曽我 尭 作 「備前酒呑」(商品No. 5941) |
16,500 円(税込)
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古備前が焼かれた時代と同じ環境を再現して古の美へと挑戦する曽我 尭先生の、
7月に窯出しされたばかりの新作備前酒呑です。
古備前の時代の窯焚き様式を再現するため当時存在しなかった耐火煉瓦を使用せず、
現代の窯焚きの常識が通用しない土だけの窯で焼き上げられた作品です。
土だけの窯はそれ自体が巨大な一つの焼き物となっており、
それ故に現代の美を飛び越えて古備前に差し迫るような極上の土味を見せています。
曽我先生の土窯は窯焚きをするたびに土窯自体が焼けて変容し、
その影響で作品の焼き上がりも窯出し毎に少しずつ変化し続ける特性を持っています。
本作は曽我先生らしい渋めの緋襷の肌が突然切り替わり、
まるで炭化したような灰被りが器の半面を覆っています。
初見では焼け焦げて煤けたようにも見えますが、
よく見ればしっとりとした光沢が出てまるで濡れた石のようでもあり、
曽我先生らしい他に類を見ない独特の焼き上がりとなっています。
緋襷部分はこれまで同様肌と同化するような激渋の緋襷で、
名付けるならば窯変緋襷といった非常に不思議な景色となっています。
今回の作品からシンプルな造形は変わらず、作品にやや厚みをもたせています。
共箱(四方桟)
径5.9cm×5.9cm×高さ5.3cm
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公開日時:2020-07-20