皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
さて、本日は昨日の続きとして金重有邦先生の近作の花入をご紹介させて頂きます。
端反花入と題された本作は山土を使用して制作されており、
山土の伸びの悪さによって作為的にならず、外連味の無い造形となっています。
田土作品はとても優美でしたが、本作はまるで案山子のような「そこに或るのみ」の存在感があります。
外で風雨に晒され美しく朽ち果ててゆく姿が想像できるほどに寂びた花入です。
山土らしいオレンジ~紫蘇色~暗めのカセ胡麻のコンビネーション。綺麗に層を形成しています。
以前受講した講演会にて有邦先生は「歳をとり備前焼に死を感じるようになってきた」と仰られていました。
豊穣の大地、母なる大地、恵みの大地などの生の側面。
そしてすべての死を受け入れて土に還すという死の側面もあります。
山土作品にはそれらの枯れ朽ちる全てを抱きとめる土の側面が強調されているのかも知れません。
田土作品の豊潤で焼かれてもなお生き生きとした土肌と比べてみるのも面白いですね。
(金重有邦/備前壺花入 size:径28.3cm×径28.1cm×高さ23.2cm price:¥160,000)
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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川口陶楽苑のH
(金重有邦/伊部端反花入 size:径14.8cm×径14.6cm×高さ26.8cm price:¥80,000)
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