高力芳照 作 「備前塗土火襷茶碗」(商品No. 7238) |
22,000 円(税込)
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金重素山先生と金重有邦先生に師事しながらも、
気負うこと無く自身の作品づくりを追求する高力芳照先生の、
やや前作の備前塗土火襷茶碗です。
平成29年までの陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品と思われます。
師である金重素山先生が普及させた現代における電気窯緋襷とはまた違う、
古備前の時代によく見られる塗り土を施した上で藁を巻いた異色の作品です。
刷毛で塗られた塗り土自体が一枚の膜のように白色に発色しており、
透過した下地の小豆色の土味と相まって練り込みのような雰囲気があります。
肌の質感に関しても通常の緋襷とは打って変わってややザラッとした質感になっており、
土物らしさをより強く感じさせるの触り心地はこれまでの火襷作品とは一線を画しています。
ただし塗り土を施していても緋襷の美しい発色は相変わらずで、
ねっとりと濃厚な緋襷の朱色が塗り土の淡い白と対を成しています。
造形は真摯に茶陶に取り組んできた高力先生らしい衒いのない骨太な作品で、
高台はやや広く厚く、見込みから胴の形上がりは奥行きを持たせ、
少しでもお茶が美味しくなるようにと創意工夫されています。
前作ですが汚れや使用感などはございません。
共箱(四方桟)
径12.0cm×11.8cm×高さ8.6cm
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公開日時:2024-03-05