皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
本日も引き続き馬場先生のBORDERLESSな新作たちをご紹介していきたいと思います。
今日のテーマは革新と伝統のボーダー、そして作品と破片のボーダーとは?です。
ボーダー、つまりは境界線、あるものとあるものの境目です。
馬場先生の作品を見ているとアナタの境界線はどこ?と作品が問いかけてくるように感じます。
革新的なという言葉の「新しい」部分と古き良き伝統の「古い」とされる部分の境目とは何か。
完璧な物体としての作品と欠損してしまった破片との境目とはどこにあるのか。
特に今回の急須を見て、それらはメビウスの輪のように表裏一体のBORDERLESSでは?と強く感じました。
可愛らしさ満点で一目惚れしました。備前緋襷急須と備前緋襷碗です。
蓋とサイドには口縁部製作時の破片が使用されています。それらが指をロックしますので素晴らしいフィット感となっております。
また、その持ち方は伝統的な宝瓶と全く同じです。(親指人差し指中指の三点持ち)
フリーハンドで蓋を切りだされており、何とも斬新です。
酒注ぎとして使用しても楽しそうです。
還元緋襷が輝く碗です。とくに赤緋襷の方はかなり強く輝いています。
急須用の汲み出し碗としても、夏にピッタリの涼し気な酒盃としても最高です。
作品が破片を生み、その破片が作品の最重要パーツとして再生され、オリジナルティ溢れる急須に昇華される。
そうして革新的でモダンな作品は、焼成や持ち方や細部の造形など古き良き伝統的備前の遺伝子を色濃く残す。
古も新も作品も破片も馬場隆志の中でBORDERLESSに混じり合っています。
馬場先生、本当に備前焼を作るのが楽しくて仕方ないんでしょうね。
作品を見ていると馬場先生が楽しそうに作っている光景が目に浮かぶようです。
(馬場隆志/緋襷急須 size:口含む径11.0cm×手含む径10.7cm×蓋含む高さ9.5cm price:売約済)
(馬場隆志/緋襷碗 赤 size:径8.0cm×径8.0cm×高さ5.0cm price:売約済)
(馬場隆志/緋襷碗 白 size:径7.5cm×径7.5cm×高さ4.8cm price:売約済)
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