皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
先日、岡山天満屋での初個展を終えたばかりの中原幸治先生が、
岡山滞在時に当店にお立ち寄り下さりました。
その際に素晴らしい酒器を頂きましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。
中原先生は川端文男先生の門下で修行されており、
今回の作品も川端先生譲りの練り込み技法によって制作されています。
8種類以上の土を水簸し不純物を取り除いた後に、手捻りで器の成形をされるそうです。
手に取ってみるととても手捻りとは思えないシャープな造りになっており、
使用者が何故この焼き物を使うのか、空間との調和、土の良さ釉薬の良さと、
様々に考えを巡らせているのがよく伝わってくる丁寧さがあります。
細かく混じり合っていない和紙のような、または磨き上げた大理石のような肌は、
触り心地が素晴らしく、ひんやりとした質感で冷酒をそのまま入れても良さそうです。
実はこの肌は伸縮率が違う粘土を混ぜ切らないまま合わせており、
パッチワークのように粘土質が継ぎ接ぎの状態だそうです。
なのである程度成形をした後に、木箆で粘土を押し込める必要があるそうです。
そうすることで粘土の過密性が上がり、器としての機能を向上させています。
こちらは田土の練り込み酒器です。独特の質感は病みつきになります。
底部に僅かに出た緋襷が景色として煩すぎず丁度良い塩梅です。
こちらは山土の練り込みで、メタリックグレーの土味が素敵です。
李朝の徳利を参考に制作されているそうです。
(中原幸治/練り込み酒器各種 共箱製作中)
徳利(田土) size:径10.0cm×径10.0cm×高さ13.8cm price: 売約済
酒呑(田土) size:径6.6cm×径6.5cm×高さ7.4cm price: 売約済
徳利(山土) size:径9.3cm×径9.1cm×高さ12.9cm price:¥24,000
酒呑(山土) size:径6.7cm×径6.6cm×高さ6.5cm price: 売約済
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