皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
今日は備前市日生の加子浦歴史文化館にて現在開催中の、
素晴らしい古備前の展覧会をご紹介させて頂きます。
「備前焼ブランド 壷・擂鉢の魅力と歴史」と題された本展は、
全国的に人気を博し備前焼ブランドとして大変な隆盛を築き上げた、
備前の壷類と擂鉢をその時代ごとに分かりやすく紹介されています。
古備前の基礎とも言うべき壷と擂鉢を時代ごとにしっかりと解説されており、
大変見応えがある展示会となっております。
また、現代の人気作家の方々の作品も併せて展示されております。
私も時間を作って足を運ぼうと思っていますので、
お盆の帰省などで備前に立ち寄られた際には是非ご覧になってみては如何でしょうか。
場所:加子浦歴史文化館 (岡山県備前市日生町日生801-4)
電話:0869-72-9026
会期:7/29(水)~9/30(水) 休館日は毎週火曜日と9/24
※8/14追記あり
備前市日生の歴史がすべて詰まっています。
先日、森本良信先生にご一緒させて頂き、加子浦歴史文化館に行って参りました。
おいしいお魚や加工品が売ってある日生五味の市の向かいにあり、
歴史のある建物がとてもよい雰囲気を醸し出しています。
森本良信先生もとても楽しみにされていたそうでワクワクされていました。
早速二階の展示室を拝見すると、鎌倉期と室町期の古備前の擂鉢が。
やや須恵器の要素を残したような鎌倉期と、成熟した室町期を見比べることが出来ました。
さらに併せて森陶岳先生の擂鉢も展示されており、つい古備前と見間違えてしまう程でした。
室町末期の侘茶人に見出されたという、有名な鬼桶水指も展示されており、
蚕繭の桶として使用されていたという由来を知るとともに、
素朴ながら力強い立ち姿、今にも隠れてしまいそうな微かな飛び胡麻、
その素晴らしい佇まいには心を鷲掴みにされるようでした。
その他にも素晴らしい作品が並んでおりますので是非皆様もお立ち寄り下さい。
土質や時代までしっかりと書かれており、大変有意義な展示会となっております。