タグ「酒呑」が付けられているもの

中村六郎先生の極上の酒器が入荷しました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今週中頃には西日本地方でも初雪を観測し、

いよいよ本格的な冬到来となってまいりました。

皆様もくれぐれも体調管理などお気を付け下さいませ。


しかし、備前焼で言えば冬はシーズン真っ盛りでございます。

作風で言えば全体的に温かみのある色合いは見ているだけで心が落ち着きます。

また、使用感の面でもじっくりと焼き締められた備前焼は高い保温性で熱が逃げにくく、

備前の湯呑みで頂く温かいお茶は冬の楽しみの一つでございます。


そして何より作家さんからしても薪がしっかりと乾燥しており、

更に気温の低さは灼熱の作業となる窯焚きがしやすいので効率的だそうです。

当店でもまずは金重多門先生を皮切りに沢山の方の窯出しが近づいております。

HPとブログ上でも随時新作をご紹介できるよう企画しておりますので是非お楽しみに。


さて、本日は素晴らしい中村六郎先生の酒器をご紹介致します。

六郎先生が亡くなられる少し前、最晩年期に制作された逸品で、

土がうねるような力強い轆轤目が遺された造形となっており、

力強さの中に六郎先生らしい色気を忍ばせた力作でございます。


両方共一度水につけてみました所、窯変の方は緋色が一段と濃くなり、

まるで土の中に隠れていた色素が一気に表に出てくるかのようでした。

緋襷の方は濡れることで濃厚な緋色の艶がより増し、

柔らかでしっとりとした肌合いも手伝っていつまでも撫でていたくなります。


箱の状態や筋のように立った轆轤目、大きさなどの作風の特徴を見ても、

亡くなられる少し前の作品に間違いございませんが、

漲るようなパワーを感じる作風は本当に大正生まれなのかと疑ってしまいます。

寒い日にはこの二つで美味しい熱燗を頂きたくなりますね。

 

rokuroguiblog201712081.JPG

六郎先生の酒呑は晩年にかけてサイズが大きくなりますが、本作はどちらも8cm前後とかなり大きいです。

 

備前酒呑(窯変)
rokuroguiblog201712082.JPG
rokuroguiblog201712083.JPG
rokuroguiblog201712084.JPG
rokuroguiblog201712085.JPG

窯変の要である黒銀の灰被りと緋色のバランスが秀逸で、双方の魅力がしっかりと両立されています。

 

緋襷酒呑

rokuroguiblog201712086.JPG
rokuroguiblog201712087.JPG
rokuroguiblog201712088.JPG
rokuroguiblog201712089.JPG

こちらの緋襷も実に味わいがよく、土の良さが伝わってきます。

 

(中村六郎/備前酒呑・緋襷酒呑セット 共箱)  price:  売約済

窯変 size:径7.8cm×径7.8cm×高さ5.4cm

緋襷 size:径8.0cm×径8.0cm×高さ5.5cm


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

金重陶陽―没後50年展―が開催されます

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日9月16日(土)より、金重陶陽先生の没後50年展が開催されております。

昭和42年(1967年)にこの世を去られてから50年経ちますが、

未だに多くの人々を魅了する陶陽先生の名品が多数展示されます。

 

toyo-50years.jpg

toyo-50years2.jpg

 

これだけ長きに亘って人々を魅了し続ける作品を生み出す原動力、

魅力的な陶陽作品の源となったものは何だったのでしょうか。

陶芸の道において非常にストイックで他者に厳しく、

そして誰よりも自分に厳しかったと言われる陶陽先生ですが、

その厳しさの根底にあるのは、やはり良い作品を残そうという強い想いだったと感じます。

桃山期の名も知らぬ名人たちが残した圧倒的エネルギーを放つ逸品と対峙し、

己が作品もまた後の世に残るならば、何を為すべきなのかと考えられたのではないでしょうか。


時代時代で散発的に偶然発生したものではなく、

人々の生活や心に寄り添いながら成熟してきた備前焼ですが、

陶陽先生の残した名品と、幕末明治期の備前焼、さらに江戸桃山室町の古備前、

それぞれが独立して点在する事象ではなく大きな一つの道のりとして見た時に、

自分自身その道において時に俯瞰しつつ時に全力疾走しつつ、

そして時には横道に逸れながら自分もまた新たな道を紡ぎたいと強く思いました。

 

金重陶陽 作 備前枡 酒呑ニモ

toyomasu20170915blog1.jpg
toyomasu20170915blog2.jpg
toyomasu20170915blog3.jpg
toyomasu20170915blog4.jpg
toyomasu20170915blog6.jpg
toyomasu20170915blog5.jpg

 

一般には茶道具用の蓋置として制作されたと言われている枡ですが、

今回は晃介先生に「酒呑ニモ」と箱書きして頂きました。

丁度持ちやすい大きさで、角から口を窄めてお酒が呑めます。


細工物から轆轤物への転換期である土点時代の作品で、

当時細工物に使用されていた水簸土を使用しており、

カッチリとした堅く焼き締まった土味が特徴的です。


備前手の場合は全体的に均一に茶色の土肌となりますが、

本作は比較的珍しい、やや半身が自然な黒色に焼き上がったものとなっています。

京枡をモチーフにした字印も、丁度胡麻で隠れること無く、

メリハリの有る景色と細かな細工の両方が楽しめるようになっています。

 

(金重陶陽/備前枡 酒呑ニモ 晃介識箱) 

size:径5.8cm×径5.8cm×高さ4.3cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

金重素山先生の信楽酒呑が入荷しました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

こちら岡山県備前地方ではやっと台風が通過しつつあります。

依然として強い勢力を保っておりますので周辺地域の方はくれぐれもお気を付け下さい。


さて、本日は備前焼が誇る茶陶の巨匠金重素山先生の、

珍しい信楽焼の酒呑が入荷しましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

ご長男の金重 まこと先生曰く、本作は素山先生が生前に交友のあった、

信楽焼の重鎮である五代上田直方先生の紹介で得た土を焼成されたものだそうです。

素山先生が60歳頃に円山の登窯にて焼成されたもので、

窯内で備前土には適さない非常に高温になる場所に設置されたそうです。

 

fb.sozansigarakigui201708071.JPG
fb.sozansigarakigui201708072.JPG
fb.sozansigarakigui201708073.JPG

耐火度の高い信楽土だからこそ可能なこってりとした焦げが魅力です。

 

平均的な備前焼に使用されている田土の焼成温度が1200度前後ですので、

それよりももっと高い温度帯の場所で焼かれたのでしょうとのことです。

信楽焼らしい高温焼成より発生する濃厚な窯変が魅力となっており、

作品全体にまるで墨を吹き付けたかのような黒い焦げが出ています。

その中に信楽土の特徴である長石の粒や、 備前焼と同じ黄胡麻等が混じっています。

高温焼成らしい艶のある光沢を帯びており、乾いていてもまるで濡れているかのようです。

 

fb.sozansigarakigui201708075.JPG
fb.sozansigarakigui201708076.JPG

カルデラのような力強い土の隆起が見事です。

 

そしてやはり特筆すべきは備前焼を始めとする茶陶の名人として、

その名を轟かせた素山先生だからこそ出来る極上の高台削りでしょう。

胴の作行自体が信楽土の魅力を引き出すように、とても厚手でどっしりとした造りとなっており、

その胴の重厚さを足元に据えて、抉り込むように力強い高台削りで全体をまとめ上げています。

童仙房と呼ばれる耐火土の団子を四つ設置して正位置で焼き上げられており、

これにより丁度施釉等の土見せの如く高台内の土の力強い表情が見られるようにしています。


ざっくりとした土質が素山先生が得意とするゆっくりとした力強い箆入れにより、

土の中の長石粒が立ち上がりながら土が削り落とされて、

まるで溶岩が隆起して生まれたカルデラのような表情の高台になっています。

愚直なまでにシンプルな胴の造りが、高台の爆発するような立ち上がりへと収束していく様は、

さながら良質の映画が素晴らしい導入部分から始まり、

物語を徐々に紬ぎながら結末へと向けてヒートアップしていくかのようです。


これは素山先生が作陶においての土作り、轆轤仕事、高台削りを別々の三つの仕事とせず、

一本の道のように最初から最後まで繋がった一つの仕事として取り組んでいたからでしょう。

土の特性や秘めたる力を知りつつ、それを生かすように土を作り、

作品全体が一つに調和することを目指して徹頭徹尾己の仕事を全うしています。

便利さが時に何もかもを置き去りにして進んでいく現代社会において、

これほどまでに心のこもった気持の良い仕事っぷりは流石巨匠と呼ばれた素山先生らしいです。

「自分に出来ることを、精一杯全うしなさい」と教えられているようです。

 

(金重素山/信楽酒呑 まこと識箱) 

size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.5cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

金重有邦先生の作品が入荷しました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は金重有邦先生の新作が入荷しましたので、

その中から一部おすすめの作品をご紹介させて頂きたいと思います。

今回の窯焚きでは久しぶりの登り窯による窯変を狙われたということで、

灰被り窯変やカセ胡麻の出た酒器を中心に頂いてまいりました。

また、本日4月12日夜20時のHP更新では金重有邦先生の父である、

金重素山先生の若かりし頃の徳利を出品致しますので是非併せてご覧下さい。

 

yuhokama.JPG

見事な古備前の大甕が出迎えてくれる伊部牛神下窯です。

 

金重有邦先生は現在、金重素山先生が遺した伊部牛神下窯を受け継ぎ作陶されています。

いつもお邪魔した際には、有邦先生自らオリジナルブレンドのコーヒーを淹れて下さいますが、

このコーヒーが非常に美味しく、コーヒー初心者の私でも分かるほどコクと深みがあります。

何度も何度もコーヒーショップの方と調整したらしく、こだわりの強い有邦先生らしいです。

 

yuhosyukiblog201704120.JPG

十年以上の時を経て再び手掛けられた登り窯による窯変の作品です。


以前冬に有邦先生とお会いした際には久しぶりの窯変がどう出てくるか、

少し緊張したような面持ちであったのがとても印象に残っています。

有邦先生は「これぞ金重」といった窯変やカセ胡麻を今回焼成されるまでに、

山土を使った作品を主体に発表されており、実に十年の以上の期間を要しています。

有邦先生の山土作品を初めて拝見した際には大変衝撃を受けたことも覚えています。

その後二年程前から再び田土の作品に「帰って」独特の作風を発表されています。

備前最高の観音土を敢えてサヤに入れて窯変を避けることで、

土が内包する様々な色合いを剥き出しの肌の上に呼び起こしたものでした。

備前焼に対して常に「死生観」の表現を求めてきた有邦先生は、

備前土の中に眠る命や生命を手探りで探し、

また命の光あれば必ず生まれる死の闇をも同時に表現されていたように感じます。


そんな中で敢えてご自身の陶芸生活のスタートラインとも言うべき、

金重一門伝統の登り窯の窯変を再び表現される意味とは何でしょうか。

初めてお会いした際に有邦先生は少しはにかんだような様子で、

「俺は陶陽・素山の真似事をさせるととても上手いよ」

「だけど、やはり自分の作りたいものを作ってみたいんだ」と語って下さいました。

その時の印象ですが私たちに語りかけながらも、

実際にはまるで自分自身に対し問い掛けをしておられるようで、

自問自答を繰り返しながら己の中へ深く深くダイブしていくようでした。

十人十色、千差万別それぞれ人の数だけ様々な作陶スタイルがあり、

それらに触れられることもまた陶商の喜びの一つではありますが、

有邦先生にとっての陶とはある種の自己探求の手段の一つでありつつ、

また自身の血の中に宿る解き明かすべき命題、宿命であるように感じました。

無限に続く問い掛けの中で、十年以上の時を経て金重一門らしい窯変を再び手掛けられ、

有邦先生は新たな答え、そして新たな問いを手に入れられたのではないでしょうか。

 

伊部瓢徳利

yuhosyukiblog201704121.JPG
yuhosyukiblog201704122.JPG
yuhosyukiblog201704123.JPG
yuhosyukiblog201704124.JPG
yuhosyukiblog201704125.JPG
yuhosyukiblog201704126.JPG

有邦先生と言えばやはり瓢徳利ではないでしょうか。

本作は非常に小振りかつ細身であり、消え入るような存在感が見事です。

窯変は立ち姿とは逆に、熱を帯びたような緋色と黒銀の灰被りとなっています。

花入れのミニチュアのような格調高い雰囲気があり、一輪活けとしても使用できそうです。

 

伊部ぐい呑

yuhosyukiblog201704127.JPG
yuhosyukiblog201704128.JPG
yuhosyukiblog201704129.JPG
yuhosyukiblog2017041299.JPG

自他共に認める下戸である有邦先生のぐい呑です。

茶陶の名人として評価が高い有邦先生らしく、

非常に洗練された雰囲気があり、ぐい呑として遊びや広がりがあるというよりも、

茶碗のように内へ内へと収束するような端正さや静けさを感じます。


(金重有邦/伊部瓢徳利 伊部ぐい呑 共箱制作中) 

瓢徳利 size:径6.8cm×径6.7cm×高さ13.0cm 容量120cc price: 売約済

 

ぐい呑 size:径6.3cm×径6.2cm×高さ4.1cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

【更新】 2/22 金重潤平 備前酒呑

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

本日の更新は金重一門の第一人者 金重晃介先生のご長男、金重潤平先生の備前酒呑です。

昨年秋の金重晃介先生の窯焚きにて共に焼き上げられた新作です。

何と言っても作品全体の窯変と緋色のバランスが良く、

隈取と呼ばれる灰被りとの境界線もくっきりと出ている秀作です。

土の良さに裏打ちされた品格漂う緋色も素敵で、

赤すぎず薄すぎず絶妙な色合いは酒呑に最適のものとなっています。

正面の口縁部から袈裟懸けに線を入れており、

筆洗型ともまた違う正面を外して呑むユニークな作品になっています。

草臥れた紙やすりのような微細な抵抗のある灰被りは、

使用する毎に酒と掌でゆっくりと時間を掛けて洗われていき、

ヴィンテージジーンズの要領で味わいを増していくでしょう。

見込みにはより冴えた橙色の土味が広がっており、

明るい色合いで華やかな酒映りとなっているのも嬉しいです。

 

20170222junpei001.JPG


(金重潤平/備前酒呑 共箱) 

size:径7.6cm×径6.8cm×高さ5.5cm price:¥25,000


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

追加画像はこの下へ

 

20170222junpei002.JPG

 

20170222junpei003.JPG

 

20170222junpei004.JPG

 

20170222junpei005.JPG

 

20170222junpei006.JPG

 

20170222junpei007.JPG

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

少し日が長くなったような気も致しますが、まだまだ寒い日が続きますね。

さて、本日は名工 金重素山先生の極上の酒器二点をご紹介致します。

有り難い事にこちらの作品は店頭で即売約となってしまいましたが、

どちらも稀少で味わい深い窯変が出ておりますので是非ご覧頂ければと思います。

 

①カセ窯変酒呑

sozanyohenguiblog201702051.JPG
sozanyohenguiblog201702052.JPG
sozanyohenguiblog201702053.JPG
sozanyohenguiblog201702054.JPG
sozanyohenguiblog201702055.JPG

一点目はカセ窯変の酒呑です。

片面は灰が隆起した激しい灰被り窯変、もう片面は柔らかな榎肌のカセ胡麻が出ています。

 

②窯変盃

sozanyohenguiblog201702056.JPG
sozanyohenguiblog201702057.JPG
sozanyohenguiblog201702058.JPG
sozanyohenguiblog201702059.JPG

二点目は灰被り窯変の盃です。

片身は青鼠色の通称"ナマコ肌"が、もう反面は緋色と炭化紫銀の灰被りによる通称"マグマ窯変"が出ています。

 

金重素山先生の極上窯変の片身替わりは如何でしたでしょうか。

今回の作品のように窯の中の数センチ刻みの微妙な場所の違いによって、

温度や焼成条件に違いが生まれ、丁度国境線のように窯変が分割される事があります。

片面は焼成時に発生する熾に埋もれて灰被りとなる一方で、

剥き出しとなったもう片面は火の具合や壁や桟の配置で全く違う表情を見せる。


本来の「片身替わり」とは着物の仕立てや施釉陶での釉薬の掛け違いを言うものですが、

備前にもまた火の神や窯の神による仕立て違いの片身替わりが存在します。

無釉焼き締めによる曖昧な境界が二つの景色の間を取り持つことによって、

景色の激しい切り替わりがあっても自然体で存在することが出来ております。

施釉陶も手掛けられた金重素山先生ならではの備前の魅力の引き出し方ではないでしょうか。


本日5日の夜20時のHP更新では同じく金重素山先生の緋襷盃をご紹介したいと思います。

昭和50年頃に手掛けられた緋襷酒盃で、その頃の特徴として焼きの強い緋襷となっています。

金重 愫先生曰く「素山は孫の代でも使いきれんほど土を集めておったんじゃ」とのことで、

素山先生自ら厳選した良土を使用した、電気窯による桃山調の緋襷作品となっています。

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

金重 愫先生の新作が入荷しました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

新年一回目のブログ更新ですが、今回は金重 愫先生の新作等が入荷しましたので、

その中から普段あまり目にすることのないダイナミックな長方皿をご紹介したいと思います。

この長方皿自体は以前制作されていたものですが今回の新作と併せて頂いてきました。


金重 愫先生といえば酒器で大変な人気を誇りますが、今回はまた一味違った作品となっています。

愫先生の作品は力強さや雄々しさが特徴であり、備前の中でも指折りの良土にその作風がマッチし、

寡黙ながら引き込まれるような土味と、力強い箆使いが一体となって極上の存在感を放っています。

 

今回の長方皿のような大型の作品では作品自体が巨大なキャンパスのようになっており、

独特の力強い箆使いによりフォーカスして楽しむことが出来るようになっているのではないでしょうか。

愫先生が大変気に入っておられ、ご自宅で実際にお料理を盛って使用されていたそうです。

 

makoto_araisonami1.JPGmakoto_araisonami2.JPG
makoto_araisonami3.JPG

長方皿としては最大級のサイズとなっており、飾るだけでも大変な迫力があります。

 

非常に大きなサイズで、当店にある最も大型の皿立てでもやや不安を感じる程です。

横に置いた際の自重と焼成時の収縮で右肩に歪が生まれて窯疵となっていますが、

愫先生の金直しよってまるで雷光のような印象へと変わり素晴らしいアクセントになっています。

横置きで灰を全て受け止めた為に、一面全てが胡麻で埋まっています。

その中でも異彩を放つのが「世界地図」のようになった窯変でしょうか。

焦げ胡麻とも桟切りとも胡麻剥がれとも見える非常に不思議な窯変です。

荒々しい波濤を感じさせるこの窯変こそが「荒磯波」という銘の元となったのでしょうか。

 

さて、本日23日の夜20時のHP更新では金重 愫先生の窯出し最新作の酒器をご紹介させて頂きます。

金重素山先生から受け継いできた技と土が一体となった珠玉の新作酒器です。

金重 愫先生のご厚意により一窯でほとんど目にすることのない極上の上がりのものを頂いてきました。

是非皆様ご覧下さいますようどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

 

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今年ももうすぐ終わり、じきに新年を迎えますね。

当店も昨日無事に本年度の営業を終えることが出来ました。

また来年も素晴らしいご縁を繋げて参りますので、

どうぞ変わらぬご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。


さて、新年を迎えるにあたり本日20時より新春特別企画と題しまして、

曽我 尭先生の窯出しされたばかりの新作酒器をご紹介させて頂きます。

「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」(クリックで商品ページに飛びます)


曽我先生は古備前を敬愛しその真髄に触れようと日々研鑽しておられます。

古備前の持つ美に至るにはまずどうすればよいのか。

そこで曽我先生は良い土を手に入れることから始められたそうです。

ご存知の通り粘土というのは一朝一夕で生まれるものではありません。

我々人間のおおよその寿命である100歳100年の歳月を持ってしても、

備前の粘土にとっては生まれたての赤ちゃんですらありません。

数万年の時を経て堆積した限りある粘土をいかに活用していくべきか。

その答えは古備前が焼かれた時代の制作状況をほぼ完全に再現するに至りました。


土だけで組み上げた窯は窯出しを経る度に生き物のように変化していきます。

土のみの窯はそれ自体が巨大な焼き物であり、窯焚きの度にその身を焼き変えます。

その為、一窯一窯作品が大きく変化を重ね、まさに一窯一会の出会いとなります。

今回の窯では鉄分が噴出する事でより渋みを増した緋襷や、

新たに挑戦された焦げ胡麻の酒呑と出会うことが出来ました。

以前から取り組まれている海揚がりを思わせる窯変や、

古備前と見紛うような極上の肌合いを持つものも併せて出品致します。

「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」を是非皆様ご覧くださいませ。

 

曽我 尭先生の轆轤挽きの様子

金重晃介先生の窯出しがありました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は約2年ぶりの窯出しとなりました金重晃介先生の新作酒器をご紹介させて頂きます。

今回の窯焚きの一つ前の窯焚きである今年春の金重潤平先生の作品では、

非常に冴えた緋色を中心に大成功の窯焚きとして愛陶家の方々に大変ご高評を頂きました。

今回の窯焚きでも濃厚な色合いと強い焼きの特性を引き継いでおり、

煌々と照るように鮮やかな緋色と黒銀の窯変が一つになっています。

30年以上稼働してきた香登窯が、現在進行形で進化しているのもとても興味深いですね。

窯もまた作品などと同じく土から出来ている以上、

一つの焼き物として30年間焼き続けられているという見方も出来るのかもしれません。

今回は珠玉の窯変酒器を中心に入荷していますので、

ご興味のある方は是非当店までお問い合わせ下さいませ。

この記事の下に金重晃介先生の新作の大まかな写真とオススメの新作窯変酒呑を、

そして同時に少数焼かれた金重潤平先生の新作からオススメの酒呑を掲載しております。

 

kosukekamadasi.blog201611061.JPG
kosukekamadasi.blog201611062.JPG

非常に鮮やかで強い緋色が徳利・酒呑共に出ています。

煌々と照るような緋色ですがお酒に濡れることでより素晴らしい色合いに変貌します。


金重晃介作 新作備前酒呑

kosukekamadasi.blog201611063.JPG
kosukekamadasi.blog201611064.JPG
kosukekamadasi.blog201611065.JPG
kosukekamadasi.blog201611066.JPG
kosukekamadasi.blog201611067.JPG

煌々と照るような正面の窯変も見事ですが、窯内の左右の作品との接合面にも素晴らしい緋色が出ています。

高台部分にも緋色が出ている他、見込みでも赤紫色の濃い土味が出ており正に緋色づくしの逸品となっています。

鼠色に上がった灰被りは丁寧な手入れで非常に触り心地が良く、金重備前の良さを凝縮したような酒呑です。

 

金重潤平作 新作備前酒呑

kosukekamadasi.blog201611068.JPG
kosukekamadasi.blog2016110688.JPG
kosukekamadasi.blog20161106888.JPG
kosukekamadasi.blog201611069.JPG
kosukekamadasi.blog2016110699.JPG

こちらは同じ窯に少数入っていた金重潤平先生の新作の中からカセ窯変の酒呑です。

カセ窯変は水指や花入など大型で格の高い作品に採用されることが多いですが、

小型作品の酒呑にこれだけの灰が乗ったものは一窯でもそうそう目にすることは出来ません。

 

(金重晃介/新作備前酒呑 共箱制作中)    

size:径7.0cm×径6.8cm×高さ5.8cm price: 売約済


(金重潤平/新作備前酒呑 共箱制作中)    

size:径6.1cm×径6.1cm×高さ6.3cm price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

追記(掲載の許可を頂きましたので窯の写真です)

kagatogama.JPG

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

金重の黒胡麻に魅せられて

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

金重の黒胡麻に魅せられて
皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
本日は先日窯出しされた金重潤平先生の新作の中から、
金重一門らしい景色の出たおすすめの作品2点をご紹介します。
大変ご好評を頂いております潤平先生の新作ですが、
土味の良さと焼き込みのバランスが今回は特に素晴らしかったと思います。
強く焼き込めば焼き込む程に、土味から生命力とでも言うべき瑞々しさは失われます。
その逆もまた然りで、土を労るようにすれば面白き景色は現れ難いものとなります。
曲芸師の綱渡りのようにその隙間を渡り歩くのが窯焚きの常ですが、
今回の窯焚きでは御し難い炎と土を見事制御した大成功の窯焚きでした。
そんな大成功の窯焚きの作品群の中でもHP上では、
見事な緋色とカセの出た「柔和な美」を持つ酒器をご紹介させて頂きましたが、
今回はもう一つの側面である「豪快な美」を持つ酒呑をご紹介したいと思います。
柔和な美を持つカセ胡麻が今までよりも更に美しくなっていたのと同じく、
この黒胡麻の作品もまた今までよりもより激しく、そしてより深みを増しております。皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は先日窯出しされた金重潤平先生の新作の中から、

極上の景色が出たおすすめの作品2点をご紹介します。


現在大変ご好評を頂いております潤平先生の新作ですが、

土味の良さと焼き込みのバランスが今回は特に素晴らしかったと思います。

まず備前焼における焼き込みと土味はいわゆる反比例の関係です。

強く焼き込めば焼き込む程に、土味から生命力とでも言うべき瑞々しさは失われます。

その逆もまた然りで、土味を残すよう甘い窯焚きをすれば面白き景色は現れ難いものとなります。

曲芸師の綱渡りのようにその隙間を渡り歩くのが窯焚きの常ですが、

今回の窯焚きでは御し難い炎と土を見事制御した大成功の窯焚きでした。


そんな大成功の窯焚きの作品群の中でもHP上では、

見事な緋色とカセの出た「柔和な美」を持つ酒器をご紹介させて頂きましたが、

今回の記事ではもう一つの側面である「豪快な美」を持つ酒呑をご紹介したいと思います。

柔和な美を持つカセ胡麻が今までよりも更に美しくなっていたのと同じく、

この黒胡麻の作品もまた今までよりもより激しく、そしてより深みを増しております。

 

備前酒呑1

junpeikogegomablog201607131.JPG
junpeikogegomablog201607132.JPG
junpeikogegomablog201607133.JPG
junpeikogegomablog201607134.JPG
junpeikogegomablog201607135.JPG

こちらの酒呑は水色がかったカセ胡麻、そして黄胡麻、更にその上に焦げ胡麻が乗り見事です。

土味も一風変わっており、土の中の鉄分が火に引っ張られるように滲み出しており、

高台周りに黒い窯変として出現したり、土味全体を艶めかしい色合いへと変化させています。

少し分かりづらいのですが、口縁部の裏側にもびっしりと青い胡麻が出ており、

これがまるで霜が降りたかのようで、炎熱を感じさせる焦げ胡麻ととても面白い組み合わせになっています。

 

備前酒呑2

junpeikogegomablog201607136.JPG
junpeikogegomablog201607137.JPG
junpeikogegomablog201607138.JPG
junpeikogegomablog2016071379.JPG
junpeikogegomablog2016071399.JPG

こちらの作品は潤平先生の酒呑の中でも珍しい平型の作品です。

先ほどの作品と同じ激しい焼き込みによる焦げ胡麻や青胡麻が出ていますが、

全体の表情は打って変わってまるで濡れているかのようになっています。

焦げ胡麻もまるで水気を含んでいるかのように艶のある黒色となっており、

ネットリとした明るい茶色の土肌はツルツルとした心地よい質感となっています。

金重家の茶碗などで用いられる、焼き込む事で生まれる艶やかな質感を全体に纏っています。

 

(金重潤平/新作酒呑各種)

備前酒呑1 size:径6.9cm×径6.8cm×高さ6.2cm price: 売約済


備前酒呑2 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ3.9cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

曽我 尭先生の窯出しがありました(2016年春)

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

昼間は大分暖かくなってきましたが、まだ夜は寒く風邪を引かないようにお気を付け下さい。

さて、本日は曽我 尭先生の新作窯出しがありましたのでご紹介させて頂きます。


以前何度かご紹介させて頂いた折に、土への強いこだわりは感じて頂けたかと思います。

曽我先生は常に「素材である土が良くなければ良い物は焼けない」を信条に、

自分が恋い焦がれた古備前の味わいを追い求めています。


その為に近代開発された窯道具類や電子機器などは一切排除し、

古の陶工と同じ環境を再現して創意工夫されています。

中でも最も特徴的なのが「耐火レンガ」を一切使用されていないことでしょうか。

熱を反射するという性質がある耐火レンガはそれだけで窯内部の熱効率を飛躍的に上昇させます。

その便利な耐火レンガを使用しない為、比較的規模の小さな窯であっても、

中々融通が利かず根気よく窯に付き合ってやるという窯焚きを強いられます。

更に窯自体が粘土で出来た巨大な焼き物と同じであり、

窯焚きが進めば進むほど窯自体が焼けてきて複雑に変化していくそうです。

炎と徒手空拳で格闘するが故に、毎窯違った表情を見つけることが出来るのだと思います。


今回はより甘く柔らかな景色が出るようにシフトされており、

山土の雑味の中に田土の程良い緋色がスパイスのように効いた作品となっております。

桃山期の古備前にある素朴な赤み、生焼けではなくしっかりと焼けた緋色が出ています。

備前焼らしい強さと柔らかさを兼ね備えた新作ですので是非ご覧下さい。

 

soga20160520blog000000.JPG

古備前のような景色と質感は見た目の良さ以上に使い混んで育てるという楽しみがあります。

 

徳利

soga20160520blog00000.JPG
soga20160520blog0000.JPG
soga20160520blog000.JPG

しっかりと焼けた肌から地続きで柔らかな緋色が存在しています。

底部までしっかりと焼けており水に濡れると抜群の景色となります。

 

瓢徳利

soga20160520blog00.JPG
soga20160520blog0.JPG
soga20160520blog1.JPG

堅く焼き締まった石のような存在感ととろけるように初な緋色が同居しています。

今回の新作の特徴である「芯まで良く焼けた緋色」を堪能できます。

 

酒呑1

soga20160520blog2.JPG
soga20160520blog3 (1).JPG
soga20160520blog3 (2).JPG
soga20160520blog5.JPG

古備前で酒を呑んでみたいという夢を叶えてくれる酒呑です。

見込みに「芯まで良く焼けた緋色」が出ており、外側の景色と見比べると面白いです。

 

酒呑2

soga20160520blog6.JPG
soga20160520blog7.JPG
soga20160520blog8.JPG
soga20160520blog9.JPG

こちらは曽我先生流の窯変酒呑です。

薄っすらと黄色掛かった土味は何とも野趣溢れる力強い肌となっています。

 

小服碗

soga20160520blog99.JPG
soga20160520blog9999.JPG

こちらは今回初挑戦された小服碗です。

何にでも使える小服碗であるからこそ、質感にこだわって焼成されています。

目を閉じて触っていると古備前の壺を手に取っているような気持ちになります。

 

 

(曽我 尭/新作各種)
徳利  size:径8.6cm×径8.5cm×高さ13.9cm  price:¥50,000
瓢徳利 size:径8.4cm×径8.2cm×高さ15.7cm  price:¥50,000
酒呑1  size:径6.8cm×径6.9cm×高さ5.7cm   price:¥20,000
酒呑2  size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.7cm   price:¥20,000
小服碗 size:径10.0cm×径9.7cm×高さ7.8cm   price:¥25,000 ※少々カタつきがあります
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(曽我 尭/新作各種)

徳利  size:径8.6cm×径8.5cm×高さ13.9cm  price: 売約済


瓢徳利 size:径8.4cm×径8.2cm×高さ15.7cm  price: 売約済


酒呑1  size:径6.8cm×径6.9cm×高さ5.7cm   price: 売約済


酒呑2  size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.7cm   price: 売約済

 

小服碗 size:径10.0cm×径9.7cm×高さ7.8cm   price: 売約済 ※少々カタつきがあります


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

高力芳照先生の新作緋襷酒器が入荷しました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今回の酒器にも瑞々しくソフトな感触の土味に濃淡の階調豊かな火襷が現れており取り分け美しいです。
そしていくつかの作品の中から選ぶ決め手となった1番のポイントは「大らかさ」です。
高力先生にしかない魅力的な大らかな作行きが良く出た作品に仕上がっています。
大らかさの中にも愛らしく人懐こいような雰囲気があり、作者の豊かな人間性を物語っています。
師である素山先生に学ぶ間に技術だけではない様々なことを学んだ経験が生きているのだと思います。
酒を呑む時に肩肘はらずゆったりと語りかけてくれる、そんな徳利と酒呑です。

先日、高力芳照先生の電気窯の窯出しがありました。

一時期電気窯が不調のようでしたが、修理の結果また第一線に復帰されたそうです。

今回ご紹介するのはいくつかあった酒器の中から選出したおすすめの徳利と酒呑です。

薪を併用して焼成する高力先生らしいとても柔らかな質感が魅力の作品となっています。

 

yositeruhidasukiblog201602130.JPGyositeruhidasukiblog201602131.JPG

緋襷の発色の良さ、景色のバランス、魅力的な形を考慮して組み合わせました。

 

師である金重素山先生より受け継いだ緋襷の焼成に注力する高力先生だけあり、

拘りの電気窯焼成による優美な緋襷には目を見張るものがあります。

今回の酒器にも瑞々しくソフトな感触の土肌に、面と線の二つの観点で楽しめる緋襷が合わさり見事です。

そしていくつかの作品の中から選ぶ決め手となった1番のポイントは「大らかさ」です。

逆三角形の頼もしいような立ち姿は、高力先生にしかない大らかで伸びやかな作風によるものです。

それでいて大袈裟ではなく柔和な雰囲気があり、穏やかで優しい高力先生そのものです。

師である素山先生に学ぶ間に、技術だけではない様々なことを学んだ経験が生きているのだと思います。

酒を呑む時に肩肘はらずゆったりと語りかけてくれる、そんな徳利と酒呑です。

 

yositeruhidasukiblog201602132.JPGyositeruhidasukiblog201602133.JPG

腰回りは藁を横に巻きつける面の緋襷が、肩へは伸びやかに掛かる線の緋襷が楽しめます。

 

yositeruhidasukiblog201602134.JPGyositeruhidasukiblog201602135.JPG

使い込むことで備前特有の細かな凹凸が摩耗しよりすべすべとした肌合いに変わるでしょう。

 

(高力芳照/備前緋襷徳利・酒呑 共箱製作中)

徳利 size:径9.0cm×径8.9cm×高さ12.7cm  price: 売約済


酒呑 size:径7.5cm×径7.3cm×高さ4.9cm   price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

年末の窯出しラッシュの最後を締めくくる、伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました。

個展でお忙しい中で、窯出ししたばかりの秀作を見せて頂きました。

これからブログで随時ご紹介していきたいと思います。

 

koitiroguiblog201512241.JPG

今回ご紹介する「裏・晃一朗」とでも呼ぶべきかなり変化球の酒呑です。


本日の伊勢崎晃一朗先生の新作第一弾はかなり変化球な酒呑のご紹介です。

あえて「らしさ」を出す事を避け、遊び心を重視して制作されたそうです。

碁笥底が多く、高台自体が付ける事が殆ど無い伊勢崎晃一朗先生ですが、

堂々とした高台がシャープな削り出しで付けられています。


造形全体でも晃一朗イズムを逆転させて制作されており、

どこか原田拾六先生を彷彿とさせるシルエットとなっています。

厚手に引き上げた後に胴と口縁で段差をつけており、

更にそこからアクセント程度に留めて箆削りをするという、

轆轤挽きと、箆などによる変形作業の比率が通常の作品群とは逆転しています。


口縁部も上から見ると緩やかな三角形となっており、

まるで茶陶や古陶を意識して制作されているかのようです。

伊勢崎晃一朗先生の作品の中にある様々なファクターを、

敢えて逆ベクトルにしてみた、まさに裏・晃一朗とも呼べる面白い酒呑です。

晃一朗先生のファンの方は表・晃一朗の作品群と見比べてみることで、

裏も表もそれぞれの作品の良い所が照らし出され、

そしてそれを通して晃一朗先生の作陶理念が浮かび上がってくるように思います。

 

左ぐいのみ

koitiroguiblog201512242.JPGkoitiroguiblog201512243.JPGkoitiroguiblog201512244.JPGkoitiroguiblog201512245.JPG

堂々とした高台に、三角の口縁は本格派茶陶の如しです。

 

右酒呑

koitiroguiblog201512246.JPGkoitiroguiblog201512247.JPGkoitiroguiblog201512248.JPGkoitiroguiblog201512249.JPG

接地面に施される貝跡も、いつもとは違い内側にあります。

造形理念が反転することで、焼成方法にも影響を及ぼしたのでしょうか。


(伊勢崎晃一朗/備前酒呑 共箱製作中)
写真左 size:径7.6cm×径7.6cm×高さ6.6cm  price: 売約済
写真右 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ6.4cm  price: 売約済

(伊勢崎晃一朗/備前酒呑 共箱製作中)

写真左 size:径7.6cm×径7.6cm×高さ6.6cm  price: 売約済


写真右 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ6.4cm  price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

矛盾ノ器1~曽我 尭~

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

soga.20151207blog1.JPG

 

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

私も師走らしい慌ただしい日々を過ごしておりまして、

前回のブログ更新から大きく間隔が空いてしまいました。


さて、本日は窯出しされたばかりの曽我 尭先生の新作をご紹介したいと思います。

いつもならば「曽我 尭先生の窯出しがありました」というタイトルをつけるのですが、

今回は少しばかり思うところがあって「矛盾ノ器」というタイトルにさせて頂きました。


矛盾という言葉は皆さんもご存知の通り、辻褄の合わない事柄に対する故事成語ですが、

世の中においてはあまり良い意味では使われておりません。

しかし、今回の曽我先生の作品を見て最初に思い浮かんだのが「矛盾」でした。

勿論とても良い意味でブログタイトルに取り入れさせてもらっています。


そもそも矛盾とは「どんな盾も貫く矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売るという商人からきています。

全能のパラドクスにも似た、逆説による辻褄合わせが破綻している状態ですね。

私は今回の曽我作品はこの矛盾を成立させてしまっているような魅力があると感じています。

今回の作品を説明しようとすれば、矛盾のような言葉を使うしか説明のしようがないのです。

「光沢はあるけど、光沢がない」

「奥ゆかしいけど、とても土味が主張する」

「荒々しい肌であるがきめ細かい肌である」

「最新作であるが古格を帯びて今にも朽ち果てそうだ」などなど。


とくにこの独特の光沢感と質感については古備前を見ている人は驚かれると思います。

古備前だけにある、土の荒々しさと擦り切れたような味わいが見事に再現されています。

また、光沢感もマットであっても決して光沢がない訳ではなく、寧ろ光を上手く取り込む肌質となっています。

このように説明すればするほど矛盾が生じるのでこのようなタイトルとさせて頂きました。

古備前も矛盾を多く孕んでおり、それ故にファンのみならず備前焼作家を魅了し続けています。

今回の矛盾ノ器達も是非実際に手にとって頂ければと思います。

 

写真左

soga.20151207blog2.JPGsoga.20151207blog3.JPGsoga.20151207blog4.JPGsoga.20151207blog5.JPG

写真左の酒呑です。やや窯変掛かった上がりですが、やはり特筆すべきは抜けの土味でしょう。

この土味部分の矛盾は「よく焼き締まっていながらも、緋色の柔らかな土味が出ている」という点です。

これまた古備前に見られる「強い緋」を見事に出すことに成功しています。

質感も抜群であり、初見の粗さからは想像もつかない上質の肌触りになっています。

 

 

写真中

soga.20151207blog6.JPGsoga.20151207blog7.JPGsoga.20151207blog8.JPGsoga.20151207blog9.JPG

写真中の酒呑です。この酒呑の光沢感は抜群でまさに「光っているけど光っていない」というものです。

抜けのようになったオレンジ色の部分は途中から突然光沢が発生し、

マットな肌合いの部分と合わせて光沢が半々で切り替わるようになっています。

写真で見るとささくれてガサガサとしそうな土味の肌合いも、

まるで数百年人々の掌で愛でられてきたように柔らかく擦り切れています。

 

写真右

soga.20151207blog99.JPGsoga.20151207blog999.JPGsoga.20151207blog9999.JPGsoga.20151207blog99999.JPG

写真右の酒呑です。「奥ゆかしく地味ですが、とても主張があり派手」です。

一見すると土肌と緋襷とが同系統の色合いで緋襷自体が沈んでいるように見えて、

見れば見る程に色が浮かび上がってくような不思議な味わいを持っています。

緋襷という素肌の焼き上がりの分、繊細な土味が堪能できるようになっており、

石爆ぜ、土の擦り切れ、土味の柔らかな質感など、知れば知るほどに主張してきます。

 

(曽我 尭/備前酒呑 共箱製作中)
写真左 size:径7.0cm×径6.8cm×高さ5.7cm  price:¥20,000
写真中 size:径7.0cm×径6.8cm×高さ6.0cm  price:¥15,000
写真右 size:径7.1cm×径7.0cm×高さ5.7cm  price:¥10,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(曽我 尭/備前酒呑 共箱製作中)

写真左 size:径7.0cm×径6.8cm×高さ5.7cm  price: 売約済


写真中 size:径7.0cm×径6.8cm×高さ6.0cm  price: 売約済

 

写真右 size:径7.1cm×径7.0cm×高さ5.7cm  price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

高力芳照先生の窯出しがありました3~2015年秋~

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日も高力芳照先生の新作をご紹介させて頂きたいと思います。

今回の窯では緋色を出すことに注力されたそうで、

本日ご紹介する徳利も激しく豪快な焼きでありながら見事な緋色を残しています。


とくに焼きの強さが顕著なのはやはり窯道具すらも巻き込んだ景色ではないでしょうか。

窯の中に敷き詰める銀砂と呼ばれる白砂があるのですが、

たっぷりと掛かった灰がマグマのように銀砂を飲み込んでいます。

それでも砂粒自体は窯道具だけあって耐火度が高く窯変の中にそのまま残留します。

それが今回、まるでマグマの上に淡雪が降り注いだかのような、不思議な景色となっています。


焼け焦げて炭化した窯変灰被りの銀色の激しさと、

白い砂粒がそっと乗っていざ溶ける刹那の儚さが同居しているように思います。

勿論こんなにロマンチックな景色ではありますが土味自体がしっかりとしており、

酒器には嬉しい緋色が見て使って育てて楽しめます。

土の良さという不変の土台を持ち、窯焚き毎ににテーマを決めて挑戦する高力先生らしい作品です。

 

yositerusyuki20151009blog1.JPG

近い場所で焼き上げた作品同士ですが微妙に緋色が異なっています。


徳利

yositerusyuki20151009blog2.JPG
yositerusyuki20151009blog3.JPG
yositerusyuki20151009blog4.JPG
yositerusyuki20151009blog5.JPG

全方位から灰を浴びせられたようになっており、高台まで黄胡麻で埋まっています。

 

酒呑

yositerusyuki20151009blog6.JPG
yositerusyuki20151009blog7.JPG
yositerusyuki20151009blog8.JPG
yositerusyuki20151009blog9.JPG

こちらの酒呑であれば灰被りの細かいグラデーションが楽しめますね。


(高力芳照/備前徳利・酒呑 共箱製作中)
徳利 size:径9.5cm×径9.0cm×高さ14.5cm  price:28,000
酒呑 size:径6.5cm×径6.5cm×高さ5.6cm  price:15,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(高力芳照/備前徳利・酒呑 共箱製作中)

徳利 size:径9.5cm×径9.0cm×高さ14.5cm  price: 売約済


酒呑 size:径6.5cm×径6.5cm×高さ5.6cm   price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

高力芳照先生の窯出しがありました2~2015年秋~

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今回も引き続き、高力芳照先生の窯出しされたばかりの新作をご紹介させて頂きます。

陶歴でいえばもうそろそろ作陶ニ十周年を迎えようかという高力先生ですが、

近年の人気の上がり方はまるでデビューしたばかりの人気若手作家のようです。


その人気の要因はやはり「挑戦」と「維持」ではないでしょうか。

毎窯何か新しい挑戦をされており今度は何が出てくるのだろうといつも楽しみにしています。

そうして出てきたものはどんなものでもしっかりとした品質が維持されており、

「良い物をコツコツ作り続ける」という、言葉にすると何とも簡単ですが、

実行するにはとても大変な事をずっと高力先生は続けられているのだと思います。


そんな「挑戦」と「維持」の二つの高力スタイルを体現するのが今回の新作盃ではないでしょうか。

今までの高力先生の酒盃は沓茶碗や馬盥茶碗のような形が多かったのですが、

今回初めてこのように大きく開いた造形に挑戦されています。

今までにない造形となった新作盃ですが、品質は折り紙付きの土味となっており、

見込み中央部には朝焼けのように真っ赤な抜けが出ています。

山土配合による強い緋色が、野趣溢れる盃の造形にとても良く似合っていますね。

 

yositeruhai20151007blog1.JPG

使用時には山土らしい強く濃厚な緋色が楽しめます。

 

写真左

yositeruhai20151007blog2.JPGyositeruhai20151007blog3.JPGyositeruhai20151007blog4.JPG

緊張感を漂わせる作りとなっており、背筋を伸ばして呑みたくなります。

 

写真右

yositeruhai20151007blog5.JPGyositeruhai20151007blog6.JPGyositeruhai20151007blog7.JPG

赤い土味がゆっくりと移り変わっており、赤が強くとも派手さはなく落ち着いています。


(高力芳照/備前盃 共箱製作中)
写真左 size:径10.9cm×径10.8cm×高さ4.0cm  price:¥12,000
写真右 size:径10.7cm×径10.5cm×高さ4.3cm  price:¥12,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(高力芳照/備前盃 共箱製作中)

写真左 size:径10.9cm×径10.8cm×高さ4.0cm  price: 売約済

 

写真右 size:径10.7cm×径10.5cm×高さ4.3cm  price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

森本良信 新作展解説~唐津編~

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今回は唐津シリーズの解説をしていきたいと思います。

備前土に釉薬を施すのではなく、唐津の陶工を備前に招聘したというストーリーで、

森本先生が敬愛する古唐津の持つ魅力を備前に変換して頂きました。


今回は唐津の制作スタイルに倣って、たくさんの素地を制作してそこから厳選し、

焼きを入れてからもさらに厳選するという、とにかく数をこなし厳選する方法を採られています。

その方法によって作為を出す事なく、土焼き作りがバランスよく備わったものを狙っています。

茶陶ではない庶民の器として、飾りっけのない素朴で渋い表情が親しみやすく、

しかしその中にまた目を見張るような景色があり、侘び心を擽る逸品となっています。

庶民の器として広く愛された備前と唐津らしい味わい深さですね。

 

morimoto.blog.201509092.JPG

厳選に厳選を重ねて、造形、削り、土味が見事な表情を作っています。

うっすらと光る紫蘇色の土味は濃厚芳醇であり、

そこに土の粗さを引き立てるような削りが見事です。

制作スタイルによりこれだけ見事な景色であっても作為を感じさせず、

置いておくとあまり目立たなくなるのが不思議です。

 

morimoto.blog.201509091.JPG

釉薬の流し掛けを思わせる伊部手のドロリとした胡麻が素敵です。

現在でも大変人気のある古唐津の片口へのオマージュで、

口の付け方など大変こだわった作品です。

唐津よりきた陶工が斑唐津を再現しようとして試行錯誤し……などというストーリーが浮かんでくるようです。

 

morimoto.blog.201509093.JPG

こちらも人気のある唐津の酒盃をモチーフとした酒呑です。

室町期の備前同様、紐作りの繋ぎ目などは消しておらず、

忙しそうな陶工たちで賑わうスピーディーな制作風景が想像出来ます。

高台も大変工夫されており、縮緬皺が再現されています。

 

唐津シリーズ

備前片口

伊部片口

緋襷片口

備前酒呑①   

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日、岡山天満屋での初個展を終えたばかりの中原幸治先生が、

岡山滞在時に当店にお立ち寄り下さりました。

その際に素晴らしい酒器を頂きましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。


中原先生は川端文男先生の門下で修行されており、

今回の作品も川端先生譲りの練り込み技法によって制作されています。

8種類以上の土を水簸し不純物を取り除いた後に、手捻りで器の成形をされるそうです。

手に取ってみるととても手捻りとは思えないシャープな造りになっており、

使用者が何故この焼き物を使うのか、空間との調和、土の良さ釉薬の良さと、

様々に考えを巡らせているのがよく伝わってくる丁寧さがあります。


細かく混じり合っていない和紙のような、または磨き上げた大理石のような肌は、

触り心地が素晴らしく、ひんやりとした質感で冷酒をそのまま入れても良さそうです。

実はこの肌は伸縮率が違う粘土を混ぜ切らないまま合わせており、

パッチワークのように粘土質が継ぎ接ぎの状態だそうです。

なのである程度成形をした後に、木箆で粘土を押し込める必要があるそうです。

そうすることで粘土の過密性が上がり、器としての機能を向上させています。

 

nakahara.syuki.blog201508241.JPG

こちらは田土の練り込み酒器です。独特の質感は病みつきになります。

 

nakahara.syuki.blog201508242.JPG

底部に僅かに出た緋襷が景色として煩すぎず丁度良い塩梅です。

 

nakahara.syuki.blog201508243.JPG

こちらは山土の練り込みで、メタリックグレーの土味が素敵です。

 

nakahara.syuki.blog201508244.JPG

李朝の徳利を参考に制作されているそうです。


(中原幸治/練り込み酒器各種 共箱製作中)
徳利(田土) size:径10.0cm×径10.0cm×高さ13.8cm  price:\24,000
酒呑(田土) size:径6.6cm×径6.5cm×高さ7.4cm   price:\8,500
徳利(山土) size:径9.3cm×径9.1cm×高さ12.9cm   price:\24,000
酒呑(山土) size:径6.7cm×径6.6cm×高さ6.5cm   price: 売約済
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(中原幸治/練り込み酒器各種 共箱製作中)

徳利(田土) size:径10.0cm×径10.0cm×高さ13.8cm    price: 売約済

酒呑(田土) size:径6.6cm×径6.5cm×高さ7.4cm        price: 売約済


徳利(山土) size:径9.3cm×径9.1cm×高さ12.9cm       price:¥24,000

酒呑(山土) size:径6.7cm×径6.6cm×高さ6.5cm         price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

金重潤平先生の新作が入荷しました2~2015年夏~

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今日は前回の記事に引き続き、窯出しされたばかりの金重潤平先生の新作をご紹介したいと思います。

今回は二種類の緋襷による素敵な酒器をご紹介したいと思います。


こちらの緋襷酒器はそれぞれ酒呑は電気窯、徳利は登り窯で焼かれています。

緋襷の発色の良さは共通していますが、下地の部分の色合いにかなり差があります。

酒呑の方は電気窯らしいスッキリとしたもぐさ色で緋襷もやや冴えた色合いになっています。

徳利の方はこんがりとした下地で、緋襷にも飴色の照りが出ています。


無釉の備前陶の中でも自然釉すら避けて、素肌一つで勝負する緋襷は土の良さが結果に直結します。

祖父である金重陶陽先生も緋襷には特別な土を使われていたそうです。

今回タイミング良く二種類の緋襷を見比べることが出来て、潤平先生の土の良さを改めて強く感じました。

緋襷の冴え、肌の質感、土肌の味わいのどれもが高水準な酒器です。

香り立つように風情ある緋襷が芳しいお酒の香りをより引き立ててくれると確信します。

 

jyunpeihidasyuki.201508071.JPG

抜群の赤の冴えは土の良さからくるものであり、見事という他ありません。

 

jyunpeihidasyuki.201508072.JPG

ベースの土味を見比べることで緋襷焼成の奥深さを感じます。

 

jyunpeihidasyuki.201508073.JPG

徳利は真っ直ぐで太い胴が特徴となり、古備前の阿古陀徳利のような雰囲気があります。

 

jyunpeihidasyuki.201508074.JPG

緋襷の見せ方を細かく部位ごとに変えており、、考え込まれた緋襷は古備前のように圧倒的な存在感があります。

 

jyunpeihidasyuki.201508075.JPG

酒呑の見込みは口縁部にぐるりと緋襷が、底には土見せのような白土がきています。

 

jyunpeihidasyuki.201508076.JPG

スッキリとした白土の味わいは電気窯特有のものです。

 

jyunpeihidasyuki.201508077.JPG

濡れた唇のような独特の色気があり、酒に濡れるとどのように変化するか楽しみです。


(金重潤平/緋襷酒器各種 共箱)
緋襷徳利 size:径9.1cm×径9.2cm×高さ15.4cm  price:¥40,000
緋襷酒呑 size:径7.2cm×径7.1cm×高さ5.8cm   price:¥17,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(金重潤平/緋襷酒器各種 共箱)

緋襷徳利 size:径9.1cm×径9.2cm×高さ15.4cm  price: 売約済

 

緋襷酒呑 size:径7.2cm×径7.1cm×高さ5.8cm   price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

金重潤平先生の新作が入荷しました~2015年夏~

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先日Facebookでもお知らせさせて頂いておりました金重潤平先生の新作が入荷しました。

手入れを終えたばかりの秀作をブログでご紹介していきたいと思います。


まず第一弾として香登の窯の特徴でもある、カセ窯変が見事な酒器をご紹介させて頂きたいと思います。

深緑色のキメ細かなカセ胡麻と、黒銀に輝く灰被りが枯れた味わいを見せます。

そこへカセ窯変の約束である真っ赤な緋色が合わさり、華やかさと渋さを併せ持った景色にしています。


また、金重一門らしい土肌と焼き自体の細かさもまた素晴らしく、

酒器として掌の中で使われるものだからこそ丹念に手入れが施されています。

芯から火照るような緋色は、お酒好きにはたまらない魅力がありますね。

 

jyunpeisyuki.blog.201508041.JPG

極上のの緋色は、硬い表皮を剥いたら極上の果肉が出てきたようです。

 

jyunpeisyuki.blog.201508042.JPG

潤平先生らしい伸びやかさのある造形も見事です。

 

jyunpeisyuki.blog.201508043.JPG

黒銀部分は下地に緋色が出ており、マグマのような独特の雰囲気があります。

 

jyunpeisyuki.blog.201508044.JPG

肌にこびり着くようなカセ胡麻は、使い込むことで味わいが変化していきます。

 

jyunpeisyuki.blog.201508045.JPG

全体が緩やかな菱型に仕上げられており、背も高くスマートな印象があります。

 

jyunpeisyuki.blog.201508046.JPG

高台までびっしりとカセ胡麻が覆っており、香登窯の焼きを堪能できます。

 

(金重潤平/備前酒器各種 共箱製作中)
備前徳利 size:径8.6cm×径8.5cm×高さ15.1cm  price:¥55,000
備前酒呑 size:径7.0cm×径6.4cm×高さ7.3cm  price:¥28,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
川口陶楽苑のHPへ

(金重潤平/備前酒器各種 共箱製作中)

備前徳利 size:径8.6cm×径8.5cm×高さ15.1cm  price:¥55,000

 

備前酒呑 size:径7.0cm×径6.4cm×高さ7.3cm   price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ