が同居しています。

今回の新作の特徴である「芯まで良く焼けた緋色」を堪能できます。

 

酒呑1

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古備前で酒を呑んでみたいという夢を叶えてくれる酒呑です。

見込みに「芯まで良く焼けた緋色」が出ており、外側の景色と見比べると面白いです。

 

酒呑2

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こちらは曽我先生流の窯変酒呑です。

薄っすらと黄色掛かった土味は何とも野趣溢れる力強い肌となっています。

 

小服碗

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こちらは今回初挑戦された小服碗です。

何にでも使える小服碗であるからこそ、質感にこだわって焼成されています。

目を閉じて触っていると古備前の壺を手に取っているような気持ちになります。

 

 

(曽我 尭/新作各種)
徳利  size:径8.6cm×径8.5cm×高さ13.9cm  price:¥50,000
瓢徳利 size:径8.4cm×径8.2cm×高さ15.7cm  price:¥50,000
酒呑1  size:径6.8cm×径6.9cm×高さ5.7cm   price:¥20,000
酒呑2  size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.7cm   price:¥20,000
小服碗 size:径10.0cm×径9.7cm×高さ7.8cm   price:¥25,000 ※少々カタつきがあります
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
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(曽我 尭/新作各種)

徳利  size:径8.6cm×径8.5cm×高さ13.9cm  price: 売約済


瓢徳利 size:径8.4cm×径8.2cm×高さ15.7cm  price: 売約済


酒呑1  size:径6.8cm×径6.9cm×高さ5.7cm   price: 売約済


酒呑2  size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.7cm   price: 売約済

 

小服碗 size:径10.0cm×径9.7cm×高さ7.8cm   price: 売約済 ※少々カタつきがあります


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高力芳照先生の新作緋襷酒器が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今回の酒器にも瑞々しくソフトな感触の土味に濃淡の階調豊かな火襷が現れており取り分け美しいです。
そしていくつかの作品の中から選ぶ決め手となった1番のポイントは「大らかさ」です。
高力先生にしかない魅力的な大らかな作行きが良く出た作品に仕上がっています。
大らかさの中にも愛らしく人懐こいような雰囲気があり、作者の豊かな人間性を物語っています。
師である素山先生に学ぶ間に技術だけではない様々なことを学んだ経験が生きているのだと思います。
酒を呑む時に肩肘はらずゆったりと語りかけてくれる、そんな徳利と酒呑です。

先日、高力芳照先生の電気窯の窯出しがありました。

一時期電気窯が不調のようでしたが、修理の結果また第一線に復帰されたそうです。

今回ご紹介するのはいくつかあった酒器の中から選出したおすすめの徳利と酒呑です。

薪を併用して焼成する高力先生らしいとても柔らかな質感が魅力の作品となっています。

 

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緋襷の発色の良さ、景色のバランス、魅力的な形を考慮して組み合わせました。

 

師である金重素山先生より受け継いだ緋襷の焼成に注力する高力先生だけあり、

拘りの電気窯焼成による優美な緋襷には目を見張るものがあります。

今回の酒器にも瑞々しくソフトな感触の土肌に、面と線の二つの観点で楽しめる緋襷が合わさり見事です。

そしていくつかの作品の中から選ぶ決め手となった1番のポイントは「大らかさ」です。

逆三角形の頼もしいような立ち姿は、高力先生にしかない大らかで伸びやかな作風によるものです。

それでいて大袈裟ではなく柔和な雰囲気があり、穏やかで優しい高力先生そのものです。

師である素山先生に学ぶ間に、技術だけではない様々なことを学んだ経験が生きているのだと思います。

酒を呑む時に肩肘はらずゆったりと語りかけてくれる、そんな徳利と酒呑です。

 

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腰回りは藁を横に巻きつける面の緋襷が、肩へは伸びやかに掛かる線の緋襷が楽しめます。

 

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使い込むことで備前特有の細かな凹凸が摩耗しよりすべすべとした肌合いに変わるでしょう。

 

(高力芳照/備前緋襷徳利・酒呑 共箱製作中)

徳利 size:径9.0cm×径8.9cm×高さ12.7cm  price: 売約済


酒呑 size:径7.5cm×径7.3cm×高さ4.9cm   price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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矛盾ノ器2~曽我 尭~

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

前回からまたもや間隔が空いてしまいましたが、

引き続き今回も曽我先生の作品をご紹介していきたいと思います。

ブログやHPでご紹介させて頂いた作品も、多くの愛陶家の方よりご好評頂き、

曽我作品の世界が多くの方の心に触れた事をとても嬉しく思います。

とくに当店にご来店頂いたお客様からの評価がとても高く、

曽我作品の特徴である「光沢感・質感の良さ」によるものであると考えております。

今回ご紹介するこの徳利もまたその特徴をとてもよく表している作品です。

 

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激しい灰被り、そして土肌に表れた銀彩による、「二つの銀」が楽しめます。

 

如何でしょうか。

煙突すらもない特異な窯にて限界まで焼き抜いただけあって、

肌に張り付くような強烈な灰被りが出ています。

では何故こんな烈々たる窯変を携えた徳利が「矛盾ノ器」なのか?

ご覧頂いた方は皆さん驚かれるのですが、触り心地が驚くほどに滑らかです。

何百年何千年と激流を流れて摩耗した川石のような、

僅かな凹凸のみが主張するだけのとても柔らかい質感になっています。


この質感や水中の流れによる摩耗というキーワードで思い出すのが、

ちょうど曽我先生と一緒の折に、あるコレクターの方から拝見した古備前の小鉢です。

俗に「海揚がり古備前」と称されるその作品は海中より引き上げられたものであり、

青みがかった濃厚な桟切り窯変が口縁にかけて出てはいるのですが、

肌に吸い付くような柔らかな質感となっており手にとって感動した記憶があります。

灰被り窯変の反対側の黒みの強い土味もまたよく似ており、

「矛盾ノ器」らしい古備前に迫る美を堪能するとともに、

懐かしい気持ちになった一本であります。

 

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注ぐ時の音がこれまた素晴らしく、「コッコッコッ」と小気味よい音を奏でてくれます。

また、黒みの強い渋い土味は何よりも濡れた姿が最高に美しく、

水に濡らして眺めているだけでその立ち姿に酔わされそうです。


(曽我 尭/備前瓢徳利 共箱)
size:径8.3cm×径8.2cm×高さ16.8cm price:¥80,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(曽我 尭/備前瓢徳利 共箱)

size:径8.3cm×径8.2cm×高さ16.8cm price: 売約済


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相賀真志郎先生の新作が入荷しました2~2015年秋~

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皆さんこんにちは、今日も前回同様相賀真志郎先生の新作をご紹介したいと思います。

今回の作品は長い沈黙と試行錯誤の果ての新たなる挑戦として、

相賀先生らしさをふんだんに盛り込んだ豪快な鶴首徳利です。


かの有名なトシワスレを髣髴とさせる桟切りと丸抜けを備えていますが、

相賀先生の十八番である磯の岩礁のような激しい桟切りで抜けを形取っていますので、

白と黄の色彩の潮流が押し寄せてくるような豪快な景色になっています。


一般的に備前鶴首といえばやはり海揚がり古備前を目標とした緋襷の上がりが多いですが、

相賀先生は古備前を敬愛すればこそ、自分なりの景色で鶴首という遙かなる高みへと挑戦しています。

胴部の丸抜けの部分の赤に関しても自分なりの景色を選択しており、

甘い赤などではなく相賀先生らしい徹底的に焼き抜いた強烈な赤紫色としています。

古備前時代の陶工と同じ仕事をもし自分が受けたとしたらどうするか?

そのような問いかけが長い沈黙の間に去来したやも知れませんね。

本日夜八時の更新で伊部酒呑も出品致しますので是非ご覧下さい。


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濃厚な抜けの土味はキンキンに焼き抜いたハードな赤です。

 

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成形後に箆で鞣した跡が、桟切りにも影響を与えています。

 

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太く力強い首は歴戦の猛将の如くです。

 

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これだけ焼かれていながらも濡れたような風合いの相賀桟切りはいつ見ても不思議です。

 

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土味と桟切りの間には鉄分の滲みによる黒が出ており激しさの中に様々な変化を内包しています。

 

(相賀真志郎/備前茶碗 共箱製作中)
size:径10.3cm×径10.2cm×高さ16.8cm price:¥33,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
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(相賀真志郎/備前茶碗 共箱製作中)

size:径10.3cm×径10.2cm×高さ16.8cm price: 売約済


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高力芳照先生の窯出しがありました3~2015年秋~

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日も高力芳照先生の新作をご紹介させて頂きたいと思います。

今回の窯では緋色を出すことに注力されたそうで、

本日ご紹介する徳利も激しく豪快な焼きでありながら見事な緋色を残しています。


とくに焼きの強さが顕著なのはやはり窯道具すらも巻き込んだ景色ではないでしょうか。

窯の中に敷き詰める銀砂と呼ばれる白砂があるのですが、

たっぷりと掛かった灰がマグマのように銀砂を飲み込んでいます。

それでも砂粒自体は窯道具だけあって耐火度が高く窯変の中にそのまま残留します。

それが今回、まるでマグマの上に淡雪が降り注いだかのような、不思議な景色となっています。


焼け焦げて炭化した窯変灰被りの銀色の激しさと、

白い砂粒がそっと乗っていざ溶ける刹那の儚さが同居しているように思います。

勿論こんなにロマンチックな景色ではありますが土味自体がしっかりとしており、

酒器には嬉しい緋色が見て使って育てて楽しめます。

土の良さという不変の土台を持ち、窯焚き毎ににテーマを決めて挑戦する高力先生らしい作品です。

 

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近い場所で焼き上げた作品同士ですが微妙に緋色が異なっています。


徳利

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全方位から灰を浴びせられたようになっており、高台まで黄胡麻で埋まっています。

 

酒呑

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こちらの酒呑であれば灰被りの細かいグラデーションが楽しめますね。


(高力芳照/備前徳利・酒呑 共箱製作中)
徳利 size:径9.5cm×径9.0cm×高さ14.5cm  price:28,000
酒呑 size:径6.5cm×径6.5cm×高さ5.6cm  price:15,000
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(高力芳照/備前徳利・酒呑 共箱製作中)

徳利 size:径9.5cm×径9.0cm×高さ14.5cm  price: 売約済


酒呑 size:径6.5cm×径6.5cm×高さ5.6cm   price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日、岡山天満屋での初個展を終えたばかりの中原幸治先生が、

岡山滞在時に当店にお立ち寄り下さりました。

その際に素晴らしい酒器を頂きましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。


中原先生は川端文男先生の門下で修行されており、

今回の作品も川端先生譲りの練り込み技法によって制作されています。

8種類以上の土を水簸し不純物を取り除いた後に、手捻りで器の成形をされるそうです。

手に取ってみるととても手捻りとは思えないシャープな造りになっており、

使用者が何故この焼き物を使うのか、空間との調和、土の良さ釉薬の良さと、

様々に考えを巡らせているのがよく伝わってくる丁寧さがあります。


細かく混じり合っていない和紙のような、または磨き上げた大理石のような肌は、

触り心地が素晴らしく、ひんやりとした質感で冷酒をそのまま入れても良さそうです。

実はこの肌は伸縮率が違う粘土を混ぜ切らないまま合わせており、

パッチワークのように粘土質が継ぎ接ぎの状態だそうです。

なのである程度成形をした後に、木箆で粘土を押し込める必要があるそうです。

そうすることで粘土の過密性が上がり、器としての機能を向上させています。

 

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こちらは田土の練り込み酒器です。独特の質感は病みつきになります。

 

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底部に僅かに出た緋襷が景色として煩すぎず丁度良い塩梅です。

 

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こちらは山土の練り込みで、メタリックグレーの土味が素敵です。

 

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李朝の徳利を参考に制作されているそうです。


(中原幸治/練り込み酒器各種 共箱製作中)
徳利(田土) size:径10.0cm×径10.0cm×高さ13.8cm  price:\24,000
酒呑(田土) size:径6.6cm×径6.5cm×高さ7.4cm   price:\8,500
徳利(山土) size:径9.3cm×径9.1cm×高さ12.9cm   price:\24,000
酒呑(山土) size:径6.7cm×径6.6cm×高さ6.5cm   price: 売約済
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(中原幸治/練り込み酒器各種 共箱製作中)

徳利(田土) size:径10.0cm×径10.0cm×高さ13.8cm    price: 売約済

酒呑(田土) size:径6.6cm×径6.5cm×高さ7.4cm        price: 売約済


徳利(山土) size:径9.3cm×径9.1cm×高さ12.9cm       price:¥24,000

酒呑(山土) size:径6.7cm×径6.6cm×高さ6.5cm         price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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金重潤平先生の新作が入荷しました2~2015年夏~

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今日は前回の記事に引き続き、窯出しされたばかりの金重潤平先生の新作をご紹介したいと思います。

今回は二種類の緋襷による素敵な酒器をご紹介したいと思います。


こちらの緋襷酒器はそれぞれ酒呑は電気窯、徳利は登り窯で焼かれています。

緋襷の発色の良さは共通していますが、下地の部分の色合いにかなり差があります。

酒呑の方は電気窯らしいスッキリとしたもぐさ色で緋襷もやや冴えた色合いになっています。

徳利の方はこんがりとした下地で、緋襷にも飴色の照りが出ています。


無釉の備前陶の中でも自然釉すら避けて、素肌一つで勝負する緋襷は土の良さが結果に直結します。

祖父である金重陶陽先生も緋襷には特別な土を使われていたそうです。

今回タイミング良く二種類の緋襷を見比べることが出来て、潤平先生の土の良さを改めて強く感じました。

緋襷の冴え、肌の質感、土肌の味わいのどれもが高水準な酒器です。

香り立つように風情ある緋襷が芳しいお酒の香りをより引き立ててくれると確信します。

 

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抜群の赤の冴えは土の良さからくるものであり、見事という他ありません。

 

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ベースの土味を見比べることで緋襷焼成の奥深さを感じます。

 

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徳利は真っ直ぐで太い胴が特徴となり、古備前の阿古陀徳利のような雰囲気があります。

 

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緋襷の見せ方を細かく部位ごとに変えており、、考え込まれた緋襷は古備前のように圧倒的な存在感があります。

 

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酒呑の見込みは口縁部にぐるりと緋襷が、底には土見せのような白土がきています。

 

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スッキリとした白土の味わいは電気窯特有のものです。

 

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濡れた唇のような独特の色気があり、酒に濡れるとどのように変化するか楽しみです。


(金重潤平/緋襷酒器各種 共箱)
緋襷徳利 size:径9.1cm×径9.2cm×高さ15.4cm  price:¥40,000
緋襷酒呑 size:径7.2cm×径7.1cm×高さ5.8cm   price:¥17,000
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(金重潤平/緋襷酒器各種 共箱)

緋襷徳利 size:径9.1cm×径9.2cm×高さ15.4cm  price: 売約済

 

緋襷酒呑 size:径7.2cm×径7.1cm×高さ5.8cm   price: 売約済


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金重潤平先生の新作が入荷しました~2015年夏~

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日Facebookでもお知らせさせて頂いておりました金重潤平先生の新作が入荷しました。

手入れを終えたばかりの秀作をブログでご紹介していきたいと思います。


まず第一弾として香登の窯の特徴でもある、カセ窯変が見事な酒器をご紹介させて頂きたいと思います。

深緑色のキメ細かなカセ胡麻と、黒銀に輝く灰被りが枯れた味わいを見せます。

そこへカセ窯変の約束である真っ赤な緋色が合わさり、華やかさと渋さを併せ持った景色にしています。


また、金重一門らしい土肌と焼き自体の細かさもまた素晴らしく、

酒器として掌の中で使われるものだからこそ丹念に手入れが施されています。

芯から火照るような緋色は、お酒好きにはたまらない魅力がありますね。

 

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極上のの緋色は、硬い表皮を剥いたら極上の果肉が出てきたようです。

 

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潤平先生らしい伸びやかさのある造形も見事です。

 

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黒銀部分は下地に緋色が出ており、マグマのような独特の雰囲気があります。

 

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肌にこびり着くようなカセ胡麻は、使い込むことで味わいが変化していきます。

 

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全体が緩やかな菱型に仕上げられており、背も高くスマートな印象があります。

 

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高台までびっしりとカセ胡麻が覆っており、香登窯の焼きを堪能できます。

 

(金重潤平/備前酒器各種 共箱製作中)
備前徳利 size:径8.6cm×径8.5cm×高さ15.1cm  price:¥55,000
備前酒呑 size:径7.0cm×径6.4cm×高さ7.3cm  price:¥28,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(金重潤平/備前酒器各種 共箱製作中)

備前徳利 size:径8.6cm×径8.5cm×高さ15.1cm  price:¥55,000

 

備前酒呑 size:径7.0cm×径6.4cm×高さ7.3cm   price: 売約済


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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は金重晃介先生の極上の酒器が入荷しました。

1990年頃に制作されたもので、金重一門らしい上品な緋色が出ています。

黒の冴えた灰被り窯変も素晴らしく、酒で全体が濡れたその姿はなんとも言えません。

登り窯における備前焼成の第一人者であった金重陶陽先生から始まり、

登り窯独自の焼き上がりとしてこの黒窯変と緋色は酒器好きに愛されています。

何故そうまでもこの窯変は珍重され、人々の心を惹きつけて止まないのでしょうか。


これはいつも思うことですが、黒と赤こそ最も日本人に愛されている色ではないかと思います。

一般的には男性を表すカラーである黒、そして女性を表すカラーとして赤が使われています。

最近は色々なカラーが有りますが、私が小学生の時にはランドセルは黒と赤の二種類でした。

伝統工芸で言えば木製の器に漆を塗った漆器も、基本的に黒と赤二色のイメージがありますし、

楽茶碗も代表的なイメージでは黒楽と赤楽の二色がメインのように思います。

日本人の心に根ざした黒と赤のイメージが、この登り窯の灰被り窯変にも感じられるからこそ、

備前焼の中でも最上級の焼き上がりとして広く認知されているのではないでしょうか。


また、この登り窯の灰被り窯変を求められている愛陶家の方は必ずこう言われます。

「灰被りはより黒く、土味はより赤く」

実はこれは相反する言葉であり、制作する観点から言えば非常に難しい注文となります。

灰被りの黒をより冴えたものとするならば、より窯の中で作品を高温に近づけねばなりません。

しかし、そうすると緋色の部分の土味はどんどん堅く焼き締り、赤が薄くなります。

その逆もまた然りで、赤を取ろうとすれば甘焼きとなり、黒の冴えは失われてしまいます。

本能に訴えかけてくる最高の組み合わせである黒と赤、

しかし、実際は備前焼では両立は極めて困難となりごく限られた作品にしか宿らない。

そう考えていくと愛陶家の方々が虜になるのも頷けますね。

かくいう私も極上の灰被り窯変に虜にされた一人ですが。

 

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冴えた黒に蕩けるような緋色、極めて両立が難しいです。

 

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横の丸抜けの色が微妙に違っており、これだけでも微妙なバランスで変化することが分かります。

 

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濡れると黒がしっとりとして一段深い色合いになります。

 

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これだけの見事な焼き上がりは珍しく、桐箱の中でも高級な組箱に入っています。

 

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緋色が濃い目で使い味がなんとも良さそうです。

 

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高台も黒黒とした見事な窯変になっています。


(金重晃介/備前徳利・酒呑 共箱)
size:径8.8cm×径8.5cm×高さ12.7cm  price:¥120,000
size:径6.1cm×径6.1cm×高さ6.2cm  price:¥45,000
※徳利・酒呑共に1990年頃の作品ですが、最新の陶歴書が付属しています。
また、酒呑は使用感はほとんど感じられませんが、徳利は微かにお酒の甘い匂いがします。
予めご了承下さい。
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(金重晃介/備前酒器各種 共箱)

備前徳利 size:径8.8cm×径8.5cm×高さ12.7cm  price:売約済

 

備前酒呑 size:径6.1cm×径6.1cm×高さ6.2cm   price:売約済


※徳利・酒呑共に1990年頃の作品ですが、最新の陶歴書が付属しています。

また、酒呑は使用感はほとんど感じられませんが、徳利は微かにお酒の甘い匂いがします。

予めご了承下さい。


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芳照黒~高力芳照先生の黒酒器~

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は当店イチ押しの作家の一人である高力芳照先生の変わり種の作品をご紹介します。

本作は今までの作品には無かった「黒徳利・黒酒呑」と銘打たれており、

浴びせ掛けるような大量の胡麻に黒い土味が合わさった特殊な作品です。

徳利の方は古備前の大甕の上に置かれた大皿の裏などに見られる、

喩えるならば絵の具、べったりとしていてよく溶けた液状の胡麻が出ています。

酒呑の方も徳利に負けず劣らず非常に存在感のあるものとなっており、

見込みには胡麻を集めて透明化させた、黒曜石のような景色が広がっています。

瀟洒な作品を嫌い、野暮さや外連味の無さが心地よい温かみを生む高力作品にあっては、

なかなかに異質な「華」と「飾りっ気」がある作品群となっています。


実は本作は珍しく二度焼きをして焼き上げられた作品で、

それ故に粘土中の鉄分を吸い出したかのような黒の肌が発生しているとの事です。

徳利の正面、酒呑の見込み、これらの熱量を推察してみれば、

確かに一度の窯焚きでは物足りない気がしてきます。

徳利のべったりとしていて絵の具のような胡麻が、肌の凹凸や石に合わせて蛇行する様子や、

人の身にあっては立ち入られぬ1000度をゆうに超える窯の内部にて、

飛び交う胡麻を集めて盃で掬い取ったような見込みの神秘的な景色等、

窯焚きの荒行のような側面、炎の神秘性を強く想起させる作品になっています。

新しい窯を出す度に研究を重ねて精進を続ける高力先生らしい意欲作と言えますね。

 

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真正面には浴びせ掛けるような胡麻の嵐があり、一目で高力作品の中でも異質な作品と感じます。

 

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裏は溶けたチョコレートのような色合いの土味と黒が交じり合っています。

 

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絵の具のように濃い黄胡麻が、ところどころでは透明な黒い胡麻となって楽しませます。

 

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揺らめく炎のような黄胡麻に濃厚なチョコレートの味わいはまるで古備前です。

 

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胡麻の中心には黒曜石のような結晶が現れて、盃の形状と合わせてまるで日蝕のような景色となっています。

 

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裏面は炎の流れに合わせてチョコレートと黒が切り替わっています。

触ると溶けてしまいそうな味わいがあります。

 

(高力芳照/黒酒器)
黒徳利 size:径9.4cm×径9.3cm×高さ12.9cm price:24000
黒酒呑 size:径8.4cm×径8.1cm×高さ4.4cm  price:12000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(高力芳照/黒酒器各種)

黒徳利 size:径9.4cm×径9.3cm×高さ12.9cm price: 売約済

 

黒酒呑 size:径8.4cm×径8.1cm×高さ4.4cm   price: 売約済

 

 

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

曽我 尭先生の新作酒呑特集は大変なご好評を頂き、誠にありがとうございました。

今回の記事では同時期に入荷しております徳利をご紹介したいと思います。

こちらも曽我先生の渾身の土味が冴え渡る逸品となっています。


まず一本目は曽我先生が恋焦がれる古備前の焼味をそっくり再現した作品です。

現代の作品中でも灰被り窯変の上がりには、赤と黒の強いコントラストが表現されていますが、

この徳利に宿った赤と黒の景色はまさに古備前調のものとなり、

マットな肌合い、カセたような胡麻、暗く落ち着いた緋色と、とても個性的な味わいがあります。

土肌から滲み出してくるような趣があり、室町期の飾らない美しさを持った古備前を思わせます。

 

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あまり作為的ではなく、あくまでも「用」の延長線上で生まれた緋色は、野趣溢れる備前の真骨頂です。

 

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「ただあるがままを焼いたらこうなった」と言わんばかりのぶっきらぼうさが雄渾な雰囲気を漂わせます。

 

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最新作ですがすでに使い倒されくたびれ果てたような、独特の枯れた雰囲気があります。

 

もう一点は曽我先生の窯の特異性を体現するかのような作品です。

窯自体の構造が現代の常識とはかけ離れて作られており、

宛ら窯自体が一つの陶器であるかの如く土壁を組んだものとなっています。

その為、窯焚きを繰り返せば繰り返すほどに窯が「陶器」と同じく焼けてきており、

前回の窯で少しだけ金彩掛かった作品が採れたかと思えば、

今回の窯では強烈に金彩の掛かった作品がたくさん採れたそうです。

(※金彩  素地に光沢が発生し、まるで金や銀で出来ているかのように輝く部位のこと)

その中の一本をご紹介させて頂きたいと思います。

 

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全体的に金彩が出ており、濡れたように光る緋襷が掛かっています。

 

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黒の部分はあまり光沢がなく暗めの小豆色と相まってメタリックな雰囲気があります。

 

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古備前調の味わいともまた違う、曽我先生独特の強烈な景色が出ています。

 

(曽我 尭/新作徳利各種)
備前徳利 size:径8.6cm×径8.6cm×高さ12.8cm price:\50,000
緋襷徳利 size:径8.4cm×径8.3cm×高さ12.8cm price:\30,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
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(曽我 尭/新作徳利各種)

備前徳利 size:径8.6cm×径8.6cm×高さ12.8cm price:売約済

 

緋襷徳利 size:径8.4cm×径8.3cm×高さ12.8cm price:売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

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