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馬場隆志先生の窯出しがありました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

備前地方では春を通り越して一気に夏が来たかのような暑い日が続いております。

ただ、夜などはやはり少し寒くなりますのでくれぐれも体調管理等にはお気を付け下さい。


さて、現在川口陶楽苑では冬から春にかけての窯出しラッシュで、

今の備前を代表する方々の魅力的な新作が沢山入荷しています。

伊勢崎 淳先生と晃一朗先生、市川 透先生、中村 真先生と和樹先生など、

魅力的な新作をHPやブログなどで随時ご紹介できればと思っております。


本日のブログ更新ではその中から久々の入荷となった、

馬場隆志先生の新作をピックアップしてご紹介させて頂きます。

今窯では馬場先生はまた新しい「カタチ」の表現を身につけられたように感じます。

東京芸大の同期の女性作家・正親里紗先生とのコラボ展がありましたので、

そこでまた刺激を受けて大きくステップアップされたのだと思います。

 

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黒窯変による蒼シリーズの酒器です。深いコバルトブルーが素敵です。


大小様々な器種から大きなオブジェやモニュメントまで制作される馬場先生ですが、

サイズや用途は違えども一貫した鋭い切り口による独特のスタイリッシュな表現が魅力です。

そこへ馬場先生の十八番である黒蒼や金彩が合わさり独特の魅力ある作風となっています。

素晴らしい作品が入荷しておりますので、気になる方は是非お問い合わせ下さいませ。

川口陶楽苑のHPでもご紹介していく予定となっております。

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

川口陶楽苑のHPへ

 

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馬場先生のもう一つの代表作である金彩シリーズの酒呑です。

 

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流れ胡麻が美しい黒茶碗です。オリジナリティ溢れる造形となっています。

金重有邦先生の新作酒器展のお知らせ

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

強い寒波の影響でまだまだ寒い日が続いておりますね。

体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。


さて、本日は金重有邦先生の新作酒器展のお知らせとなります。

2月12日夜20時より窯出しされたばかりの選りすぐりの酒器をご紹介させて頂きます。

十数年前、金重一門では非常に珍しい「山土」を主体とした制作に移行した有邦先生ですが、

今回は金重一門の代名詞とでも言うべき灰被り窯変作品を手掛けられました。

その年月から見るに、沢山の逡巡や葛藤があったのではないでしょうか。

否が応でも金重陶陽先生や金重素山先生の遺したものと向き合わねばならない中で、

自分自身にしか出来ない自分自身が納得のできる作品づくり、

金重有邦にしか生み出せないものへと辿り着くために大変な努力をされていました。

今回はそんな「金重有邦の窯変酒器」を中心に販売させて頂きます。

ご予約も承っておりますのでこちらからお問い合わせ下さい。

是非ご覧下さいますようお願い致します。

 

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皆様明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠に有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


川口陶楽苑は本日5日より本年度の営業を開始致しました。

年末には金重多門先生の窯出しに伺って参りましたが、

何とかギリギリ30日に作品を拝見することが出来ましたので、

1月中旬頃までには「金重多門 新作酒器特集」として、

当店HP上にて何点かお見せすることができそうです。

公開まで是非お楽しみにお待ち下さいませ。


さて、本日は更に去年入荷しておりました、

金重素山先生の極上の徳利二本をご紹介したいと思います。

両者ともに見事な窯変が出ており甲乙付け難く、

店頭で御覧頂いておりましたお客様の間でもかなり好みが別れました。

皆様はどちらがお好みでございますでしょうか。

 

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向かって左側は窯変と土味を両方楽しめるものに、向かって右側は灰被り窯変に特化した仕上がりとなっております。

 

左側 窯変徳利

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こちらの作品は僅かに山土が入ってるのか非常に濃厚な土味が見どころとなっています。

窯変も勿論素晴らしいのですが、正面脇のネットリとした紫蘇色が大変見事です。

 

右側 窯変徳利

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こちらの作品は窯変・焼きに特化した徳利となっています。

灰被り窯変全体が濡れるとまるで墨のような極上の黒色へと変化します。

 

素山先生の極上の窯変徳利二本は如何でしたでしょうか。

一口に窯変と言っても全く違う表情となっており、

素山先生の窯焚きの上手さがひしひしと感じられますね。


共通しているのが徹底して見えない部分まで配慮しているという点です。

通常置いてある状態ではあまり見ない底部までしっかりと考えて焼いており、

正面と見比べても何ら遜色の無い面白い景色で焼き上がっています。

容量を調べるために水を入れても見かけよりもたっぷりと入り、

それでいて持った時に軽すぎない轆轤挽きは見事という他ありません。

「割れた時に下手くそだと恥ずかしかろうが」と言われていたそうですが、

見えないところまで徹底して美しさを追求する素山イズムに感服しました。


多門先生に祖父である素山先生のお話をお聞きした所、

通常ありえない焼き上がり方をした作品が何点か自宅にあり、

素山先生は窯の中の作品を平均して上手く焼くのではなく、

その窯をダメにしてでも最高の逸品を狙うような焚き方をされていたそうです。

実際に窯焚きの途中に窯内を少し見て「こりゃダメじゃな」と言って、

さっさと火を止めて窯焚きを辞められてしまったことがあるそうです。

更に凄いのがもうその日のうちに轆轤に向かって作品作りを始められたそうで、

これもまた素山先生の作陶理念が垣間見えるエピソードですね。

中村六郎先生の極上の酒器が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今週中頃には西日本地方でも初雪を観測し、

いよいよ本格的な冬到来となってまいりました。

皆様もくれぐれも体調管理などお気を付け下さいませ。


しかし、備前焼で言えば冬はシーズン真っ盛りでございます。

作風で言えば全体的に温かみのある色合いは見ているだけで心が落ち着きます。

また、使用感の面でもじっくりと焼き締められた備前焼は高い保温性で熱が逃げにくく、

備前の湯呑みで頂く温かいお茶は冬の楽しみの一つでございます。


そして何より作家さんからしても薪がしっかりと乾燥しており、

更に気温の低さは灼熱の作業となる窯焚きがしやすいので効率的だそうです。

当店でもまずは金重多門先生を皮切りに沢山の方の窯出しが近づいております。

HPとブログ上でも随時新作をご紹介できるよう企画しておりますので是非お楽しみに。


さて、本日は素晴らしい中村六郎先生の酒器をご紹介致します。

六郎先生が亡くなられる少し前、最晩年期に制作された逸品で、

土がうねるような力強い轆轤目が遺された造形となっており、

力強さの中に六郎先生らしい色気を忍ばせた力作でございます。


両方共一度水につけてみました所、窯変の方は緋色が一段と濃くなり、

まるで土の中に隠れていた色素が一気に表に出てくるかのようでした。

緋襷の方は濡れることで濃厚な緋色の艶がより増し、

柔らかでしっとりとした肌合いも手伝っていつまでも撫でていたくなります。


箱の状態や筋のように立った轆轤目、大きさなどの作風の特徴を見ても、

亡くなられる少し前の作品に間違いございませんが、

漲るようなパワーを感じる作風は本当に大正生まれなのかと疑ってしまいます。

寒い日にはこの二つで美味しい熱燗を頂きたくなりますね。

 

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六郎先生の酒呑は晩年にかけてサイズが大きくなりますが、本作はどちらも8cm前後とかなり大きいです。

 

備前酒呑(窯変)
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窯変の要である黒銀の灰被りと緋色のバランスが秀逸で、双方の魅力がしっかりと両立されています。

 

緋襷酒呑

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こちらの緋襷も実に味わいがよく、土の良さが伝わってきます。

 

(中村六郎/備前酒呑・緋襷酒呑セット 共箱)  price:  売約済

窯変 size:径7.8cm×径7.8cm×高さ5.4cm

緋襷 size:径8.0cm×径8.0cm×高さ5.5cm


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

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金重陶陽―没後50年展―が開催されます

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日9月16日(土)より、金重陶陽先生の没後50年展が開催されております。

昭和42年(1967年)にこの世を去られてから50年経ちますが、

未だに多くの人々を魅了する陶陽先生の名品が多数展示されます。

 

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これだけ長きに亘って人々を魅了し続ける作品を生み出す原動力、

魅力的な陶陽作品の源となったものは何だったのでしょうか。

陶芸の道において非常にストイックで他者に厳しく、

そして誰よりも自分に厳しかったと言われる陶陽先生ですが、

その厳しさの根底にあるのは、やはり良い作品を残そうという強い想いだったと感じます。

桃山期の名も知らぬ名人たちが残した圧倒的エネルギーを放つ逸品と対峙し、

己が作品もまた後の世に残るならば、何を為すべきなのかと考えられたのではないでしょうか。


時代時代で散発的に偶然発生したものではなく、

人々の生活や心に寄り添いながら成熟してきた備前焼ですが、

陶陽先生の残した名品と、幕末明治期の備前焼、さらに江戸桃山室町の古備前、

それぞれが独立して点在する事象ではなく大きな一つの道のりとして見た時に、

自分自身その道において時に俯瞰しつつ時に全力疾走しつつ、

そして時には横道に逸れながら自分もまた新たな道を紡ぎたいと強く思いました。

 

金重陶陽 作 備前枡 酒呑ニモ

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一般には茶道具用の蓋置として制作されたと言われている枡ですが、

今回は晃介先生に「酒呑ニモ」と箱書きして頂きました。

丁度持ちやすい大きさで、角から口を窄めてお酒が呑めます。


細工物から轆轤物への転換期である土点時代の作品で、

当時細工物に使用されていた水簸土を使用しており、

カッチリとした堅く焼き締まった土味が特徴的です。


備前手の場合は全体的に均一に茶色の土肌となりますが、

本作は比較的珍しい、やや半身が自然な黒色に焼き上がったものとなっています。

京枡をモチーフにした字印も、丁度胡麻で隠れること無く、

メリハリの有る景色と細かな細工の両方が楽しめるようになっています。

 

(金重陶陽/備前枡 酒呑ニモ 晃介識箱) 

size:径5.8cm×径5.8cm×高さ4.3cm price: 売約済


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金重素山先生の信楽酒呑が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

こちら岡山県備前地方ではやっと台風が通過しつつあります。

依然として強い勢力を保っておりますので周辺地域の方はくれぐれもお気を付け下さい。


さて、本日は備前焼が誇る茶陶の巨匠金重素山先生の、

珍しい信楽焼の酒呑が入荷しましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

ご長男の金重 まこと先生曰く、本作は素山先生が生前に交友のあった、

信楽焼の重鎮である五代上田直方先生の紹介で得た土を焼成されたものだそうです。

素山先生が60歳頃に円山の登窯にて焼成されたもので、

窯内で備前土には適さない非常に高温になる場所に設置されたそうです。

 

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耐火度の高い信楽土だからこそ可能なこってりとした焦げが魅力です。

 

平均的な備前焼に使用されている田土の焼成温度が1200度前後ですので、

それよりももっと高い温度帯の場所で焼かれたのでしょうとのことです。

信楽焼らしい高温焼成より発生する濃厚な窯変が魅力となっており、

作品全体にまるで墨を吹き付けたかのような黒い焦げが出ています。

その中に信楽土の特徴である長石の粒や、 備前焼と同じ黄胡麻等が混じっています。

高温焼成らしい艶のある光沢を帯びており、乾いていてもまるで濡れているかのようです。

 

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カルデラのような力強い土の隆起が見事です。

 

そしてやはり特筆すべきは備前焼を始めとする茶陶の名人として、

その名を轟かせた素山先生だからこそ出来る極上の高台削りでしょう。

胴の作行自体が信楽土の魅力を引き出すように、とても厚手でどっしりとした造りとなっており、

その胴の重厚さを足元に据えて、抉り込むように力強い高台削りで全体をまとめ上げています。

童仙房と呼ばれる耐火土の団子を四つ設置して正位置で焼き上げられており、

これにより丁度施釉等の土見せの如く高台内の土の力強い表情が見られるようにしています。


ざっくりとした土質が素山先生が得意とするゆっくりとした力強い箆入れにより、

土の中の長石粒が立ち上がりながら土が削り落とされて、

まるで溶岩が隆起して生まれたカルデラのような表情の高台になっています。

愚直なまでにシンプルな胴の造りが、高台の爆発するような立ち上がりへと収束していく様は、

さながら良質の映画が素晴らしい導入部分から始まり、

物語を徐々に紬ぎながら結末へと向けてヒートアップしていくかのようです。


これは素山先生が作陶においての土作り、轆轤仕事、高台削りを別々の三つの仕事とせず、

一本の道のように最初から最後まで繋がった一つの仕事として取り組んでいたからでしょう。

土の特性や秘めたる力を知りつつ、それを生かすように土を作り、

作品全体が一つに調和することを目指して徹頭徹尾己の仕事を全うしています。

便利さが時に何もかもを置き去りにして進んでいく現代社会において、

これほどまでに心のこもった気持の良い仕事っぷりは流石巨匠と呼ばれた素山先生らしいです。

「自分に出来ることを、精一杯全うしなさい」と教えられているようです。

 

(金重素山/信楽酒呑 まこと識箱) 

size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.5cm price: 売約済


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【更新】 2/24 市川 透 金彩徳利 迦具土「Ra」煇

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本日の更新は隠崎隆一先生の下で学び鮮烈なるデビューを果たした、

市川 透先生の最新作の金彩徳利 迦具土「Ra」煇です。

止め処無く溢れ出るアイデアを土という至高の素材を通して形にしていく市川先生らしい、

独創性に富んだ破格の作品となっています。

 

迦具土シリーズで表現した強烈なカイラギによる沸騰したような釉調を更に進化させ、

煮え立つような金彩と深く澄んだ藍彩を組み合わせて表現した最新作「Ra」シリーズです。

日本神話の火の神「迦具土」からエジプト神話の太陽神「Ra」へとタイトルを変え、

より鮮やかかつより挑戦的なシリーズとなっています。

マグマのように煮え立った迦具土金彩と対を成すように、

本作では藍色の釉薬が大胆に流し掛けされており、

金色と藍色が繚乱する作品はエジプトの古代王の黄金の仮面を彷彿とさせます。

 

「Ra」のタイトル通り人類最古の顔料と言われるエジプシャンブルーを想起させる作品で、

古代エジプトで最も神聖な色とされた「ラピスラズリ/藍色」を見事な色合いで再現しています。

今回新たに制作された轆轤挽きによる洋梨型の造形が金と藍の色合いと相まって、

まるで神話の中の神々の果実が具現化したかのような気持ちにさせられます。

迦具土煇の粒が非常に細かいタイプの金彩は綺羅びやかで美しく、

更にその中の粒に数点白金が隠されているなど非常に凝った作りとなっています。

 

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(市川 透/金彩徳利 迦具土「Ra」煇 共箱) 

size:径12.5cm×径11.8cm×高さ12.8cm 容量約280cc price: 売約済


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【更新】 2/22 金重潤平 備前酒呑

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本日の更新は金重一門の第一人者 金重晃介先生のご長男、金重潤平先生の備前酒呑です。

昨年秋の金重晃介先生の窯焚きにて共に焼き上げられた新作です。

何と言っても作品全体の窯変と緋色のバランスが良く、

隈取と呼ばれる灰被りとの境界線もくっきりと出ている秀作です。

土の良さに裏打ちされた品格漂う緋色も素敵で、

赤すぎず薄すぎず絶妙な色合いは酒呑に最適のものとなっています。

正面の口縁部から袈裟懸けに線を入れており、

筆洗型ともまた違う正面を外して呑むユニークな作品になっています。

草臥れた紙やすりのような微細な抵抗のある灰被りは、

使用する毎に酒と掌でゆっくりと時間を掛けて洗われていき、

ヴィンテージジーンズの要領で味わいを増していくでしょう。

見込みにはより冴えた橙色の土味が広がっており、

明るい色合いで華やかな酒映りとなっているのも嬉しいです。

 

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(金重潤平/備前酒呑 共箱) 

size:径7.6cm×径6.8cm×高さ5.5cm price:¥25,000


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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

先週末は日本各地で寒波が到来し、備前地方でも時折吹雪いておりましたね。

吹雪はするものの積もることはなく、春の到来を待つばかりでございます。

さて、そんな雪の日にピッタリの面白い作品が入荷しましたのでご紹介させて頂きます。


今回入荷しましたのは隠崎隆一先生の2014年頃制作の白炭化酔器です。

実はこの作品、白釉部分に井戸の御本手や萩の蛍手のような紅斑の窯変が出ており、

これまで様々な白釉の作品を見て参りましたが初めて見る景色に驚きました。

厚掛けの純白の釉薬が雪景色を思わせ、炭化銀彩と併せて白銀の世界を構築しています。

そこへほんのりと色づいた紅斑がまるで吹雪の中彷徨う蛍のようでとても幻想的です。

 

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丁度備前地方が吹雪いた日にこの作品と出会い、何ともロマンティックな出会いとなりました。

 

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実はこの作品はもう一つ珍しい部分があり、陶印落ちとなった作品を隠崎先生に漆で書いてもらったそうです。

炭化銀彩のボディに真っ黒な陶印が何ともお洒落ですね。

 

(隠崎隆一/白炭化酔器 共箱) 
size:口縁3.5cm×胴径8.4cm×胴径8.1cm×高さ16.2cm price:¥100,000
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(隠崎隆一/白炭化酔器 共箱) 

size:口縁3.5cm×胴径8.4cm×胴径8.1cm×高さ16.2cm price: 売約済


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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

少し日が長くなったような気も致しますが、まだまだ寒い日が続きますね。

さて、本日は名工 金重素山先生の極上の酒器二点をご紹介致します。

有り難い事にこちらの作品は店頭で即売約となってしまいましたが、

どちらも稀少で味わい深い窯変が出ておりますので是非ご覧頂ければと思います。

 

①カセ窯変酒呑

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一点目はカセ窯変の酒呑です。

片面は灰が隆起した激しい灰被り窯変、もう片面は柔らかな榎肌のカセ胡麻が出ています。

 

②窯変盃

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二点目は灰被り窯変の盃です。

片身は青鼠色の通称"ナマコ肌"が、もう反面は緋色と炭化紫銀の灰被りによる通称"マグマ窯変"が出ています。

 

金重素山先生の極上窯変の片身替わりは如何でしたでしょうか。

今回の作品のように窯の中の数センチ刻みの微妙な場所の違いによって、

温度や焼成条件に違いが生まれ、丁度国境線のように窯変が分割される事があります。

片面は焼成時に発生する熾に埋もれて灰被りとなる一方で、

剥き出しとなったもう片面は火の具合や壁や桟の配置で全く違う表情を見せる。


本来の「片身替わり」とは着物の仕立てや施釉陶での釉薬の掛け違いを言うものですが、

備前にもまた火の神や窯の神による仕立て違いの片身替わりが存在します。

無釉焼き締めによる曖昧な境界が二つの景色の間を取り持つことによって、

景色の激しい切り替わりがあっても自然体で存在することが出来ております。

施釉陶も手掛けられた金重素山先生ならではの備前の魅力の引き出し方ではないでしょうか。


本日5日の夜20時のHP更新では同じく金重素山先生の緋襷盃をご紹介したいと思います。

昭和50年頃に手掛けられた緋襷酒盃で、その頃の特徴として焼きの強い緋襷となっています。

金重 愫先生曰く「素山は孫の代でも使いきれんほど土を集めておったんじゃ」とのことで、

素山先生自ら厳選した良土を使用した、電気窯による桃山調の緋襷作品となっています。

 

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金重 愫先生の新作が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

新年一回目のブログ更新ですが、今回は金重 愫先生の新作等が入荷しましたので、

その中から普段あまり目にすることのないダイナミックな長方皿をご紹介したいと思います。

この長方皿自体は以前制作されていたものですが今回の新作と併せて頂いてきました。


金重 愫先生といえば酒器で大変な人気を誇りますが、今回はまた一味違った作品となっています。

愫先生の作品は力強さや雄々しさが特徴であり、備前の中でも指折りの良土にその作風がマッチし、

寡黙ながら引き込まれるような土味と、力強い箆使いが一体となって極上の存在感を放っています。

 

今回の長方皿のような大型の作品では作品自体が巨大なキャンパスのようになっており、

独特の力強い箆使いによりフォーカスして楽しむことが出来るようになっているのではないでしょうか。

愫先生が大変気に入っておられ、ご自宅で実際にお料理を盛って使用されていたそうです。

 

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長方皿としては最大級のサイズとなっており、飾るだけでも大変な迫力があります。

 

非常に大きなサイズで、当店にある最も大型の皿立てでもやや不安を感じる程です。

横に置いた際の自重と焼成時の収縮で右肩に歪が生まれて窯疵となっていますが、

愫先生の金直しよってまるで雷光のような印象へと変わり素晴らしいアクセントになっています。

横置きで灰を全て受け止めた為に、一面全てが胡麻で埋まっています。

その中でも異彩を放つのが「世界地図」のようになった窯変でしょうか。

焦げ胡麻とも桟切りとも胡麻剥がれとも見える非常に不思議な窯変です。

荒々しい波濤を感じさせるこの窯変こそが「荒磯波」という銘の元となったのでしょうか。

 

さて、本日23日の夜20時のHP更新では金重 愫先生の窯出し最新作の酒器をご紹介させて頂きます。

金重素山先生から受け継いできた技と土が一体となった珠玉の新作酒器です。

金重 愫先生のご厚意により一窯でほとんど目にすることのない極上の上がりのものを頂いてきました。

是非皆様ご覧下さいますようどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今年ももうすぐ終わり、じきに新年を迎えますね。

当店も昨日無事に本年度の営業を終えることが出来ました。

また来年も素晴らしいご縁を繋げて参りますので、

どうぞ変わらぬご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。


さて、新年を迎えるにあたり本日20時より新春特別企画と題しまして、

曽我 尭先生の窯出しされたばかりの新作酒器をご紹介させて頂きます。

「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」(クリックで商品ページに飛びます)


曽我先生は古備前を敬愛しその真髄に触れようと日々研鑽しておられます。

古備前の持つ美に至るにはまずどうすればよいのか。

そこで曽我先生は良い土を手に入れることから始められたそうです。

ご存知の通り粘土というのは一朝一夕で生まれるものではありません。

我々人間のおおよその寿命である100歳100年の歳月を持ってしても、

備前の粘土にとっては生まれたての赤ちゃんですらありません。

数万年の時を経て堆積した限りある粘土をいかに活用していくべきか。

その答えは古備前が焼かれた時代の制作状況をほぼ完全に再現するに至りました。


土だけで組み上げた窯は窯出しを経る度に生き物のように変化していきます。

土のみの窯はそれ自体が巨大な焼き物であり、窯焚きの度にその身を焼き変えます。

その為、一窯一窯作品が大きく変化を重ね、まさに一窯一会の出会いとなります。

今回の窯では鉄分が噴出する事でより渋みを増した緋襷や、

新たに挑戦された焦げ胡麻の酒呑と出会うことが出来ました。

以前から取り組まれている海揚がりを思わせる窯変や、

古備前と見紛うような極上の肌合いを持つものも併せて出品致します。

「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」を是非皆様ご覧くださいませ。

 

曽我 尭先生の轆轤挽きの様子

金重晃介先生の窯出しがありました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は約2年ぶりの窯出しとなりました金重晃介先生の新作酒器をご紹介させて頂きます。

今回の窯焚きの一つ前の窯焚きである今年春の金重潤平先生の作品では、

非常に冴えた緋色を中心に大成功の窯焚きとして愛陶家の方々に大変ご高評を頂きました。

今回の窯焚きでも濃厚な色合いと強い焼きの特性を引き継いでおり、

煌々と照るように鮮やかな緋色と黒銀の窯変が一つになっています。

30年以上稼働してきた香登窯が、現在進行形で進化しているのもとても興味深いですね。

窯もまた作品などと同じく土から出来ている以上、

一つの焼き物として30年間焼き続けられているという見方も出来るのかもしれません。

今回は珠玉の窯変酒器を中心に入荷していますので、

ご興味のある方は是非当店までお問い合わせ下さいませ。

この記事の下に金重晃介先生の新作の大まかな写真とオススメの新作窯変酒呑を、

そして同時に少数焼かれた金重潤平先生の新作からオススメの酒呑を掲載しております。

 

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非常に鮮やかで強い緋色が徳利・酒呑共に出ています。

煌々と照るような緋色ですがお酒に濡れることでより素晴らしい色合いに変貌します。


金重晃介作 新作備前酒呑

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煌々と照るような正面の窯変も見事ですが、窯内の左右の作品との接合面にも素晴らしい緋色が出ています。

高台部分にも緋色が出ている他、見込みでも赤紫色の濃い土味が出ており正に緋色づくしの逸品となっています。

鼠色に上がった灰被りは丁寧な手入れで非常に触り心地が良く、金重備前の良さを凝縮したような酒呑です。

 

金重潤平作 新作備前酒呑

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こちらは同じ窯に少数入っていた金重潤平先生の新作の中からカセ窯変の酒呑です。

カセ窯変は水指や花入など大型で格の高い作品に採用されることが多いですが、

小型作品の酒呑にこれだけの灰が乗ったものは一窯でもそうそう目にすることは出来ません。

 

(金重晃介/新作備前酒呑 共箱制作中)    

size:径7.0cm×径6.8cm×高さ5.8cm price: 売約済


(金重潤平/新作備前酒呑 共箱制作中)    

size:径6.1cm×径6.1cm×高さ6.3cm price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)

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追記(掲載の許可を頂きましたので窯の写真です)

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

夏真っ盛りということでジリジリと照りつける暑い日が続いております。

こんな時にはさっと水にくぐらせて水気を帯びた備前の皿に、

マスカットやピオーネや白桃を盛り付けて食べたいものですね。


さて本日は今夏窯出しをされました金重有邦先生の新作から、

金重有邦先生の持つ二つの面を見ることが出来る徳利二点をご紹介させて頂きます。

金重一門に生まれながらも、独特の土の表現にこだわり続ける有邦先生ですが、

ちょうど今回の徳利二点は対照的ながらも、どちらもが金重有邦先生を象徴するような作品です。

 

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両方共に今夏窯出しの最新作です。


向かって右はまさに金重一門らしい味わい深い緋色と渋いカセ胡麻が出た作品です。

それに対して左は剥き出しのの土肌に最小限度の胡麻のみという構成で、

こうして並べてみることで非常に対照的な作品であることが窺えます。


自らが惚れ込んだ備前土、一族の宿命とも言うべき土への執念が根底にありながら、

対極のような表現となった二本の徳利ですが、どちらにも共通するのは「究極の質感」です。

こればかりは実物を手にとってご覧頂き、掌の皮膚にてお召し上がり頂くしかお伝えする手段がなく、

またこの質感を捉えられる言葉を持たないため、今回ブログはこのようなタイトルとなりました。

ただ一言残すとするならば「是非実物を手にとってご覧下さい」のみです。

現在、川口陶楽苑にて展示中ですので、お近くまでお越しの際には是非一撫でしてみて下さい。


焼き物として見た目や形も大事なのですが、やはり人間に直に触れられて使われる物として、

感触や肌合いは所有する喜びの中でも大変重要なファクターとなります。

掌の中にその物が存在するだけで至上の喜びが生まれることもあります。

お酒などの品評で「米を磨く」という言葉をよく耳に致しますが、

まさに本作に使用された土は磨き抜かれた珠玉の土であり、

美味いお酒、美味い料理、美味いお茶と同じく喜びを運んでくるものであります。

 

備前徳利①

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こちらは一目で金重一門と分かる細かなカセ胡麻が出ています。

良い意味で粉っぽいとすら感じるほど、肌に付着したカセの粒子が細かく濃密です。

そこへ柔らかな質感の土味が重なり、二つの心地良い質感を掌で「食べ比べ」することが出来ます。

とても軽く枝垂れ柳のような憂いのある立ち姿は風流人である金重有邦先生らしいです。

 

備前徳利②

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こちらは金重有邦先生の一押し作品で、金重一門ではなく言うなればゆうほう好みの一振りです。

もう一方の徳利は陶芸の妙味である微妙な歪みが入り、それが侘び寂びに通じていますが、

本作は左右対称のまるで白磁の瓶子のようなフォルムとなっています。

左右対称というと堅くなりがちですが、そこへ最高の質感が加味されることで、

古備前でもない、新作でもない、ゆうほうワールド全開の魅力溢れる徳利へと昇華されています。

普通の轆轤引きではこのようにはならないので、優雅な立ち姿とは正反対のものすごい手間が掛かっています。


備前徳利② size:径9.4cm×径9.4cm×高さ13.3cm  price:¥100,000

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

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(金重有邦/新作備前徳利各種)

備前徳利① size:径7.9cm×径7.8cm×高さ13.2cm price: 売約済

 

備前徳利② size:径9.4cm×径9.4cm×高さ13.3cm price: 売約済


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金重の黒胡麻に魅せられて

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

金重の黒胡麻に魅せられて
皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
本日は先日窯出しされた金重潤平先生の新作の中から、
金重一門らしい景色の出たおすすめの作品2点をご紹介します。
大変ご好評を頂いております潤平先生の新作ですが、
土味の良さと焼き込みのバランスが今回は特に素晴らしかったと思います。
強く焼き込めば焼き込む程に、土味から生命力とでも言うべき瑞々しさは失われます。
その逆もまた然りで、土を労るようにすれば面白き景色は現れ難いものとなります。
曲芸師の綱渡りのようにその隙間を渡り歩くのが窯焚きの常ですが、
今回の窯焚きでは御し難い炎と土を見事制御した大成功の窯焚きでした。
そんな大成功の窯焚きの作品群の中でもHP上では、
見事な緋色とカセの出た「柔和な美」を持つ酒器をご紹介させて頂きましたが、
今回はもう一つの側面である「豪快な美」を持つ酒呑をご紹介したいと思います。
柔和な美を持つカセ胡麻が今までよりも更に美しくなっていたのと同じく、
この黒胡麻の作品もまた今までよりもより激しく、そしてより深みを増しております。皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は先日窯出しされた金重潤平先生の新作の中から、

極上の景色が出たおすすめの作品2点をご紹介します。


現在大変ご好評を頂いております潤平先生の新作ですが、

土味の良さと焼き込みのバランスが今回は特に素晴らしかったと思います。

まず備前焼における焼き込みと土味はいわゆる反比例の関係です。

強く焼き込めば焼き込む程に、土味から生命力とでも言うべき瑞々しさは失われます。

その逆もまた然りで、土味を残すよう甘い窯焚きをすれば面白き景色は現れ難いものとなります。

曲芸師の綱渡りのようにその隙間を渡り歩くのが窯焚きの常ですが、

今回の窯焚きでは御し難い炎と土を見事制御した大成功の窯焚きでした。


そんな大成功の窯焚きの作品群の中でもHP上では、

見事な緋色とカセの出た「柔和な美」を持つ酒器をご紹介させて頂きましたが、

今回の記事ではもう一つの側面である「豪快な美」を持つ酒呑をご紹介したいと思います。

柔和な美を持つカセ胡麻が今までよりも更に美しくなっていたのと同じく、

この黒胡麻の作品もまた今までよりもより激しく、そしてより深みを増しております。

 

備前酒呑1

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こちらの酒呑は水色がかったカセ胡麻、そして黄胡麻、更にその上に焦げ胡麻が乗り見事です。

土味も一風変わっており、土の中の鉄分が火に引っ張られるように滲み出しており、

高台周りに黒い窯変として出現したり、土味全体を艶めかしい色合いへと変化させています。

少し分かりづらいのですが、口縁部の裏側にもびっしりと青い胡麻が出ており、

これがまるで霜が降りたかのようで、炎熱を感じさせる焦げ胡麻ととても面白い組み合わせになっています。

 

備前酒呑2

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こちらの作品は潤平先生の酒呑の中でも珍しい平型の作品です。

先ほどの作品と同じ激しい焼き込みによる焦げ胡麻や青胡麻が出ていますが、

全体の表情は打って変わってまるで濡れているかのようになっています。

焦げ胡麻もまるで水気を含んでいるかのように艶のある黒色となっており、

ネットリとした明るい茶色の土肌はツルツルとした心地よい質感となっています。

金重家の茶碗などで用いられる、焼き込む事で生まれる艶やかな質感を全体に纏っています。

 

(金重潤平/新作酒呑各種)

備前酒呑1 size:径6.9cm×径6.8cm×高さ6.2cm price: 売約済


備前酒呑2 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ3.9cm price: 売約済


作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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市川 透先生の新作が入荷しました(2016年夏)

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

本日は市川 透先生の最新作が入荷しましたのでご紹介させて頂きます。

これまで市川先生の作品は酒呑を主にHP上で何度かご紹介させて頂きましたが、

本日ご紹介するのは金彩、プラチナ彩、R432黒炭化の片口酒注3点です。

 

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左からプラチナ彩片口、金彩片口、R432黒炭化片口です。

 

市川先生の作品ではまずその奇抜な造形に目を奪われがちですが、

その真髄は泥臭いとも言えるほど徹底した、実に細やかな仕事ぶりにあると思います。

箆の一掻きにも向き、流れ、削り跡の質感、角の出し方など、

細かな部分でも妥協せずこだわりを持っているのが分かります。


作品一点一点にそれぞれ違ったテーマを持って制作されており、

同系統の釉薬でも違う表現を目指していたりされます。

上記の写真の三点でも大きくみれば同じシルエットですが、

細かな部分の処理やそれによる見え方など大きく異なっています。

最終的な作品のタイトルとして「片口酒注」であることは同じですが、

実物を手に取った時に感じる印象は大きく違うと思います。


この細やかでエネルギッシュな作陶姿勢は天性のものであり、

まるで鬼気迫る作りこみで知られる古の細工師のような迫力すら感じます。

史上最も挑戦的でアバンギャルドな細工物、という言葉がしっくりとくるように思います。

細工物の根幹である「形を起こす」という行動を、市川先生の作品は忠実に実行しているように思います。

己の中に在る、「いつか見た美しき破断」 「いつか見た美しき風化」 「いつか見た美しき屹立」

それらのピースを土に投影して立体として具現化する工程はまさに細工に他なりません。

 

プラチナ彩

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表面はプラチナ彩の釉薬を飛び散らせ、内側は貫入と釉薬の色味を楽しめるように流し掛けされています。

金属を千切ったような外周部の造形に、プラチナ彩が見事に調和しています。

この偶然性が高そうな外周部の処理ですが、ここに人の手の痕跡を残さず、

まるで金属疲労のような自発的に千切れたように見せているのが流石ですね。

 

金彩片口

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こちらは金彩片口で、プラチナ彩と同様に表面は金彩釉薬を飛び散らせており、

内側には非常にボリューム感のある流し掛けの景色を出しています。

表面の金彩はややつぶつぶと泡だったようになっておりマットに、

内側の厚手の金彩は金と金が向かい合う形になっていることもあり輝くようになっています。

 

R432 黒炭化片口

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R432というラスター彩に着想を得た釉薬を使用し、炭化による黒銀の景色を出しています。

R432は黒・青・緑の色が全て取り込まれており、見る角度や光の下限で微妙に色合いが変化します。

また本作は造形も上記2点とは大きく異なっており、よりエッジを立たせた構造になっています。

脚部を起点とする縦の線、胴に巡らされた横の線が黒炭化と調和しています。

 

 

(市川 透/新作片口各種 共箱製作中)
プラチナ彩片口 size:径14.8cm×径10.5cm×高さ10.1cm×容量約150cc  price: ¥39,960
金彩片口 size:径15.8cm×径10.5cm×高さ9.7cm×容量約150cc       price: ¥39,960
R432黒炭化片口 size:径15.0cm×径10.5cm×高さ9.9cm×容量約120cc  price: ¥38,880
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(市川 透/新作片口各種 共箱製作中)

プラチナ彩片口 size:径14.8cm×径10.5cm×高さ10.1cm×容量約150cc   price: 売約済

 

金彩片口 size:径15.8cm×径10.5cm×高さ9.7cm×容量約150cc        price: 売約済


R432黒炭化片口 size:径15.0cm×径10.5cm×高さ9.9cm×容量約120cc  price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

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曽我 尭先生の窯出しがありました(2016年春)

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

昼間は大分暖かくなってきましたが、まだ夜は寒く風邪を引かないようにお気を付け下さい。

さて、本日は曽我 尭先生の新作窯出しがありましたのでご紹介させて頂きます。


以前何度かご紹介させて頂いた折に、土への強いこだわりは感じて頂けたかと思います。

曽我先生は常に「素材である土が良くなければ良い物は焼けない」を信条に、

自分が恋い焦がれた古備前の味わいを追い求めています。


その為に近代開発された窯道具類や電子機器などは一切排除し、

古の陶工と同じ環境を再現して創意工夫されています。

中でも最も特徴的なのが「耐火レンガ」を一切使用されていないことでしょうか。

熱を反射するという性質がある耐火レンガはそれだけで窯内部の熱効率を飛躍的に上昇させます。

その便利な耐火レンガを使用しない為、比較的規模の小さな窯であっても、

中々融通が利かず根気よく窯に付き合ってやるという窯焚きを強いられます。

更に窯自体が粘土で出来た巨大な焼き物と同じであり、

窯焚きが進めば進むほど窯自体が焼けてきて複雑に変化していくそうです。

炎と徒手空拳で格闘するが故に、毎窯違った表情を見つけることが出来るのだと思います。


今回はより甘く柔らかな景色が出るようにシフトされており、

山土の雑味の中に田土の程良い緋色がスパイスのように効いた作品となっております。

桃山期の古備前にある素朴な赤み、生焼けではなくしっかりと焼けた緋色が出ています。

備前焼らしい強さと柔らかさを兼ね備えた新作ですので是非ご覧下さい。

 

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古備前のような景色と質感は見た目の良さ以上に使い混んで育てるという楽しみがあります。

 

徳利

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しっかりと焼けた肌から地続きで柔らかな緋色が存在しています。

底部までしっかりと焼けており水に濡れると抜群の景色となります。

 

瓢徳利

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堅く焼き締まった石のような存在感ととろけるように初な緋色が同居しています。

今回の新作の特徴である「芯まで良く焼けた緋色」を堪能できます。

 

酒呑1

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古備前で酒を呑んでみたいという夢を叶えてくれる酒呑です。

見込みに「芯まで良く焼けた緋色」が出ており、外側の景色と見比べると面白いです。

 

酒呑2

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こちらは曽我先生流の窯変酒呑です。

薄っすらと黄色掛かった土味は何とも野趣溢れる力強い肌となっています。

 

小服碗

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こちらは今回初挑戦された小服碗です。

何にでも使える小服碗であるからこそ、質感にこだわって焼成されています。

目を閉じて触っていると古備前の壺を手に取っているような気持ちになります。

 

 

(曽我 尭/新作各種)
徳利  size:径8.6cm×径8.5cm×高さ13.9cm  price:¥50,000
瓢徳利 size:径8.4cm×径8.2cm×高さ15.7cm  price:¥50,000
酒呑1  size:径6.8cm×径6.9cm×高さ5.7cm   price:¥20,000
酒呑2  size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.7cm   price:¥20,000
小服碗 size:径10.0cm×径9.7cm×高さ7.8cm   price:¥25,000 ※少々カタつきがあります
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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(曽我 尭/新作各種)

徳利  size:径8.6cm×径8.5cm×高さ13.9cm  price: 売約済


瓢徳利 size:径8.4cm×径8.2cm×高さ15.7cm  price: 売約済


酒呑1  size:径6.8cm×径6.9cm×高さ5.7cm   price: 売約済


酒呑2  size:径6.7cm×径6.6cm×高さ5.7cm   price: 売約済

 

小服碗 size:径10.0cm×径9.7cm×高さ7.8cm   price: 売約済 ※少々カタつきがあります


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高力芳照先生の新作緋襷酒器が入荷しました

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

今回の酒器にも瑞々しくソフトな感触の土味に濃淡の階調豊かな火襷が現れており取り分け美しいです。
そしていくつかの作品の中から選ぶ決め手となった1番のポイントは「大らかさ」です。
高力先生にしかない魅力的な大らかな作行きが良く出た作品に仕上がっています。
大らかさの中にも愛らしく人懐こいような雰囲気があり、作者の豊かな人間性を物語っています。
師である素山先生に学ぶ間に技術だけではない様々なことを学んだ経験が生きているのだと思います。
酒を呑む時に肩肘はらずゆったりと語りかけてくれる、そんな徳利と酒呑です。

先日、高力芳照先生の電気窯の窯出しがありました。

一時期電気窯が不調のようでしたが、修理の結果また第一線に復帰されたそうです。

今回ご紹介するのはいくつかあった酒器の中から選出したおすすめの徳利と酒呑です。

薪を併用して焼成する高力先生らしいとても柔らかな質感が魅力の作品となっています。

 

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緋襷の発色の良さ、景色のバランス、魅力的な形を考慮して組み合わせました。

 

師である金重素山先生より受け継いだ緋襷の焼成に注力する高力先生だけあり、

拘りの電気窯焼成による優美な緋襷には目を見張るものがあります。

今回の酒器にも瑞々しくソフトな感触の土肌に、面と線の二つの観点で楽しめる緋襷が合わさり見事です。

そしていくつかの作品の中から選ぶ決め手となった1番のポイントは「大らかさ」です。

逆三角形の頼もしいような立ち姿は、高力先生にしかない大らかで伸びやかな作風によるものです。

それでいて大袈裟ではなく柔和な雰囲気があり、穏やかで優しい高力先生そのものです。

師である素山先生に学ぶ間に、技術だけではない様々なことを学んだ経験が生きているのだと思います。

酒を呑む時に肩肘はらずゆったりと語りかけてくれる、そんな徳利と酒呑です。

 

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腰回りは藁を横に巻きつける面の緋襷が、肩へは伸びやかに掛かる線の緋襷が楽しめます。

 

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使い込むことで備前特有の細かな凹凸が摩耗しよりすべすべとした肌合いに変わるでしょう。

 

(高力芳照/備前緋襷徳利・酒呑 共箱製作中)

徳利 size:径9.0cm×径8.9cm×高さ12.7cm  price: 売約済


酒呑 size:径7.5cm×径7.3cm×高さ4.9cm   price: 売約済


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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

年末の窯出しラッシュの最後を締めくくる、伊勢崎晃一朗先生の窯出しがありました。

個展でお忙しい中で、窯出ししたばかりの秀作を見せて頂きました。

これからブログで随時ご紹介していきたいと思います。

 

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今回ご紹介する「裏・晃一朗」とでも呼ぶべきかなり変化球の酒呑です。


本日の伊勢崎晃一朗先生の新作第一弾はかなり変化球な酒呑のご紹介です。

あえて「らしさ」を出す事を避け、遊び心を重視して制作されたそうです。

碁笥底が多く、高台自体が付ける事が殆ど無い伊勢崎晃一朗先生ですが、

堂々とした高台がシャープな削り出しで付けられています。


造形全体でも晃一朗イズムを逆転させて制作されており、

どこか原田拾六先生を彷彿とさせるシルエットとなっています。

厚手に引き上げた後に胴と口縁で段差をつけており、

更にそこからアクセント程度に留めて箆削りをするという、

轆轤挽きと、箆などによる変形作業の比率が通常の作品群とは逆転しています。


口縁部も上から見ると緩やかな三角形となっており、

まるで茶陶や古陶を意識して制作されているかのようです。

伊勢崎晃一朗先生の作品の中にある様々なファクターを、

敢えて逆ベクトルにしてみた、まさに裏・晃一朗とも呼べる面白い酒呑です。

晃一朗先生のファンの方は表・晃一朗の作品群と見比べてみることで、

裏も表もそれぞれの作品の良い所が照らし出され、

そしてそれを通して晃一朗先生の作陶理念が浮かび上がってくるように思います。

 

左ぐいのみ

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堂々とした高台に、三角の口縁は本格派茶陶の如しです。

 

右酒呑

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接地面に施される貝跡も、いつもとは違い内側にあります。

造形理念が反転することで、焼成方法にも影響を及ぼしたのでしょうか。


(伊勢崎晃一朗/備前酒呑 共箱製作中)
写真左 size:径7.6cm×径7.6cm×高さ6.6cm  price: 売約済
写真右 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ6.4cm  price: 売約済

(伊勢崎晃一朗/備前酒呑 共箱製作中)

写真左 size:径7.6cm×径7.6cm×高さ6.6cm  price: 売約済


写真右 size:径8.0cm×径7.9cm×高さ6.4cm  price: 売約済

 

作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220

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矛盾ノ器2~曽我 尭~

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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

前回からまたもや間隔が空いてしまいましたが、

引き続き今回も曽我先生の作品をご紹介していきたいと思います。

ブログやHPでご紹介させて頂いた作品も、多くの愛陶家の方よりご好評頂き、

曽我作品の世界が多くの方の心に触れた事をとても嬉しく思います。

とくに当店にご来店頂いたお客様からの評価がとても高く、

曽我作品の特徴である「光沢感・質感の良さ」によるものであると考えております。

今回ご紹介するこの徳利もまたその特徴をとてもよく表している作品です。

 

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激しい灰被り、そして土肌に表れた銀彩による、「二つの銀」が楽しめます。

 

如何でしょうか。

煙突すらもない特異な窯にて限界まで焼き抜いただけあって、

肌に張り付くような強烈な灰被りが出ています。

では何故こんな烈々たる窯変を携えた徳利が「矛盾ノ器」なのか?

ご覧頂いた方は皆さん驚かれるのですが、触り心地が驚くほどに滑らかです。

何百年何千年と激流を流れて摩耗した川石のような、

僅かな凹凸のみが主張するだけのとても柔らかい質感になっています。


この質感や水中の流れによる摩耗というキーワードで思い出すのが、

ちょうど曽我先生と一緒の折に、あるコレクターの方から拝見した古備前の小鉢です。

俗に「海揚がり古備前」と称されるその作品は海中より引き上げられたものであり、

青みがかった濃厚な桟切り窯変が口縁にかけて出てはいるのですが、

肌に吸い付くような柔らかな質感となっており手にとって感動した記憶があります。

灰被り窯変の反対側の黒みの強い土味もまたよく似ており、

「矛盾ノ器」らしい古備前に迫る美を堪能するとともに、

懐かしい気持ちになった一本であります。

 

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注ぐ時の音がこれまた素晴らしく、「コッコッコッ」と小気味よい音を奏でてくれます。

また、黒みの強い渋い土味は何よりも濡れた姿が最高に美しく、

水に濡らして眺めているだけでその立ち姿に酔わされそうです。


(曽我 尭/備前瓢徳利 共箱)
size:径8.3cm×径8.2cm×高さ16.8cm price:¥80,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
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(曽我 尭/備前瓢徳利 共箱)

size:径8.3cm×径8.2cm×高さ16.8cm price: 売約済


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