皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
まだ少し暖かい日などもあり、備前ではまだ雪は積もっていません。
寒いのは苦手なのでありがたいのですが、雪景色の美しさもまた捨てがたいですね。
この時期は風邪をひきやすいので、当店では風邪予防に生姜湯が流行っております。
乾燥しがちで痛めやすい喉にも良くお勧めです。
皆様もくれぐれも体調管理にはお気をつけ下さいませ。
さて、川口陶楽苑では新春企画としまして、二度目のブログ企画展を開催させて頂く事となりました。
この時期恒例のおみくじにあやかり「備前縁展」としまして、
血縁関係や師弟関係の縁に因んだ取り合わせをご紹介できればと企画致しました。
また、今年も素晴らしい人や作品との出会いがありますようにとの願掛けでもあります。
おみくじなどでも必ず取り上げられる「縁」という概念。
宗教的思想の一つでもあり日本人の生活にも古くから根付いています。
縁専門の神様なるものもあり、縁結びの神様として常に脚光浴びています。
せっかく多種多様な器が様々な人から制作発信されている現代備前では、
そんな縁の糸を手繰り寄せて作品を選んでみるのもまた一興かもしれません。
また、二つの作品を並べ見ることで見えてくる事実もあると思います。
さて企画第一弾は道明先生と巌先生剛先生の親子酒席をご紹介します。
道明先生の徳利は剛先生曰く、一番のスアナで焼かれたものでしょうとの事です。
丁度二つの部屋に跨るように設置された作品で、
肩と腰との熱量の違いが胡麻と灰被りという窯変の違いになっています。
転がせて焼いたため赤みのある抜けとなっており、
使いどきには垂れてきた酒の雫を吸わせてあげるとよいでしょう。
巌先生と剛先生の作品はお二人共酒盃型の背の低いのもので合わせてみました。
あまり窯変を狙わず、土そのものの味わいを引き出すことを至上とする巌先生と、
カセ胡麻や窯変が好きで、独特の窯にて最高の窯変を追い求める剛先生の違いを見比べると面白いです。
どこかゆったりとしていて独特のリズムを持つ「柔」のイメージである巌先生の造形と、
左右対称で高台削りなどもカッチリしている剛先生の「剛」の造形の対比も見応えがあります。
:金重巌 伊部盃(共箱) サイズ径7.6cm×7.6cm×高さ3.5cm 価格2万円
:金重剛 備前酒呑(共箱) サイズ径7.5cm×7.3cm×高さ3.5cm 価格2万1千円
詳細な画像やご質問等ございましたら下記までご遠慮なくお申し付け下さいませ。
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