皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
今日は昨日に引き続き中村六郎先生の素晴らしい酒盃をご紹介したいと思います。
香り立つような色気のある作品で、酒盃にしか出せない艶っぽさがたまりません。
見ているだけでお酒の馥郁たる香りを思い出してしまいます。
正面には蕩けそうな緋色とくっきりとした隈取りが。
ここでは灰被り窯変のコントラストが強い景色が楽しめます。
正面から見て左側面です。こちらは灰被りがやや浅くなりうぶな焼き肌へと変化する布石になっています。
緋色とカセ胡麻が楽しめます。
こちらが背面です。綺麗に灰被り窯変とカセ胡麻とがフィフティ・フィフティで切り替わっています。
正面から通してみた見込みです。中村六郎先生らしい色気のある口縁です。
達人の指が濡れた粘土をヌルリと滑る様子が想像できます。
この造形はお酒の色の変化をたっぷり楽しめそうです。
如何でしたでしょうか。
今日の酒盃はまさに使うための景色を三段構えで備えており、
飽きさせることなく楽しませてくれそうな賑やかな作品ですね。
土味、灰被り窯変、カセ胡麻、緋色と自分だけのお気に入りのパーツを見つけて頂きたいです。
さらに高台にはこってりと焼けた極上の灰被りもありますので、
是非川口陶楽苑の店頭にてお楽しみ下さいませ。