皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
今年ももうすぐ終わり、じきに新年を迎えますね。
当店も昨日無事に本年度の営業を終えることが出来ました。
また来年も素晴らしいご縁を繋げて参りますので、
どうぞ変わらぬご愛顧のほど何卒宜しくお願い致します。
さて、新年を迎えるにあたり本日20時より新春特別企画と題しまして、
曽我 尭先生の窯出しされたばかりの新作酒器をご紹介させて頂きます。
「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」(クリックで商品ページに飛びます)
曽我先生は古備前を敬愛しその真髄に触れようと日々研鑽しておられます。
古備前の持つ美に至るにはまずどうすればよいのか。
そこで曽我先生は良い土を手に入れることから始められたそうです。
ご存知の通り粘土というのは一朝一夕で生まれるものではありません。
我々人間のおおよその寿命である100歳100年の歳月を持ってしても、
備前の粘土にとっては生まれたての赤ちゃんですらありません。
数万年の時を経て堆積した限りある粘土をいかに活用していくべきか。
その答えは古備前が焼かれた時代の制作状況をほぼ完全に再現するに至りました。
土だけで組み上げた窯は窯出しを経る度に生き物のように変化していきます。
土のみの窯はそれ自体が巨大な焼き物であり、窯焚きの度にその身を焼き変えます。
その為、一窯一窯作品が大きく変化を重ね、まさに一窯一会の出会いとなります。
今回の窯では鉄分が噴出する事でより渋みを増した緋襷や、
新たに挑戦された焦げ胡麻の酒呑と出会うことが出来ました。
以前から取り組まれている海揚がりを思わせる窯変や、
古備前と見紛うような極上の肌合いを持つものも併せて出品致します。
「曽我 尭 新作酒器展 一窯一会」を是非皆様ご覧くださいませ。
曽我 尭先生の轆轤挽きの様子