皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
新年一回目のブログ更新ですが、今回は金重 ?先生の新作等が入荷しましたので、
その中から普段あまり目にすることのないダイナミックな長方皿をご紹介したいと思います。
この長方皿自体は以前制作されていたものですが今回の新作と併せて頂いてきました。
金重 ?先生といえば酒器で大変な人気を誇りますが、今回はまた一味違った作品となっています。
?先生の作品は力強さや雄々しさが特徴であり、備前の中でも指折りの良土にその作風がマッチし、
寡黙ながら引き込まれるような土味と、力強い箆使いが一体となって極上の存在感を放っています。
今回の長方皿のような大型の作品では作品自体が巨大なキャンパスのようになっており、
独特の力強い箆使いによりフォーカスして楽しむことが出来るようになっているのではないでしょうか。
?先生が大変気に入っておられ、ご自宅で実際にお料理を盛って使用されていたそうです。
長方皿としては最大級のサイズとなっており、飾るだけでも大変な迫力があります。
非常に大きなサイズで、当店にある最も大型の皿立てでもやや不安を感じる程です。
横に置いた際の自重と焼成時の収縮で右肩に歪が生まれて窯疵となっていますが、
?先生の金直しよってまるで雷光のような印象へと変わり素晴らしいアクセントになっています。
横置きで灰を全て受け止めた為に、一面全てが胡麻で埋まっています。
その中でも異彩を放つのが「世界地図」のようになった窯変でしょうか。
焦げ胡麻とも桟切りとも胡麻剥がれとも見える非常に不思議な窯変です。
荒々しい波濤を感じさせるこの窯変こそが「荒磯波」という銘の元となったのでしょうか。
さて、本日23日の夜20時のHP更新では金重 ?先生の窯出し最新作の酒器をご紹介させて頂きます。
金重素山先生から受け継いできた技と土が一体となった珠玉の新作酒器です。
金重 ?先生のご厚意により一窯でほとんど目にすることのない極上の上がりのものを頂いてきました。
是非皆様ご覧下さいますようどうぞ宜しくお願い致します。
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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