皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
4月になり大分暖かくなってきましたね。
本格的な春到来ということで当店にある桜も段々と咲き始めてきました。
4月に入ってしまい梅の見頃は過ぎてしまいましたが、
本日の更新では備前焼で出来た素敵な梅をご紹介します。
備前焼作家の中でも現在最長老の各見寿峯先生の絵備前扇面皿です。
寿峯先生は2010年に90歳の卒寿を記念して政峯から寿峯に改名されました。
改名後はこれまでにも増して遊心の溢れる作品を手掛けられるようになり、
本作もまた様々な工芸を学んだ寿峰らしい匠の技と遊心が一体となった力作です。
5枚セットになっており、それぞれの面で違った絵を楽しめます。
良い意味で備前最長老の大ベテランとは思えぬ非常に可愛らしい絵付けになっています。
本作では絵備前として備前焼の特徴をしっかり活かした上での絵付けとなっています。
そのままでも使えるよく焼けた景色の上から更に余分な絵を付け加えるのではなく、
備前の特徴である窯の炎の調整と、緋襷という景色を活かして絵の中に取り入れています。
緋襷を棒状に配置し還元を掛けて焼き上げることでグレーの緋襷を出しつつ、
更にそれを梅の枝に見立てて花と蕾を絵付けをすることで、
まさに絵備前の言葉通り備前焼でしか成し得ない絵付けとしています。
棒状のささやかな緋襷それのみであれば備前焼としてはやや寂しい景色となりますので、
絵付けの際には構図がごちゃごちゃとせず非常にスッキリとした仕上がりになっています。
備前焼のみならず蒔絵、水彩画、書などにも精通する寿峯先生らしい見事なテクニックです。
(各見寿峯/絵備前扇面皿 五客 共箱)
size:幅約19.7cm×奥行約10.0cm×高さ1.6cm price:¥100,000
作品の詳細な画像などは下記までお問い合わせ下さい。
Tel 0869-67-2210 Fax 0869-67-2220
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