皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。
今日からは中村六郎先生の徳利をご紹介していきたいと思います。
本日の第一弾は珍しい緋襷の瓢徳利です。
下膨れの袋のような独特の造形は流石です。
濃い緋襷が全面に出ておりとても美しいです。
裏面の緋襷はやや少なめになっておりメリハリがあります。
六郎先生の瓢の特徴である糸巻きのようになった首。
首の石はぜと相まって極渋の景色です。
灰を敷いてから制作されることで生まれるあばた高台も六郎先生の特徴の一つですね。
名人中村六郎先生の緋襷瓢徳利、如何でしたでしょうか。
さりげない立ち姿の中に何とも言えない色気がありますね。
どのパーツも何気ない作風でいて、何十年の間に磨きぬかれた技術によって成し得ています。
どれほど多くの時間を酒と陶芸に割いたのか。
果てしない道程を経て、「名人」というの言葉の中身を手に入れられたのですね。