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高力芳照 備前窯変徳利・窯変酒呑 各共箱
備前焼に於いて[烈しい]と呼ばれるあらゆる焼け味を一つの作品に凝縮したかのような、様々な顔をみせる無尽の窯変酒器です。
徳利は中央に大きく出た抜けを境に全く違う焼けとなり、一面は自然釉が流れてガラス状となり、光に照らされて輝きを放っております。
凄まじいばかりの動きをもちつつ鮮やかな色彩をみせる様は、正に歌舞伎俳優の演舞のような華やかと力強さを併せ持つ煌びやかさで見る人を魅了します。
対して反対側は、烈しい変化を見せながらもしんと静まり返る、月の荒涼たる原野を思い起こすような、冷涼な渋味を持つ焼け味を見せております。
酒呑は黄土色の胡麻が焦げて黒く変じ、それが一面に広がって重層となって、その焦げ胡麻が見せる厚薄の変化によって作品に大胆かつ烈しい動きを与えております。
その様はまるで溶岩が冷えて固まった大地のようで、未だにその熱が残っているかのようです。
また双方の抜けに付いたひっつきもあまり類を見ない形で、ここまで独特であると、これもまた作品の一つの魅力として列挙するに足るものまでに仕上がっており、誠に見所の多い作品となっております。
徳利:口縁3.6cm×胴径9.9cm×胴径9.7cm×高さ15.4cm 容量 約460㏄ SOLD OUT
酒呑:径7.2cm×径6.6cm×高さ5.2cm SOLD OUT
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