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隠崎隆一 作 「黒酔器」
(商品No. 5586)
120,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前焼界のみならず世界に名高い異色の備前焼作家 隠崎隆一先生の近作の黒酔器です。2016年までの陶暦書が同封されており、その頃に制作されたものであると思われます。一目で隠崎先生と分かる大胆な箆使いによって作品全体が削り出されており、立体としての面白さを追求したデザインはいつまで眺めても飽きません。師である淳先生と同様に黒土に酸化金属をごく少量混ぜて作られる黒の塗り土を使用しており、冷たさすら感じるような非常に硬質な黒の肌がとてもスタイリッシュです。それでいて背面からたっぷりと黄胡麻を受けており、クールな黒の中に砂金の如き胡麻が流れて玉垂れと呼ばれる見事な景色を形成しています。北想と呼ばれるシリーズの酔器で、下部は隠崎先生らしい三脚の造形ですが、口縁部は嘴のようなまたは鳥類の頭のような非常に個性的な造形へと変化しています。この嘴のような形状は実に酒が注ぎやすく、また徳利の宿命である肩で酒が受け止められることもありません。
■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.6cm×胴径8.6cm×胴径8.6cm×高さ17.2cm 容量 約250cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-08-15
■作者(隠崎隆一)について
隠崎隆一先生は「平面から立体への変化」を求めてグラフィックデザイナーから転身し、1975年以降、岩本修一先生、伊勢崎 淳先生に師事し、備前陶芸センターでも学ばれました。その後、1985年に独立しました。ろくろづくりから変形を加えた花器、茶道具が中心。陶壁も手掛けられています。1990年日本工芸会正会員。1988年と1992年、茶の湯の造形展で大賞を受賞。1997年には備前焼パリ展に出品。東京、名古屋、倉敷、ニューヨークで個展を開きました。2019年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
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