金重剛 作 備前徳利 備前酒呑

地元岡山での個展を終えた金重剛先生の新作酒器が入荷しました。
金重陶陽先生から受け継がれた土と窯、そして志を頑なに守りながら、
マイペースに「いい物」を追求して土に遊ぶ剛先生らしい穏やかな作品です。

窯変の作品といえば、備前作品の花形として豪快で派手な焼き上がり、
もしくはギラギラと強烈な個性を放つ作品が印象として思い浮かびます。
しかし剛先生の作品はそういった「一般的窯変作品」とは少し違います。
三代で使い込んだ窯の成せる技か、有名な観音土を用いた丁寧な土作りか、
はたまた穏やかな人柄が宿るものなのか。
そう、とてもとても優しい「ようへん」なんです。

本当に主観的でイメージの話で申し訳ないです。
しかし今の僕にはこの感覚をこう表現するしかありません。
豪快で派手な「窯変」はまるで夏の太陽のように眩しく、
剛先生の「ようへん」は冬の太陽のように暖かく心地良い作品だと思います。
おそらくは肩肘張らずに気楽に楽しめる大らかな窯変という事でしょうか。
北風と太陽の昔話のように、無理やりコートを脱がそうとするのではなく、
自ずとコートを脱ぎたくなる作品のような気がします。
自然に肩肘張らず使って、自然にリラックスして楽しめる奥の深い作品です。

徳利size:口縁3.5cm×胴径8.2cm×8.0cm×高さ14.3cm
price:50,000円

酒呑size:胴径6.4cm×6.3cm×高さ5.7cm
price:30,000円

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[ 金重剛 作 備前徳利 備前酒呑 ]NEW2007/08/15 17:11