2015-03-04 古備前に魅せられて~相賀真志郎の美~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。三寒四温を繰り返しながら、だんだんと春の訪れを感じる季節となりましたね。先日からの「伊勢崎 淳 新作酒器特集」はご好評頂き誠に有難うございます。淳先生は来月からの大規模な展示会に向けて精力的に活動されており、今年度も益々エネルギッシュにご活躍されるのであろうと期待しています。さて、本日は心和ませてくれる素敵な画像をご紹介... More
2015-03-01 普遍的な美~お客様からの素敵な画像を頂きました~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。お客様よりステキなお写真を頂戴しましたのでご紹介させて頂きます。雄先生の作品にとても愛着を感じて頂いているそうで、備前焼の魅力を素直に表現されるシンプンな素朴さに、美しさを感じて頂いているのだろうと嬉しく思っています。雄先生は壺を造ることに拘り長年制作されていました。最もシンプルなかたちで、最も普遍性があって... More
2015-02-26 隠崎隆一先生の新作が入荷しました3 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は隠崎隆一先生の新作として、三足になったオリベ酒呑をご紹介します。隠崎先生の代表的な作品として多くの方に愛される作品ですね。前回の記事の際にも書かせて頂きましたが、腰部分の切れ込みを境に胴と足部分が少し捩じれたようになり、それに伴う頂点の増加で立体としてのボリューム感がとても増しています。隠崎先生の作品は写真撮影など... More
2015-02-22 隠崎隆一先生の新作が入荷しました2 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は先日に引き続き隠崎隆一先生の新作酔器をご紹介したいと思います。まるで淡雪のような柔らかな白釉に、赤炭化の土を合わせた徳利です。赤と白の色の組み合わせも勿論印象深いですが、釉薬部分と胎土の部分での質感の違いがとても上手く活用されています。赤土部分はマットな質感となっており、ちょうど赤レンガをイメージして頂けると近いと... More
2015-02-19 隠崎隆一先生の新作が入荷しました1 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。備前地方でも底冷えのする日が続き、私も少し体調を崩しておりました。お客様よりここ備前の雄町米を使ったお酒の情報をお教え頂きましたので、それを呑んでしっかりと体を温めて行こうかと思っています。さて、先日の記事にも記載しましたが、隠崎隆一先生の新作をご紹介していきたいと思います。今日の第一弾はピラミッド型に粘土が組み上がった... More
2015-02-17 大岩智之先生の新作が入荷しました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は隠崎隆一先生の工房にて約9年間その陶技を学び、昨年末に釉薬の窯を焚いて独立された大岩智之先生の新作をご紹介します。デビューから大変クォリティの高い釉薬の作品を見せて頂きましたが、現在本格的な備前焼成に向けての準備も進めておられます。今回の作品は雪のような白釉と、黒い水晶のような黒釉による柔らかい釉調と、箆削りによる... More
2015-02-10 土の貌2~伊勢崎晃一朗先生の新作が入荷しました2015年新春~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日も引き続き伊勢崎晃一朗先生の窯出しされたばかりの新作をご紹介します。今回ご紹介するのは「宙の器 ソラノキ」と題されたオブジェです。中央部には穴が空いており、少量の花ならば活けることも可能となっています。今回の作品はラグビーボール状に粘土を成形した後に、ナイフで1/4をカットしてエッジを立たせています。「宙の器」のタイ... More
2015-02-06 土の貌~伊勢崎晃一朗先生の新作が入荷しました2015年新春~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は先日窯出しのあった伊勢崎晃一朗先生の新作酒呑をご紹介致します。引っ掻き高台とでも言うべき、三叉になった特徴的な意匠が今回の目玉となっています。この特徴的な意匠と照らしあわせて、晃一朗先生の魅力に迫りたいと思います。まず、この特徴的な引っ掻き三叉ですが、制作方法がとてもユニークです。この酒呑自体が手捻りで制作されてお... More
2015-01-28 金重多門先生の作品が入荷しました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。先日、金重多門先生の工房へお邪魔し、酒器を中心に作品を頂いて参りました。昨年、初めて自分一人の作品のみ登り窯に詰めて焚かれた時の作品です。多門先生は27歳の頃から父である?先生より本格的に技術を学ばれました。備前の名門に生まれ育ち、幼い頃から将来は自分も陶芸家になるのであろうということは漠然と考えておられたそうです。父や... More
2015-01-27 新春特別企画~巨匠たちの器展~8 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日の新春特別企画は第八弾として、島村 光先生の備前枡のご紹介です。高いデザイン力と情緒豊かなセンスで現代細工のトップを走っておられます。また大変寡作でとても高潔なポリシーを持った名工と呼ぶに相応しい方です。島村 光先生の枡といえば一合枡が最もポピュラーですが、本作は一升枡となっており、大変存在感のある作品に仕上がってい... More
2015-01-23 新春特別企画~巨匠たちの器展~7 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日の新春特別企画第七弾の更新は、金重晃介先生の備前手鉢のご紹介です。先日の更新で兄である金重道明先生の伊部鉢をご紹介させていただきましたので、今回の記事と見比べて頂くと新たな発見があるやも知れません。今回の作品は、金重晃介先生の窯出しの際に見掛けて一目で気に入った作品です。金重一門らしい手間暇を掛けた土作りによって大変... More
2015-01-22 新春特別企画~巨匠たちの器展~6 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日の新春特別企画は第六弾として金重道明先生の伊部鉢をご紹介します。金重道明先生が逝去されて今年で丁度20年となります。今なお多くの愛陶家を魅了してやまない道明備前の魅力がたっぷりと詰まった逸品です。本作は箱書きに「初窯庚申」と記載されており、1980年制作の作品となっています。また、岡山高島屋にて開催された金重道明作陶... More
2015-01-21 新春特別企画~巨匠たちの器展~5 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日の第五弾の更新は伊勢崎 淳先生の銅鑼鉢です。御存知の通り五人目の備前焼人間国宝に指定された方で、穴窯焼成と斬新な作風で備前焼界に新風を巻き起こされました。本作は20年程前の作品で岡山県指定の無形文化財に選定される以前の作品です。銅鑼鉢というとやはり黄瀬戸の銅鑼鉢が有名ですが、黄瀬戸銅鑼鉢の大名物は底部に草花文様を施し... More
2015-01-19 新春特別企画~巨匠たちの器展~4 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は藤原 雄先生のとても豪快な擂鉢をご紹介します。陶印から見ても人間国宝に指定されてからの作品で、溌溂と漲るパワーを感じられる堂々とした作品です。生涯にわたって自分のスタイルを変えること無く、単純明快・豪放磊落の作風を貫き通した藤原 雄先生は、壮年期であっても伸び伸びとした大型の作品を多く作っておられます。まるでいつま... More
2015-01-16 新春特別企画~巨匠たちの器展~3 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日の更新は巨匠たちの器展では山本陶秀先生の作品をご紹介します。陶秀先生と言えば陶陽先生啓先生に続く三人目の備前焼人間国宝で、左右対称の端正な造形を確立され、轆轤の達人の異名を取る名工です。本作は半月鉢と呼ばれる円を欠いたデザインになっており、陶秀先生の正確無比の轆轤技によって月食の始まりような雰囲気を見せています。轆轤... More
2015-01-15 新春特別企画~巨匠たちの器展~2 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日の更新は巨匠たちの器展第二弾としまして、藤原 啓先生の備前丸皿をご紹介します。この作品は土味や黄胡麻の味わいなど晩年の特徴がよく出ています。特筆すべきはやはりカラリと焼き上がった渋い黄胡麻です。先日ご紹介させて頂いた金重陶陽先生の角皿の黄胡麻とよく似ていますね。胡麻の性質としては窯での焼成中にはゲル状に近くなっており... More
2015-01-14 新春特別企画~巨匠たちの器展~1 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日より当ブログで新春特別企画と題しまして、巨匠たちの器展を開催させて頂きます。人間国宝から無形文化財の巨匠たちの素晴らしい器をご紹介させて頂きます。本日の第一弾は金重陶陽先生の備前角皿をご紹介致します。本作は最晩年よりも少し前、昭和30年前後の作品であると思われます。金重陶陽先生の作品に共通することですが、作品に「ここ... More
2015-01-09 美の探求者 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今回は常連のお客様より頂戴したお写真をご紹介させて頂きます。やきもの文化への愛がひしひしと伝わってくるお写真に心和みます。高級料亭にお招きされたかのような美しい器と盛り付けに惚れ惚れしますね。お料理と器の取り合わせを真剣に思案していくなかで、お客さまご自身が器選びに何を重視するべ... More
2015-01-05 新年のご挨拶 皆様2015年明けましておめでとうございます。昨年も格別 のご愛顧を賜り、本当にありがとうございました。本年もやきもの文化によって皆様の元へ素晴らしい感動をお届け出来るよう努力していく所存です。作品が店頭に並ぶまでの物語、お買い上げ頂く瞬間の喜び、お客様のお手元に渡ってからの楽しさ。その三つのどれもがかけがえの無い、心を揺り動かす感動であり、人々を豊かにする文化... More
2014-12-29 年末のご挨拶 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。川口陶楽苑は本日を持ちまして本年度の営業を終了とさせて頂きます。本年も川口陶楽苑をご愛顧頂き誠にありがとうございました。今年は出会いの年であり様々な方と交流を持つことが出来ました。中でも備前の将来を担うであろう三十代前半の作家の方々と知遇を得ることが多かったです。この世代の方たちに共通するのは、皆さん焼物がとても大好きで... More