皆さんこんにちは、本日は金重素山先生の伊部茶碗をご紹介いたします。
やはり素山先生といえば茶碗が代表作ですが、実物を手に取り「なるほど」と実感が持てました。
少し歪んだような、くねったような造形が何とも色っぽいです。
この絶妙な傾きが作品に遊び心というか、不思議なゆとりを齎しております。
見込みも吸い込まれるような深みがあり、鳴門の渦潮の如くうねる様な茶溜りと対を成しています。
どっしりとした大振りの作行きで、僕の大きな手でもジャストフィットします。
ジャストフィットというか、逆にこちらの手が包み込まれるかのようです。
持っていると自分の手と茶碗が融合したような何とも不思議な感覚です。
暖かい毛布に包まるような、なんとも幸せな持ち心地です。
これでお茶を頂けば、きっと心まで暖かくなりそうです。
size:径13.5cm×11.8cm×高さ9.8cm