皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
昨晩Facebookにて告知させて頂きましたが、相賀真志郎先生の新作が入荷しました。
Facebookの調子が悪く画像がアップロード出来ず申し訳ございませんでした。
今日から何回かに分けて新作をご紹介出来れば、と思っております。
本日ご紹介するのは新作備前茶碗です。
相賀真志郎先生はとても「寡黙」な方です。
それは相賀先生が作品制作する上で決して揺らぐことがないスタンスです。
黙々と鉄を打ち続ける刀匠のように、ただひたすらに作品制作に没頭されます。
こちらが心配になってつい電話を掛けそうになっても、
ただただ制作の邪魔になってしまうので掛ける訳にもいきません。
そうしてやっと「送りますので」の一言と共に作品が到着します。
届いた箱を開けてみると、そこには長い沈黙の中で作者が辿った道が克明に刻まれています。
己の芯はブラさず、しかし試行錯誤し少しずつ変化していく造形や、
厳選に厳選を重ねたが故の少数精鋭となる作品群は作者の心の旅路を雄弁に語ってくれます。
火間の部分の土味に少しだけ甘い焼きが見られる今回の作品は、
皆さんには何を語りかけてきますでしょうか。
焼き重ねた上で躍動感を損なわないよう計算された景色が見事です。
火間のほんのりと出た赤みも素敵です。
濡れたような肌合いが力強い立ち上がりをより強調しています。
段階を分けて焼成することで、粒の細かい飛び胡麻を部位によって厚みを変化させ立体的にしています。
力強い畳付きの造りは前回よりやや高さを増しており、低く構えつつ立ち上がるような勢いを感じさせます。
(相賀真志郎/備前茶碗 共箱製作中)
size:径14.0cm×径12.5cm×高さ9.2cm price:¥55,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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