皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
本日の更新は巨匠たちの器展第二弾としまして、
藤原 啓先生の備前丸皿をご紹介します。
この作品は土味や黄胡麻の味わいなど晩年の特徴がよく出ています。
特筆すべきはやはりカラリと焼き上がった渋い黄胡麻です。
先日ご紹介させて頂いた金重陶陽先生の角皿の黄胡麻とよく似ていますね。
胡麻の性質としては窯での焼成中にはゲル状に近くなっており、
それらが集まって厚みを増した部分が黄金色の溜まりになります。
両作とも黄土色の胡麻を下地にこの黄金色のグラデーションが乗っていますね。
この厚みに変化をもたせた胡麻に、更に焦げや土肌の露出などの変化が加わり、
今回の作品のようなとても立体感がある色合いの胡麻が完成します。
製作時期はかなり異なる二枚の作品ですがとてもよく似ており、
大変親密で合作が多かった陶陽啓両先生らしい縁を感じます。
この黄胡麻は雄先生にも受け継がれていきます。
高台は幅広で高く削り出されており啓先生らしいです。
(藤原 啓/備前八寸皿 size:径24.3cm×径24.1cm×高さ5.3cm ¥150,000)
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