金重素山 作 「緋襷酒呑」(商品No. 4784) |
200,000 円(税込)
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天才陶工と呼ばれた兄・金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の緋襷酒呑です。齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、本作は六十歳後半頃の作品で素山先生の代名詞の一つである電気窯における緋襷焼成の酒呑となっています。弟子である高力芳照先生もよく言われている「太い緋襷と細い緋襷をバランス良く掛ける」という緋襷最良の形を見事に成し得た素晴らしい焼き上りです。稲藁を作品にぐるりと巻き付けつつ、丁度裏表になるように太い緋襷と細い緋襷が掛かっており、電気窯焼成における緋襷を大成させた素山先生らしい匠の技となっています。作行自体は素山先生の中でも静謐かつ主張しすぎないものとなっており、柔らかさを感じさせる口縁部の造りを胴締め一本で一気に引き締めており、格調高い雰囲気の中に隠された緩急自在の技が見事です。
愫識箱(四方桟)
径6.3cm×径6.2cm×高さ6.0cm
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公開日時:2017-10-28