多久周作先生の工房へ行ってきました

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。

昨日は西日本全体が大雨となり、備前地方でも霧と大雨で一気に梅雨景色となりました。

そんな天気ではありますが吉井川沿いの国道374号線を車で走らせ多久工房へ向かいました。

大皿の注文があり、周作先生にお伺いしたところ伊部手のものがあるとのこと。

和気地方の南山方というところなのですが山を車で登っていますと霧で下が見えません。

 


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晴れの日には国道374号線や吉井川が見える絶景となります。

この日は霧で真っ白となりまるで雲海のようでした。

 

山頂のカントリークラブよりお帰りの方々とすれ違いつつ山頂の多久工房へ。

大皿の商談もほどほどにやきもの談義に花を咲かせておりますと、

壁に掛けられたある色紙に目が行きました。

 


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「二度ともとの土にはかえらぬ土をやく」

この言葉を胸に周作先生も日々作陶に励んでおられるそうです。

 

とても素敵な言葉ですね。

この言葉は周作先生のお父上である多久 守先生が作家として独立する際に、

大変お世話になった恩師の方から贈られた言葉だそうです。

父である守先生が作陶人生をスタートさせたこの場所で、今は周作先生を見守っているように感じました。

そしてその脇には大量に積み重ねらた陶土の山があります。

 


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この写真以外にもたくさんの土があり、その袋全てに採取場所のタグが付けられています。

土マニアである周作先生にとってはまさにかけがえのない財産の一つでしょう。

 

恩師の先生より贈られた言葉と大量の陶土を見ていると人と人の縁を強く感じます。

土と向かい合い二度と巡ってこないその瞬間が土に反映されて形を成す。

人と人の縁もまた一瞬一瞬を大切に積み重ねていくものであると改めて痛感致しました。

何度目かの多久工房訪問はまたしてもとても楽しい時間となり、

ついつい遅くまでお邪魔してしまいましたが帰る頃には雨もやや穏やかになっておりました。

[ 多久周作先生の工房へ行ってきました ]陶芸家に会う2014/06/05 16:12