2011-03-04 金重有邦 作 備前茶碗 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。暖かい日が続いたかと思えば寒くなったりと春と冬の交差を感じますね。とても風邪を引きやすい時期ですので体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。 さて本日は珍しい作品のご紹介となっております。金重有邦先生の茶碗ですが、なんと円山窯で焼かれた作品となっています。有邦先生といえば伊部の牛神下の印象が強いので、初め見たときは何とも面... More
2011-02-19 備前焼伝統工芸士会展 備前焼伝統工芸士会展が、備前陶芸美術館にて開催されています。備前焼の伝統工芸士に認定されている12名の方が、花器や食器などを出品されています。熟練の技による数々の作品はどれもほんとうに素晴らしいものとなっています。伊部にお立ち寄りの際は是非一度御高覧下さいませ。一般700円(65歳以上600円)・高校生大学生400円・中学生以下無料開館時間は午前九時半?午後五... More
2011-02-18 備前育陶会 作陶展 備前陶芸センター修了生の方々でつくる備前育陶会の第九回作陶展が、広島市のそごう広島店にて15日より開催されています。(21日まで)酒器や食器を中心に迫力のある大皿や置物等が展示されております。とても力のこもった展覧会ですので、お近くまでお越しの際は是非お立ち寄り下さい。会場では展示即売もやっておりますので宜しくお願いします。... More
2011-02-14 雪やコンコン 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。今日は冷えるなぁと思っていたら、備前では雪が降っていました。最近は結構暖かったのでもう春も近いなぁと思ってましたが冬のラストスパートのようです。空気が冷たいと何故かギュッと酸素が凝縮したように感じますね。身が引き締まるようにも感じます。 雪の写真を取ろうとしたのですがどうにも上手く撮れませんでした。圧迫感すら覚える白の... More
2011-02-09 山本雄一 作 備前湯呑 皆さんこんにちは、今日は山本雄一先生の湯呑をご紹介します。山本雄一先生といえば山本陶秀先生のご長男で県の無形文化財である大ベテランの方です。陶秀先生と同じく薄く繊細でしなやかなロクロ捌きを得意とする雄一先生は、国内外にファンも多く山本一門のリーダーとして国内外でご活躍されています。では、何故そんな雄一先生の作品の紹介が小さな湯呑なのか? 以前陶秀先生のインタビ... More
2011-02-06 [手のひらの中の小宇宙 宝瓶・香炉展epilogue]三村陶景 ... 皆さんこんにちは、今日は宝瓶展のエピローグとしまして三村陶景先生の宝瓶のご紹介です。残念ながら宝瓶展の時には作品がなく出品できませんでしたので、是非この機会に見ていただきたいと思い即更新しました。 三村陶景先生といえば陶陽先生や不老先生と同じく備前低迷期の辛く苦しい中で、伊部に陶器学校を創設し備前焼の振興に努力された方です。そしてなによりその卓越した技術と作品... More
2011-02-03 金重まこと 作 備前掛花入 皆さんこんにちは、今日は金重まこと先生の素敵な掛花入のご紹介となります。まこと先生独自の力強い造形に、備前最高峰と言っても過言ではない見事なカセ胡麻が出ています。メロン肌の名のごとく、きめ細かなシワと美しい深緑色が特徴となっています。これだけ見事なカセ胡麻は滅多に見ることがなく、最初に見たときはびっくりしました。土味の色合いも素晴らしく、ねっとりとした赤みのあ... More
2011-01-27 藤原啓 作 備前片口 皆さんこんにちは、今日は啓先生の味わい深い片口鉢のご紹介です。人間国宝としての指定を受けながらも、洒脱でひょうきんな作品も数多く製作された啓先生。型にはまらないその魅力はいつまでも色褪せることはありません。今作も何とも軽やかな作風が魅力となっており、軽快な造形に啓先生の力を見ることが出来ます。とくに注ぎ口の作りが秀逸で、長さや手作り感が非常にうまく調整されてい... More
2011-01-19 伊勢崎晃一朗 作 備前長方皿 皆さんこんにちは。本日は晃一朗先生の長皿のご紹介です。前々回ご紹介した作品と同系統のシリーズとなりますが、大きさは37.6cm×19.5cmとなっており使い回しやすいサイズとなっております。今作は凧揚げ同様晃一朗先生に林檎とあだ名されており、その名の通りの大きな抜けがなんともオシャレな作品です。灰がよくかかった作品で林檎を中心に金と黒の窯変がでています。サイド... More
2011-01-18 森陶岳 作 黒備前ぐい呑 皆さんこんにちは、今日は森陶岳先生の黒備前ぐい呑のご紹介です。今回は日頃の感謝を込めまして特別価格でのご紹介となります。備前が誇る巨匠、森陶岳先生の丁寧な造形は一見の価値有りです。黒の吸い込まれそうな深い艶に、燃え上がる炎を連想させる黄胡麻が見事に重なっています。使い込めばより一層黒と胡麻が美しくなると思います。高台の白抜けと緋襷もアクセントとなり目を引きます... More
2011-01-17 伊勢崎晃一朗 作 備前長方皿 皆さんこんにちは、寒い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。さて、本日は晃一朗先生のダイナミックな長方皿が入荷しました。晃一朗先生自身が凧揚げと呼んでおられた作品で、三角のカイトに緋襷が重なり、まるでリールのように見えます。穴窯による軽やかな黄胡麻の焼け味も、一風変わった景色にとてもマッチしています。サイドの線文はまるで集中線のようにも見え、カイトの景色をより... More
2011-01-13 隠崎隆一 備前・白麦酒杯 備前の中でも異色を放つ作家、隠崎隆一先生の独創性溢れる麦酒杯が入荷しました。隠崎先生の作品はいつも躍動感に満ち溢れていますが、それはある種の関節が作品に存在するからではないでしょうか?腰の部分がそのままグリグリと動きそうでもあり、フニャリと胴体部分がお辞儀をしそうでもあります。また、底部の台座のようになった部分では鋭いカッティングも見られます。ざっくりとした粗... More
2011-01-10 藤原 康 作 備前徳利 皆さんこんにちは、今日はなんとも可愛らしい徳利のご紹介です。実はこれ三代藤原楽山先生のご長男で、伝統ある陶技と独創性を合わせ持つ藤原康先生の徳利です。塩窯の作品と同様の造形ですが、土味となるとまったく別物のように感じますね。ねっとりとした優しい土味が特徴で、腰の小さな丸抜けなどはとろけそうな色合いになっています。どことなくハクション大魔王の壷を思わせる愛嬌のあ... More
2011-01-05 高力芳照 作 志野風茶碗 当ブログをご覧の皆さまこんにちは。本日は一風変わった作品のご紹介となっております。高力先生の窯で焼かれた志野風茶碗です。備前の窯で焼かれたものなのか、何とも柔らかな茜色が素敵です。夕焼けの色を抽出してミルクと混ぜたような柔らかい色合いが、写真でなかなかうまく伝えることが出来ず本当に残念です。本格的な作りとなっており、深い高台やスッとのびた胴の造りは本当に素敵で... More
2011-01-01 新年のご挨拶 皆さん明けましておめでとうございます。昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。今後もより良い品を作者の想いをそのまま込めて、ファンの方々へお届けできたらと思っております。また、企画展の方もより充実させていきたいと考えておりますので今後とも川口陶楽苑を何卒よろしくお願い致します。新しい年が皆様にとって素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。 今年... More
2010-12-25 高力芳照 作 備前花入 皆さんこんにちは、今日は高力先生の窯出しされたばかりの花入のご紹介となってます。一目見て気に入って買ってきた作品で、堂々とした窯変が素敵です。それでいてあだ粘土の時のような柔らかさをどことなく感じさせ、引っ張ったらグニュウっと伸びそうですらあります。抜けの部分のねっとりとした赤紫色はオレンジ色へとグラデーションしており、とろけそうなほどの極上の色合いとなってい... More
2010-12-18 高力芳照 作 水玉?湯呑 本日の高力先生の紹介は、ちょっと変わり種の湯呑となります。高力先生が力を入れて取り組んでいる作品の一つに、水玉模様の出た作品がありますが本作もその水玉作品の一つです。窯の中の微妙な変化でオレンジ色に変化してしまった作品で、なんだか夕暮れ時の雨を思わせる景色が素敵だなぁと感じる作品です。いつもの水玉は素敵なんですが、たまにこういう変化球も良いものですよね。オレン... More
2010-12-16 高力芳照 作 備前酒呑 今日のご紹介は高力先生の新作の備前酒呑です。先日の窯出しに訪れた際に、一目で気に入ってしまった作品です。こんもりとした卵型の造形は、低く切り揃えられた高台にとてもよくマッチしています。ジュワッと出た窯変が高台や腰を中心に出ており、面積自体は少ないものの素晴らしいバランスとなっています。ただ大きくてまん丸の窯変が出ているだけで良いものと断ずるのではなく、土・焼き... More
2010-12-15 高力芳照 作 備前ビアジョッキ 皆さんこんにちは。今日は高力先生の窯出し作品のご紹介となります。当店HPでも新作をご紹介していこうと企画中ですが、当ブログでは僕が気になった作品をピックアップしてご紹介出来ればと思っております。 さて、それでは今日は備前ビアジョッキのご紹介となります。窯出しの時に僕は一目見て、なんて優しい作りなんだろうと思いました。取っ手の部分の素朴な作りが、備前の土味にピッ... More
2010-12-03 手のひらの中の小宇宙 宝瓶・香炉展 終了のご挨拶 皆さんこんにちは、手のひらの中の小宇宙展ご高覧頂き誠にありがとうございました。拙い文章と写真ながらも、沢山の方に見て頂けて本当に嬉しく思いました。少しでも宝瓶の持つ奥深く素晴らしい魅力が伝われば幸いです。手のひらの中の小宇宙展と題しました通り、宝瓶とは非常に高密度なものであると思っています。先人たちがその有り余る陶技を、非常に長い時間をかけて、惜しみなくつぎ込... More