皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
本日の更新は巨匠たちの器展では山本陶秀先生の作品をご紹介します。
陶秀先生と言えば陶陽先生啓先生に続く三人目の備前焼人間国宝で、
左右対称の端正な造形を確立され、轆轤の達人の異名を取る名工です。
本作は半月鉢と呼ばれる円を欠いたデザインになっており、
陶秀先生の正確無比の轆轤技によって月食の始まりような雰囲気を見せています。
轆轤の達人らしい円自体の美しさとそれが変形することによる侘び寂びが見事に表現されていますね。
更に本作ではもう一段心憎い演出がなされており、中央部の牡丹餅が大変美しい円を描き、
そこに窯の特徴である金彩が掛かることで紅く輝く満月が落とし込まれたかのようです。
やや還元の掛かった暗めの胡麻がちょうど夜空のようにも見えて面白いです。
半月の鉢に満月が隠されているのが何ともロマンチックですね。
轆轤の達人らしい円の美しさが楽しめる作品です。
暗めの胡麻と土味の夜空にぽっかりと紅い満月が浮いています。
裏面から見ると半月の造形がより分かりやすいですね。
(山本陶秀/備前手鉢 size:径23.5cm×径21.2cm×高さ13.5cm ¥300,000)
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
川口陶楽苑へのメール(クリックするとメール送信画面になります)
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(山本陶秀/備前手鉢 size:径23.5cm×径21.2cm×高さ13.5cm ¥300,000)
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