「土味が生きとる」「土味が死んどる」などと備前ではよく耳にする言葉ですが、
見た目の土肌の風合いから土の生命力のようなものを感じる事が出来る作品が備前には沢山あります。
土に拘る、焼きに拘る、形に拘る。
作家によって目指すものは様々ですし、様々なアプローチで私達を感動させてくれます。
そんな中でも、やはり備前には他にない土の限りない魅力がありますので、
土味の生き生きとした作品に出合うと嬉しくなるものです。
こちらは森本良信先生の擂鉢です。
幾年もの時間を経過してきた樹木の肌のような枯れた風合いを感じさせるのですが、
土は生命力に溢れています。
作家の手により土が生かされていることに嬉しくなります。