2015-07-26 破格―桃山備前―展のお知らせ(8/23追記) 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。台風も過ぎ去り蝉の大合唱が始まり、いよいよ本格的な夏となってきました。暑い夏ですがたくさんの備前焼作家さんの窯出しが予定されており、過酷な窯仕事を限界ギリギリまで続けられている作家さん達には頭が下がるばかりです。さて、本日は岡山県立博物館にて平成27年9月18日から開催が予定されております、「破格... More
2015-07-18 古備前を学ぶ~森本良信先生の陶片~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。台風11号が岡山に接近し大変な大雨となりました。山陽自動車道も一部通行止めとなり、店の前の二号線は延々と渋滞していました。皆様もくれぐれもお気を付け下さいませ。さて、今回は森本良信先生の収集した陶片を拝見させて頂きました。古備前を愛する森本良信先生らしいユニークな陶片ばかりです。破片であっても現代の備前焼とは違った面が多... More
2015-07-07 金重 まこと先生の新作が入荷しました1~備前麦酒呑~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。川口陶楽苑のFacebookページでもお知らせさせて頂きましたが、先日、金重 まこと先生の窯出しにお邪魔して、個展出品作を含む最新作を分けて頂きました。県外での個展が数年先まで埋まっている状況で、なんとか分けて頂いた作品で、点数は少ないですがどれも極上の逸品となっています。 さて、本日は備前一の酒豪と噂されておりました先... More
2015-07-02 細工の美~獅子香炉~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。例年よりは涼しく感じられますが、もうそろそろ夏本番といったところでしょうか。夏恒例の洗濯物にクワガタムシがぶら下がっていることが多くなってきました。さて、本日は企画展細工の美の最後の作品をご覧頂きたいと思います。細工物の名工として知られ、備前焼作家にもファンが多い西村春湖先生の獅子香炉です。菱型の造形に特徴的な耳付けを施... More
2015-06-25 細工の美~番外編:桃山陶工の美意識~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は細工の美の番外編として、桃山期の古備前四耳壷をご紹介したいと思います。今回は古備前の大ファンである曽我 尭先生を招いて、作品について解説して頂きました。桃山期の備前の壷擂鉢甕は大変な人気商品であり、効率のよい生産を常に模索していたようです。そのような中で見せるちょっとした工夫に職人の美意識、細工の美を見ることが出来... More
2015-06-16 細工の美~達磨大師像~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は細工の美として初代大饗仁堂先生の面白い達磨大師像をご紹介致します。大饗仁堂先生は岡山県指定の重要無形文化財保持者に認定され、大正から昭和初期にかけて細工物で名品を数多く残した方です。現在でも細工物や宝瓶等のお問い合わせも多く、根強い人気のある名工です。さて、本作はその仁堂先生が手掛けた達磨大師の大きな陶像です。高さ... More
2015-06-11 芳照黒~高力芳照先生の黒酒器~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は当店イチ押しの作家の一人である高力芳照先生の変わり種の作品をご紹介します。本作は今までの作品には無かった「黒徳利・黒酒呑」と銘打たれており、浴びせ掛けるような大量の胡麻に黒い土味が合わさった特殊な作品です。徳利の方は古備前の大甕の上に置かれた大皿の裏などに見られる、喩えるならば絵の具、べったりとしていてよく溶けた液... More
2015-06-09 細工の美~真珠備前宝瓶~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。画像の宝瓶はお客様のコレクションである入江光人司先生の宝瓶です。最近は入江先生の細工物の技術が再評価されているようで、日本のみならず海外でも人気が高まっているのだそうです。こちらは貴重な「真珠備前」で、柔らかなピンクの土味が宝石のように艶々と輝いております。見惚れてしまうような見事な発色を引き出す焼成技術も然ることながら... More
2015-06-04 古備前に恋い焦がれて2~曽我 尭先生の新作徳利のご紹介~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。曽我 尭先生の新作酒呑特集は大変なご好評を頂き、誠にありがとうございました。今回の記事では同時期に入荷しております徳利をご紹介したいと思います。こちらも曽我先生の渾身の土味が冴え渡る逸品となっています。まず一本目は曽我先生が恋焦がれる古備前の焼味をそっくり再現した作品です。現代の作品中でも灰被り窯変の上がりには、赤と黒の... More
2015-05-26 古備前に恋い焦がれて~曽我 尭先生の新作酒呑特集のお知らせ~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。当店のFacebookページでもお知らせさせて頂きましたが、曽我 尭先生の窯出しがあり、酒器を中心に新作が入荷しました。曽我先生は伊勢崎 淳先生の元での修行時代に古備前に恋い焦がれて、文明の利器溢れる平成の時代に、まるでタイムスリップのように桃山時代を再現するに至ります。恋焦がれる想いが触媒となって時代を超越... More
2015-05-16 金重陶陽先生の珍しい片口が入荷しました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。先日、金重陶陽先生の珍しい作品が入荷しました。箱無しの状態で出ましたので、湯冷ましであろうということで仕入れましたが、晃介先生に箱書きをお願いしに伺うと「陶陽作 備前片口 オ酒ニモ」と、珍しい片口(酒注ぎにも)として箱書きをして下さいました。容量が約1合程入り耳があって持ちやすく、酒注として丁度良い作品です。石爆ぜの多い... More
2015-05-13 2015年春、満開に咲く緋襷の華2~多久周作先生の新作が入荷しま... 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。GWはお陰様で大盛況となり、誠に有難うございました。遠方からたくさんのお客様にお越し頂き、そのどれもが素晴らしい再会となりました。GW期間中に川口陶楽苑にご来店に頂きましたお客様には、多久工房さんのパンをアイスコーヒーとともにお出しさせて頂きましたが、お召し上がり頂きましたお客様からは大変なご好評となり、やきものであれパ... More
2015-04-24 2015年春、満開に咲く緋襷の華~多久周作先生の新作が入荷しまし... 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。本日は久しぶりの新作入荷となりました多久周作先生の酒呑をご紹介させて頂きます。今回は新作ですが父である多久 守先生の窯で共同焼成したものです。建部町にある多久 守先生の窯では、共同で焼成する際にも厳しいルールがあり、今後の発展に寄与する物のみを選定して窯に入れられたそうです。いつもながらにお二人の作陶に対する真面目さと甘... More
2015-04-23 馬場隆志先生の窯出しがありました3~2015年春~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。春らしい暖かな陽気となり草花や樹木が一斉に花開いていますね。今日は当店の店内に素敵なタケノコが生えてきましたのでご紹介させて頂きます。どうやらこのタケノコは備前焼で出来ており、香を焚いて楽しむことが出来るようです。流紋と名付けられた特徴的な意匠が、斬新な透かし彫りとマッチして、しばらく眺めていると透かしの孔が浮き上がって... More
2015-04-18 素敵な酒呑籠のお写真を頂きました 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。突然ですが皆さんこのようなお悩みはご経験ありませんでしょうか。お気に入りのお料理屋さんへマイ酒呑を持ち歩きたいけど、破損が怖くてなかなか……。実は今日ご紹介するのは当店のお客様がその悩みを解決するために画像の竹籠は酒呑を持ち歩く時に使用するという酒呑籠です。お客様が竹工家の初田 徹(https... More
2015-04-15 馬場隆志先生の窯出しがありました2~2015年春~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日も引き続き馬場隆志先生の新作をご紹介したいと思います。馬場作品の中でも大変な人気のある洋酒器を三種ご紹介させて頂きます。それぞれに特徴のある焼きが出ており、洒落た造形の魅力を最大限に引き出しています。まずは黒備前洋酒器をご紹介させて頂きます。今回は馬場先生も大変満足行く窯出しだったようで、お電話で様子を伺った際にも開... More
2015-04-13 馬場隆志先生の窯出しがありました~2015年春~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。春先ですが急な冷え込みがあり、一部では桜と雪を同時に見れる場所もあるそうですね。これから暖かくなってはくるでしょうが体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。さて、本日は新進気鋭の若手人気作家、馬場隆志先生の新作をご紹介したいと思います。今回の窯から新たに制作されたTORSOシリーズの最新作です。実はこれは徳利として制... More
2015-04-05 大岩智之先生にお会いしてきました~新作片口のご紹介~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は大岩智之先生の所に伺って新作を頂いてきました。かなり山奥に工房を築かれており、途中の林道などは別世界の雰囲気があり驚きました。大岩先生は現在の森の工房の空き地に穴窯を築窯中であり、築窯中の光景を見ながらどんな作品が生まれてくるのだろうとワクワクしました。神戸市に生まれた大岩先生は元々陶芸が好きで、手で何かを作る仕事... More
2015-03-27 日本陶彫会×瀬戸内想彫会展のお知らせ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。木村玉舟先生の指導の下、活動されている瀬戸内想彫会さんより展示会のご案内です。今回は粘土で彫刻を作り「焼く」という共通のテーマで日本陶彫会の皆さんとコラボでの展示会となり、身近な魚や動物を備前焼で表現した陶彫作品を会場に面白く展開させていくそうです。第1会場となる倉敷市児島の「旧野崎家住宅・野崎家塩業歴史館」は国指定重要... More
2015-03-15 古備前に魅せられて2~相賀真志郎の美~ 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。前回の記事でも大変ご好評を頂きました相賀真志郎先生の器ですが、今回は相賀先生の良さがたっぷりと詰まった水指をご紹介させて頂きます。今回の水指は今までの厚みのある冴えた黄色の胡麻を更に超えて、厚みを増しつつ焦げ茶まで発色させた見事な焼きが特徴となっています。ここまでの胡麻は今までの相賀先生の作品でも見たことがなく、一年以上... More