先日、お客様にお買い上げ頂きました山本雄一先生の緋襷皿。
キメ細やかな白地の土肌に鮮やかに緋襷が映えた雄一先生らしい作品でした。
お客様がひと月振りにご来店下さいましたので、どのようにお使い頂いているのか、
お尋ねしましたところ、お造り等を盛ってお使い頂いているとのこと。嬉しい限りでございます。
また写真も見せて下さいました↓
料亭のお料理のような美しい盛り付けです。
シンプルな焼成の作品は、見せ方一つでとても華やかになるのですね。
見ているだけで食欲が湧いてきます。
今のような暑い季節は食欲が湧いてくるような見た目の美しさは夏バテの解消にもなりそうですね。
お料理の脇から少しだけ顔を覗かせる緋襷ですが、食べ終わった後には全体の景色が現れ、
水分でやや濡れて一層艶やかに美しくなっている様子が想像出来ますね。
他にも伊勢崎晃一朗先生の黒角皿にパスタ、友利幸夫先生の丸皿に魚等、
日常使いに様々にお使い頂いているそうで大変有難いことです。
先日テレビで見たのですが、人間は目隠しして何かを口にすると、口にしたものではない別のものを食べたと錯覚する事があるそうです。
その時には二人がパイナップルを口にして、一人はりんご、一人はみかんだと錯覚していました。
人間は舌だけではなく、目や鼻など様々な五感を使って食事をしているという事なのだそうです。
美しい盛り付けを目で味わい、美味しそうな香りを味わい、食材の旨味を味わう。
毎日の食事も五感を意識して味わえばより一層楽しくなりそうですね。
川口梨恵