皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか?
最近は日に日に寒くなっているようで、外出がとても億劫になっています。
店が閉店した後、犬の散歩に行くのですがもうとっても寒いです。
そんな中でも元気に走り回る犬って凄いなぁと思います。
やっぱり毛皮ってとっても暖かいんでしょうかね?
さて、今日は毛皮繋がりで(?)桐箱について記事を書かせて頂きます。
桐箱とは元来作品を保護する目的のものでしたが、それ以外にも色んな意味を持っています。
作品の真作証明や様々な銘が入ったり、時には絵が描かれアートにもなったりします。
ちなみに三重箱(共箱+箱と作品の真作証明+さらにその証明の証明)なんかもありました。
オシャレな紐(森一洋先生は洋のパターン入り)で特別に拘った桐箱なんかもあります。
箱書も様々で蓋の裏や底部、様々な位置に書きつけられます。
恐らく茶道からの引用だと思われますが、本当に様々な形式があり、
作品同様十人十色のオリジナリティがあり見ていて飽きません。
作品とは別に箱にも拘るのは日本人らしい気質もあるのかも知れませんね。
聞いた話では海外の陶芸家や愛陶家の方たちはあんまり箱には拘らないそうです。
そう考えると桐箱も作品の一部って感じなんですかね?
さてそんな桐箱ですが、皆さんどうされてますか?
家に帰って邪魔だから押入れに突っ込んでる方もおられるでしょうし、
大切に保管している方もおられるでしょうし、ちゃんと作品を閉っている方もおられるでしょう。
ずっと閉っていた桐箱に傷やヘコミが出来ていたりしませんか?
そんな時にはホームセンターで一番細かい紙ヤスリを買ってきて下さい。
それで木の目に従って(線が入っている方向へ)優しく手入れすれば大概の傷は取れます。
ヤスリの目が荒いと傷が余計に増えるので注意して下さいね。
ヘコミはティッシュに水を含ませてヘコミの上において暫く放置します。
その後、ティッシュを外してヘコミの戻り具合をよく確かめます。
相当深くない限り大体の傷は目立たなくなります。
その後、良く乾かしてからシミがある場合は紙ヤスリでブラッシングして下さい。
これである程度の汚れや傷、ヘコミは対処できます。
そしてそのケアの最中に是非、桐箱を隅々まで眺めてみて下さい。
字や箱、上奏紙の設えにその作家さんの個性や特徴なんかが凄くよく出ています。
ほんのちょっぴりですが作家さんの事が分かったりします。
ちなみに作品の桐箱への梱包でも個性が表れるので、見れれば面白いですよ。
そういった理由でうちでは箱と作品を一緒に納めて頂いた場合は、
極力そのままの梱包でお届けするように心がけています。
大胆な作品に大胆な箱、その逆に大胆な作品に丁寧で優しい箱など本当に面白いですよ。
売ってる側としては個性的で美しい箱は、包んでいるだけでとても気持ち良いものです。
※もし何か良い箱のケアの方法があればコメント欄に記入して下さい。
宜しくお願いします。それではまた。