みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?
備前ではここ最近、雨が続いており我が家の桜もかなり散ってしまったようです。
地面いっぱいの桜色というのもちょっと悲しいものがありますね。
さて、皆さんはいつも備前の器ばかり見ていると、色ものなんかが新鮮に映ったりしませんか?
あんまりこういうのを備前焼屋が書くのはどうかと思いますが、せっかくなんでお付き合いください。
僕なんかはほぼ毎日備前焼に囲まれて生活しています。
食事の時にも湯呑とご飯茶碗は、長年愛用してきた備前の器です。
そんなどっぷりと備前に浸かった生活をしていると、やっぱり色ものが新鮮に映ります。
ある作家さんの米色青磁なんかをみると良いなぁと思わず見とれてしまいます。
実際当店にはある程度色ものも入ってきますので、手に触れる機会もあります。
志野の温かみのある乳白色や、織部の凛としたクリアーなエメラルドグリーンはやはり美しいです。
でも、ご飯茶碗や湯飲みを、備前から変えるというのはやっぱり考えられません。
なんというか慣れ親しんだ帰る家のような感じなんですね。
遊びに出かけた時の美しい夜景や楽しい施設、それらが僕にとっては色ものや他の陶磁器だと思います。
もちろん他の陶磁器が帰る家であり、備前は遊びに出た先という方もおられると思います。
遊びに出るのも、家でのんびりするのもうまくバランスを取ってあげると、
双方の魅力がより鮮明に分かってくるのではないでしょうか。
陶磁器は本当に奥が深いものだと、今更ながら実感しました。