皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
2月2日より開催されております森 陶岳先生の大窯展に行って参りました。
森 一洋先生から本展のお知らせを頂いた時から楽しみで待ちきれませんでしたが、
予想通り、むしろ予想以上の素晴らしい作品が並んでおり圧倒されてしまいました。
岡山シティミュージアムは岡山駅西口のNHKビルの中にあります。
特別に許可を頂いて撮影させて頂きました「五石甕」です。
入場して真正面にこの「五石甕」が展示してあり、圧倒的な迫力で入場者を出迎えてくれます。
実際の容量は実に六石近くなっており、甕の底が覗き込めないほど巨大です。
そのサイズ感たるや実物を目の前にして何かのトリックアートでは、と思わせるほど規格外の大きさです。
また作品に宿した窯変も本当に見事なもので、流れ落ちる無数の胡麻や激しい飛び胡麻が、
古備前の大甕とまったく遜色のない景色を作り出していました。
さながら古備前の時代へとタイムスリップしたような気持ちで眺めていると、
何とお忙しい中にも関わらず森 陶岳先生ご本人に作品を解説して頂く機会を頂き、
大甕制作における素晴らしいお話を多々伺うことが出来て大変勉強になりました
たくさんの夢が詰まった巨大な大窯も、夢想の極みのような特大サイズの大甕も
足元を見れば先人の知恵と工夫によって成り立っているのがよく分かりました。
この大甕の他にも大小様々な作品が展示されており、一部はガラスケース無しで触れる事が出来ます。
備前焼の長い歴史の1つのターニングポイントになる素晴らしい展示会ですので、
是非皆様もお誘い合わせの上、森 陶岳先生の大窯展に足をお運び下さいませ。