曽我 尭 作 「備前湯呑」(商品No. 5957) |
8,800 円(税込)
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古備前が焼かれた時代と同じ環境を再現して古の美へと挑戦する曽我 尭先生の、
7月に窯出しされたばかりの新作備前湯呑です。
古備前の時代の窯焚き様式を再現するため当時存在しなかった耐火煉瓦を使用せず、
現代の窯焚きの常識が通用しない土だけの窯で焼き上げられた作品です。
土だけの窯はそれ自体が巨大な一つの焼き物となっており、
それ故に現代の美を飛び越えて古備前に差し迫るような極上の土味を見せています。
曽我先生の窯では窯焚きをするたびに土窯自体が変容し、
その影響で作品の焼き上がりも絶え間なく変化し続ける特性を持っており、
本作は曽我先生らしい渋めの緋襷に若干の金彩が乗っています。
近代備前の緋襷のような土肌と緋襷のコントラストがはっきりとしたものではなく、
古備前の何気ない作品の中にあるような、緋襷と土肌が一体化したような景色となっています。
ともすれば見落としてしまいそうなほど繊細な緋襷ですが、
土肌にジットリと染み込み様な焼き上がりは格別の味わいがあります。
本作は銅のような色合いの土味に花崗岩を思わせる黒い粒子の混じっており、
そこへより一層濃い金彩緋襷が掛けられています。
使えば使うほどに肌が磨かれてマットな風合いへと変化し、
古備前の持つケレン味のない素朴な力強さへと近づいていくでしょう。
曽我先生のこだわりによって非常に軽く作られています。
箱無し
径7.3cm×7.3cm×高さ9.2cm
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公開日時:2020-08-06