皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
備前はここ最近で一気に春らしい陽気となり上着が軽くなりました。
つばめが今年も巣を作り、庭先を所狭しと親つばめが飛び回っております。
裏庭の桜も今年はやや遅かったですが、何とか無事に開花しました。
さて、3月の末に森本先生が設計中の新窯を見学に行って来ました。
まだ基礎が終わった段階のベースが完成したばかりで、
完成と公開は少し先になりそうですが、写真を撮影させて頂きました。
今まで森本先生が設計してきた15基の窯のデータから導き出した、
小回りが効きまがままに答えられる最小の形だそうです。
「長期にわたる様々な研究と発表」を視野に入れた設計になっております。
現代人であり一人の陶芸家として自分はどのように立ちまわるべきかと考え、
個性やモダンを追い求めてきた次代の大きな流れから思考を一旦脱却し、
あえてアンチテーゼとして没個性へのアプローチを試みたいとの考えを述べて下さいました。
それはある意味、自らを装置と規定し「陶」という大きな時間軸や様々な集合体の中の一つの内燃機関として稼働し、
内面の発露や独創性を第一とする現代の制作からの逆行というプロセスをたどりながら、
古陶磁の研究に対して反射や反応としての制作へとシフトしていきたいとも仰っておられました。
是非とも古陶磁の中に眠る様々なファクターを揺り起こし、次代へと繋いでいく架け橋として活躍して頂きたいですね。
これからも森本先生の活動に注目していきたいと思います。
追記
帰り道で撮影した備前春の景色を掲載致します。
片上湾の牡蠣棚と、道にひっそりと咲いていた花を撮影しました。
また、緋襷徳利や灰被り徳利、灰被り酒呑や緋襷酒呑、湯呑、皿など上出来の作品が入荷しております。
随時HPにもUPしていきますのでよろしくお願いします。
気になる作品がございましたらお気軽に当店までお尋ね下さいませ。
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