金重陶陽 作 備前酒呑

今日は陶陽先生の窯変酒呑のご紹介をさせて頂きます。
備前焼初代人間国宝にして、備前最高峰の作家と謳われる陶陽先生の作品は、
今や非常に入手困難で市場価格も少し上がってきております。
その中でもやはり人気なのは酒器、とりわけ酒呑の人気は非常に高いです。
当店もこの作品を入荷出来たのは、本当に運が良かったと思います。
本当に数年振りに見る「窯変」の作品です。

写真を見ての通り、素晴らしい焼成と造形は近代工芸の「酒呑」のルーツになったものです。
陶陽先生は全国各地の窯業地を視察し、古陶を研究する過程で酒器の概念を完成させました。
その理念も今や「酒器コレクター」なるファンの方々が現われるほど大きくなっています。
この作品もそれほどまでに酒器に拘りのあった陶陽先生らしい素晴らしい酒呑です。
とてもお酒が好きだった陶陽先生らしい、粋で格調高い作風となっております。
焼成も最晩年の洗練された灰被りや、近代備前の始まりを感じさせる美しい胡麻が最高です。
なかなか言葉では言い表せれない美しさが凝縮されたような作品です。
店頭に展示してありますので、是非見にきて下さいね。

size:胴径6.4cm×6.2cm×高さ5.2cm

作品の詳細な写真やお問い合わせにつきましては下記までご連絡下さいませ。

Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
E-mail : info@tourakuen.jp

[ 金重陶陽 作 備前酒呑 ]雑記2007/08/29 17:21