2015-11-04 岩国美術館へ行ってきました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。10月は備前焼まつりなど色々なイベントがあり、久しぶりの更新です。寒くなってきましたのでこれから段々と窯出しは増えてきますが、皆様もくれぐれも体調管理などお気をつけ下さいませ。 岩国美術館は岩国城跡のお膝元です。さて、本日の記事は岩国美術館へ「備前の異彩 安倍安人展」を見に行ってきました。午前中はやや曇り空でし... More
2015-10-08 高力芳照先生の窯出しがありました3~2015年秋~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日も高力芳照先生の新作をご紹介させて頂きたいと思います。今回の窯では緋色を出すことに注力されたそうで、本日ご紹介する徳利も激しく豪快な焼きでありながら見事な緋色を残しています。とくに焼きの強さが顕著なのはやはり窯道具すらも巻き込んだ景色ではないでしょうか。窯の中に敷き詰める銀砂と呼ばれる白砂があるのですが、たっぷりと掛... More
2015-10-07 高力芳照先生の窯出しがありました2~2015年秋~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今回も引き続き、高力芳照先生の窯出しされたばかりの新作をご紹介させて頂きます。陶歴でいえばもうそろそろ作陶ニ十周年を迎えようかという高力先生ですが、近年の人気の上がり方はまるでデビューしたばかりの人気若手作家のようです。その人気の要因はやはり「挑戦」と「維持」ではないでしょうか。毎窯何か新しい挑戦をされており今度は何が出... More
2015-10-05 高力芳照先生の窯出しがありました~2015年秋~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。よく晴れて涼しい日が続いており、いよいよ秋の到来を感じております。秋の味覚に舌鼓を打ちつつ、備前焼で美味しいお酒を楽しんで下さい。さて、本日は高力先生の窯出しで頂いてきた新作をご紹介致します。激しさと柔らかさを併せ持つ作風で人気の高力備前ですが、今回ご紹介するのは決して派手で目を引くようなものではございません。しかし、土... More
2015-10-02 安倍安人先生の作品集が出版されました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は安倍安人先生の作品集が出版されましたのでご紹介させて頂きます。本日より岩国美術館にて開催される「備前の異彩 安倍安人」展に合わせて、展示出品されるものが掲載されております。 ※参考画像です。サインは一点一点手書きですので微妙に異なります。展示会の主題が初期から最新作までの彩色備前シリーズと油絵... More
2015-09-23 破格―桃山備前―展にお邪魔してきました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。全国的にシルバーウィークは晴れが多く過ごしやすかったのではないでしょうか。当店にも遠方よりたくさんのお客様にご来店して頂き、本当に嬉しく思います。さて、現在岡山県立博物館にて開催中の破格―桃山備前―展にお邪魔してきました。どれもこれもが超一級品ばかりで、さながら夢のオールスター戦のような展覧会でした。どれもこれもが存在感... More
2015-09-11 森本良信 新作展解説~自由な世界編~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は森本良信先生の新作展解説の最終回として、自由な発想で作られたというシリーズを解説していきたいと思います。ただ、この作品のコンセプトで言うと解説することは殆どありません。自由な発想、つまりそれは使い方も自由であるように、と作られています。今までの四つの世界観の中で、古陶磁の名品たちから学び写してきた事を統合し、様々な... More
2015-09-09 森本良信 新作展解説~唐津編~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今回は唐津シリーズの解説をしていきたいと思います。備前土に釉薬を施すのではなく、唐津の陶工を備前に招聘したというストーリーで、森本先生が敬愛する古唐津の持つ魅力を備前に変換して頂きました。今回は唐津の制作スタイルに倣って、たくさんの素地を制作してそこから厳選し、焼きを入れてからもさらに厳選するという、とにかく数をこなし厳... More
2015-09-05 森本良信 新作展解説~桃山期編~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今回は解説第三弾として桃山期を目指して制作されたものの中から、岡山後楽園所持の名碗「只今」の写しについて一部解説させて頂きたいと思います。今回の茶碗は今までの森本良信先生の桃山研究の集大成と言っても過言ではない、桃山期の優雅さと力強さを見事に宿した作品となっています。中でも大変特徴的なものが、ゴリゴリと土を抉り取るように... More
2015-09-02 森本良信 新作展解説~茶懐石の中の酒器編~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は森本良信先生の新作展解説第二弾として、茶懐石シリーズを解説させて頂きます。ただ単に茶懐石の道具を写すというよりも、そこにある道具の美しさや精神性をリスペクトし、それらを備前で表現するにはどうするべきかを考えたオマージュの手法となっています。クリエイティブな写しというテーマを発展させて制作して頂きました。まずは茶懐石... More
2015-09-01 木村宗得 秀作展のお知らせ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。9月5日より木村宗得先生の秀作展が黒井山グリーンパークにて開催されます。17代 木村玉舟先生の企画による木村宗得先生の作品展で、なかなか目にすることの出来ない貴重な作品が展示されるそうです。また、併せて日本陶彫会・瀬戸内思彫会の合同選抜展も開催されます。皆様是非足をお運び下さい。場所:岡山ブルーライン 黒井山グリーンパー... More
2015-08-31 森本良信 新作展解説~室町期編~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。森本良信先生の新作展、大変なご好評を頂いております。森本先生とかなり長い期間準備をしてきましたので、皆様からのありがたいお言葉を頂き本当に嬉しく思っております。さて、今回の新作展ではテーマ別に作品を分類解説していきたいと思います。まず第一弾は室町期シリーズを解説させて頂きます。室町期といえば大窯で焼かれ、庶民の生活用品と... More
2015-08-28 盟友再び 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。先日、金重陶陽先生の徳利をお買い上げ頂きましたお客様より大変興味深いお写真を頂戴しました。お買い上げ頂きました徳利が、お客様の所蔵品である、荒川豊蔵先生が陶陽先生の窯で焼成されたという徳利と、焼き上がりが非常に良く似ているのだそうです。画像から同じような時期に、窯内で同じような位置に置かれて焼成されたのではな... More
2015-08-25 備前の異彩―安倍安人展―のお知らせ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。この度、岩国市の岩国美術館にて「備前の異彩―安倍安人展―」が開催されることとなりました。今回は水指を中心に、膨大な研究資料に基づいた古備前調の備前・伊部手のものから、絵画のセンスを存分に発揮した最新の彩色シリーズに至るまで、様々な作品をが展示されるそうです。また、当店からも安倍安人先生の作品を何点か出展させて... More
2015-08-24 新世代の備前~中原幸治先生の酒器が入荷しました~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。先日、岡山天満屋での初個展を終えたばかりの中原幸治先生が、岡山滞在時に当店にお立ち寄り下さりました。その際に素晴らしい酒器を頂きましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。中原先生は川端文男先生の門下で修行されており、今回の作品も川端先生譲りの練り込み技法によって制作されています。8種類以上の土を水簸し不純物を取り除いた... More
2015-08-10 備前焼ブランド 壷・擂鉢の魅力と歴史展のお知らせ(8/14追記) 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は備前市日生の加子浦歴史文化館にて現在開催中の、素晴らしい古備前の展覧会をご紹介させて頂きます。「備前焼ブランド 壷・擂鉢の魅力と歴史」と題された本展は、全国的に人気を博し備前焼ブランドとして大変な隆盛を築き上げた、備前の壷類と擂鉢をその時代ごとに分かりやすく紹介されています。古備前の基礎とも言うべき壷と... More
2015-08-07 金重潤平先生の新作が入荷しました2~2015年夏~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は前回の記事に引き続き、窯出しされたばかりの金重潤平先生の新作をご紹介したいと思います。今回は二種類の緋襷による素敵な酒器をご紹介したいと思います。こちらの緋襷酒器はそれぞれ酒呑は電気窯、徳利は登り窯で焼かれています。緋襷の発色の良さは共通していますが、下地の部分の色合いにかなり差があります。酒呑の方は電気窯らしいス... More
2015-08-04 金重潤平先生の新作が入荷しました~2015年夏~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。先日Facebookでもお知らせさせて頂いておりました金重潤平先生の新作が入荷しました。手入れを終えたばかりの秀作をブログでご紹介していきたいと思います。まず第一弾として香登の窯の特徴でもある、カセ窯変が見事な酒器をご紹介させて頂きたいと思います。深緑色のキメ細かなカセ胡麻と、黒銀に輝く灰被りが枯れた味わいを見せます。そ... More
2015-07-31 父、伊勢崎 満に捧ぐ~伊勢崎 紳先生の緋襷大徳利が入荷しました~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。突然ですが皆様の中には伊部の町に来られた事がある方も多いのではないでしょうか。伊部の町には観光スポットとして人気の、故伊勢崎 満先生のギャラリーがあります。茅葺屋根で有名な工房兼ギャラリーの陽山居と、その向かいにある陶魚庵です。そこには伊勢崎 満先生が生前に制作された見事な緋襷大徳利が飾ってあります。金重陶陽先生も羨んだ... More
2015-07-29 黒と赤の衝撃~金重晃介先生の酒器が入荷しました~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は金重晃介先生の極上の酒器が入荷しました。1990年頃に制作されたもので、金重一門らしい上品な緋色が出ています。黒の冴えた灰被り窯変も素晴らしく、酒で全体が濡れたその姿はなんとも言えません。登り窯における備前焼成の第一人者であった金重陶陽先生から始まり、登り窯独自の焼き上がりとしてこの黒窯変と緋色は酒器好きに愛されて... More