皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
今日は金重陶陽先生の湯呑と金重素山先生の湯呑をご紹介させて頂きます。
タイトルにある通りテーマは兄弟盃ならぬ兄弟湯呑ということで、
備前復興に尽力した陶陽先生と、その兄を支えた後に独自の境地を開拓した素山先生の時間を超えた取り合わせでございます。
二つ並べてみると金重陶陽先生は大らか、金重素山先生は色気のある作風となっています。
正面に逆三角形に胡麻が乗る焼けや、背の高さなどはほぼ同じです。
正面の石はぜやスッキリとした高台削りが印象的です。
肌は全体的にやや柚子肌となり、轆轤目やよく動いた腰の削りが印象的です。
シャープな削りの高台には鮮やかな緋襷が。くっつき防止と景色が両立されています。
よく動く腰の削りに対して高台はシンプルな意匠となっています。独特のリズムが色気を生み出すのでしょうか。
兄弟湯呑如何だったでしょうか。
金重陶陽先生も金重素山先生もあまり湯呑が市場に出ることがなく、
是非二つ揃ったこの機会にと思い記事にさせて頂きました。
こうして見てみると金重陶陽先生の方は明るい焼き、金重素山先生の方は渋い焼きとなっており、
撮影しておりますとまるで太陽と月のようにも感じてきました。
現在川口陶楽苑の店頭にて展示中ですので、お近くにお越しの際は是非一度ご覧になって下さい。
(金重陶陽/備前湯呑 size:径8.2cm×高さ9.8cm price:¥250,000 晃介識箱)
(金重素山/伊部ゆのみ size:径7.1cm×高さ9.5cm price:売約済 有邦識箱)
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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