いやー徐々に風に冬の匂いがし始めましたね。
皆さん如何お過ごしでしょうか。
こちらの方は備前焼祭りの片付けも終わり、
これから徐々にいつもの営業へ戻していこうかってところです。
やはり秋は食欲の季節ですね。
色々と美味しいものが食べれて、天高く坊主肥ゆる秋ですよ。
しかし中々冷え込むようになってきたんで、風邪にはくれぐれもご注意を。
で、実は備前の秋ってのは一味(?)違うんですよ。
そう、窯出しの秋なんです。
実は先日は正宗先生、森一洋先生の窯出しに伺ってきました。
正宗先生はとても賑やかな窯出しで、皆でワイワイやってました。
正宗先生も凄く高価な年代モノのお酒が手に入ったようで、
「いやー、今日はお酒が呑める日じゃなー。」なんて上機嫌でした。
作品の方は土の変化によりいつもより渋い仕上がりになってました。
質感もザックリと(寒風方面の土をブレンド)なっており、
ネクストステージへの期待が高まります。
一方、森一洋先生はじっくりと作品を見ながら色々お話を伺うことが出来ました。
モデルのような奥様においしいコーヒーを頂き、とても良い時間が過ごせました。
しかも寒風の工房にお邪魔する事が出来、貴重な体験が出来ました。
その時の写真はまた後日UP予定ですが、今日は一枚公開したいと思います。
これは約50mの寒風大窯の斜面です。
ほんっとーにでっかいんですよ!!!
うちにも小さい窯がありますが、まさにモンスター級ですよね。
この窯に火を入れて焼くって凄いと思います。
中の温度が1200度に上昇するって想像が出来ません。
あと不思議だったのは山と窯の自然な調和です。
思わず「この松とかは後から植えたんですか?」って聞いてしまった程、
見事に調和しているんですよ。元々このまま存在していたかのように。
ちなみに築窯時に松を切って、斜面を切り拓いたらしいです。
そして森一洋先生の作品もどこか似た雰囲気が感じられます。
作ったのに自然な、或いはこのままあったような感じがするんですよ。
もちろんしっかり手造りで作っておられるんですけど。
なんだか壮大な窯で、山一つ何処までもが窯で、何処にも窯が無いような不思議な感覚でした。
窯って言葉では収まらない、エネルギーが蠢いているのかも知れませんね。