森本良信 作 「備前徳利」(商品No. 5426) |
40,000 円(税込)
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優れた美的感覚を持ち、土と焼きと造りに於いて常に進化し続ける森本良信先生の窯出しされたばかりの新作備前酒盃です。森本先生自身が「被り物」と表現する備前手の作品で、胡麻や桟切などが幾重にも重なり合い、重厚な窯変の着物を形成しています。しかし本作の肝はそこではなく、あくまでもその被り物を焼成する過程で生まれる絶妙な「抜け」であり、堅く焼きしまった肌の中に生まれる極上の陰影が見事です。現代備前でよく言われる甘焼きの抜けではなく、古備前の肌に確かに存在していた焼き締まった抜けを追求し、濃厚なチョコレートのような土肌に被り物と抜けを加えて立体的かつ濃密なテクスチャーを完成させました。その過程でこそ生まれる重厚な被り物も逸品で、濡れたような桟切や摘み上げられそうな黄胡麻も素晴らしいです。単に強い焼きだけを狙って焼き込んだり、逆に柔らかい土味だけを狙って焼き込むのではなく、すべての要素が複雑に絡み合って極上のテクスチャーを生んでいます。本作は李朝の作品にインスパイアされた高台付きの徳利となっており、古陶磁を愛する森本先生らしい見事な造形となっています。
共箱(発送までしばらくお時間がかかります)
口縁3.6cm×胴径10.5cm×9.3cm×高さ11.6cm 容量 約360CC
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公開日時:2019-04-10