高力芳照 作 「備前窯変徳利」(商品No. 7002) |
38,500 円(税込)
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金重素山先生と金重有邦先生に師事しながらも、
気負うこと無く自身の作品づくりを追求する高力芳照先生の、
窯出しされたばかりの新作備前窯変徳利です。
令和5年6月に窯出しされたばかりの最新作で、
阪急百貨店の個展に出展されていた作品です。
リスクを恐れない攻めの窯焚きによって土の表情を引き出す高力先生らしく、
「焼き」と「土」のうちの「焼き」にかなり寄せた極上の上りとなっています。
作品の半分を覆った灰被り窯変部分は、まさに冷え固まった溶岩そのものであり、
窯の中の様々なも物質を取り込みながら刺々しく隆起しています。
また、正面部分は接地面であった為にドロドロに溶けた灰が流れ込んでおり、
時にタールのような濁った黒色、時に黒曜石のような澄み切った黒色となって固まっています。
強烈な焼き込み故に土に関しては完全に焼き切れており、
灰被りを避けた部分の土味は、灰色、赤茶色、焦げ茶色の三色のグラデーションとなり、
まるで激しい熱になんとか抗って土味を残そうとしたようにも見えます。
粘土の限界を試すような激しい焼きとは打って変わって、
本作の造形自体は撫で肩の繊細な雰囲気を持つ徳利となっており、
金重陶陽先生や金重素山先生のもつ上品な色気に一歩近づいたように感じます。
共箱(四方桟)
玉垂れ含む口縁3.6cm×胴径8.6cm×胴径8.4cm×高さ13.2cm 容量 約340cc
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公開日時:2023-07-08