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金重陶陽 作 「備前酒呑」
(商品No. 7069)
600,000 円(税込)
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■作品の特徴
初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前酒呑です。
陶印がかなり短めの「ト」になっていることから、
昭和40年前後に制作された最晩年期の作品であると思われます。
備前最上級と言われる良質の土を丁寧に選り分けて使用しており、
非常に滑らかな質感の土肌はいつまでも撫でていたくなります。
茶褐色からほんのりとした橙色へグラデーションした土味の中に、
小気味良く配置された石カミがアクセントとなっており、
使えば使うほどに土味に色気が蓄えられていくでしょう。
高台部分は最晩年期といえども衰えを知らぬ鋭い箆捌きが披露されており、
畳付きを指でなぞるとまるで研ぎ澄まされた刀のような鋭さがあります。
晩年期の酒呑は比較的大振りのものが多い陶陽先生ですが、
穏やかな色合いが相まって毎日でも使いたくなる酒呑に仕上がっています。■作品の概容
晃介識箱(四方桟)
径7.0cm×6.9cm×高さ6.6cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-09-15
■作者(金重陶陽)について
金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は備前焼六姓の一つ、
金重家の分家 金重楳陽先生の長男として生まれました。
父に師事し手作りの宝瓶で名を高めました。
大正期から昭和初期にかけ様々な研究を重ね桃山風備前の土味を出すことに成功し、
その頃からロクロ製作を開始し茶陶の製作にも打ち出しました。
川喜田半泥子、荒川豊蔵、三輪休雪と交友も深められ、
戦後には北大路魯山人、イサム・ノグチらから影響を受け芸域を広めました。
江戸から明治を経て衰退していた備前焼に新風を吹き込み、
その功績から備前焼中興の祖とも呼ばれています。
備前焼初の国指定重要無形文化財指定に認定され、
1964と1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。
1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際御前製作を行いました。
主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章
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