あとがき
かつて経済的に苦しかった時代に、金重陶陽先生、藤原 啓先生、山本陶秀先生らを始め
数人の陶工が新時代の備前焼をめざして作陶を続けておられました。
たとえ生活が苦しく、食うや食わずの状況の中でも、平安時代以来の素晴らしい歴史と伝統を誇る備前焼を
滾る情熱を持って守り続けて下さいました。
そして藤原 雄先生がその想いを受け、日本のみならず世界中から備前焼の評価が得られるよう、
生涯をかけて精力的に活動されました。
今回の特別展開催にあたって4人の人間国宝の先生方が残して下さった偉大な足跡を
改めて痛感する事が出来ました。
偉大な先人達の精神は脈々と受け継がれ、また新たな芽ぶきを迎えるでしょう。
そしてこれからどのような新しいドラマが生まれるのかを楽しみに、未来へと繋げていきたいと思います。
All word and all photo by rie mori