相賀真志郎先生の窯焚き訪問

皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
北海道で戦後最も遅い初雪だそうですが、確かに突然寒くなったように思いますね。
でも寒い日が続こうとも愛陶家の方には嬉しい寒さではないでしょうか。
備前焼は暖かみのある色合いが特徴にもなっておりますし、なにより熱が逃げにくく酒が冷えにくいという利点があります。
古来より備前の徳利、唐津の酒呑とも言うほどです。

さて、冬の楽しみといえば窯出しもありますね。
寒い時期に窯焚きをすれば丁度いい温度になります。(というか冬でもTシャツでOKなくらい暑いです)
これからHPの方でも様々な新作をご紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
また、気になる作品や作家さんの近況などお気軽に川口陶楽苑までご質問下さい。

さてそんな窯出しですが、相賀先生が牛窓にて窯焚きをされていたのでお邪魔させて頂きました。

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煌々とした窯焚きの炎は見ていてとても幻想的で本当に美しいです。
子供の頃から層だったのですが、何故か炎を見つめているととてもリラックス出来ますね。

さて、相賀先生の窯焚きですが実は約一日半で終了します。
通常の窯焚きといえば一週間や十日、或いはもっと長い期間というイメージですが、
安人先生の考案した独自の窯焚きルールに則って行われるため期間がとても短いです。

相賀先生の窯焚きのスケジュールを詳しく書きますとまず朝九時頃からバーナーで窯に火を入れます。
その後、昼の一時過ぎには灯油と薪を併用した窯焚きに移行します。
ちなみにお邪魔したのが四時半から五時くらいですので写真一枚目はこの状態です。
光が強く見えませんが、灯油バーナーの上に比較的細めの薪がくべられていました。
また写真二枚目では相賀先生が薪を数本投入しています。
薪の湿気の関係もありますがまた別の機会に詳しく書きます。
(今回は湿気を含んだ大きな薪とよく乾いた小さな薪がありました。※写真一枚目の右に写っているのが乾いた薪)
そして七時過ぎから薪のみを使った本格的な窯焚きに移行し、翌日の昼まで焚き上げます。

そして焼き上がった中で、選定基準を満たせば出品し、まだだと判断したものは次回の窯焚きに回されます。
ちなみにこの時は十数点しか窯に入っていないとのことでした。
備前の一般的な登り窯であれば何百単位で作品が入っていますので、点数と時間共にかなり違いがありますね。

またいつか詳しく取材させていただきたいと思います。
相賀先生の新作もHPに掲載予定ですのでご期待ください。

[ 相賀真志郎先生の窯焚き訪問 ]陶芸家に会う2011/11/17 09:18