皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
今日は前回の記事に引き続き、窯出しされたばかりの金重潤平先生の新作をご紹介したいと思います。
今回は二種類の緋襷による素敵な酒器をご紹介したいと思います。
こちらの緋襷酒器はそれぞれ酒呑は電気窯、徳利は登り窯で焼かれています。
緋襷の発色の良さは共通していますが、下地の部分の色合いにかなり差があります。
酒呑の方は電気窯らしいスッキリとしたもぐさ色で緋襷もやや冴えた色合いになっています。
徳利の方はこんがりとした下地で、緋襷にも飴色の照りが出ています。
無釉の備前陶の中でも自然釉すら避けて、素肌一つで勝負する緋襷は土の良さが結果に直結します。
祖父である金重陶陽先生も緋襷には特別な土を使われていたそうです。
今回タイミング良く二種類の緋襷を見比べることが出来て、潤平先生の土の良さを改めて強く感じました。
緋襷の冴え、肌の質感、土肌の味わいのどれもが高水準な酒器です。
香り立つように風情ある緋襷が芳しいお酒の香りをより引き立ててくれると確信します。
抜群の赤の冴えは土の良さからくるものであり、見事という他ありません。
ベースの土味を見比べることで緋襷焼成の奥深さを感じます。
徳利は真っ直ぐで太い胴が特徴となり、古備前の阿古陀徳利のような雰囲気があります。
緋襷の見せ方を細かく部位ごとに変えており、、考え込まれた緋襷は古備前のように圧倒的な存在感があります。
酒呑の見込みは口縁部にぐるりと緋襷が、底には土見せのような白土がきています。
スッキリとした白土の味わいは電気窯特有のものです。
濡れた唇のような独特の色気があり、酒に濡れるとどのように変化するか楽しみです。
(金重潤平/緋襷酒器各種 共箱)
緋襷徳利 size:径9.1cm×径9.2cm×高さ15.4cm price: 売約済
緋襷酒呑 size:径7.2cm×径7.1cm×高さ5.8cm price: 売約済
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