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金重陶陽 備前宝瓶 共箱
備前に泡瓶の一大ブームを巻き起こした金重陶陽先生の至高の宝瓶です。
高台内に「丁酉春 無有軒 陶陽」と記されており、昭和31年に人間国宝の指定を受け、名実ともに備前最高峰となられた翌年の、陶陽先生61歳の頃に制作された作品であり、ご自身もご納得の自信作である事が分かります。
蓋の理想的な膨らみや潔い櫛目、さり気なくつけたようで違和感無く全体と調和する注ぎ口や、見る者を釘付けにする美しい茶漉し穴と、どこを取っても素晴らしく、制約のある造形の中で、これほどまでに個性と品格を漂わせているのは流石、陶陽先生です。
焼き成りも大変に素晴らしく、陶陽先生特有の観音土の土味の良さに加え、黄色がかった胡麻の柔らかな濃淡と下地の桟切とが織り成す上品な景色は、非常に心満たされる美しいものとなっております。
径11.1cm×径10.2cm×高さ8.0cm SOLD OUT
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