森本良信さんのインタビュー書き終わりました。

森本良信さんのインタビュー記事がやっと書き終わりました。
ホントはもっと長?い収録だったんですけど、いかんせん話題が脱線してしまってて(笑)
ぼくも聞き下手でついつい横道に逸れてしまうんですよ。
思い返せば初めて話をするようになった作家さんで、僕の兄貴分のような人です。
色々興味深い本を貸してくれたり、トンカツをご馳走してくれたり、
アトリエで夜中の三時まで話をしたりで、本当にお世話になってます。
このブログを始めた時にも、「頑張って!」と励ましを頂きました。
森本さんの「頑張って!」という言葉には頑張ってる人ならではの重みがあります。
頑張ってる人ってニュアンスはホント曖昧だと思うんですが、
例えば森本さんの毎回の作品群を見ても、絶対前回とはテーマが異なっています。
同じ事は絶対にやらない。
それこそ僕が「これ良いっすねー!!」なんて言ってて、実際それが凄く好評だったとしても。
そういう姿勢はホントに凄いなぁって思います。
売れるもの、人気の商品てのはどうしても定番化されやすいものです。
人気のコンビニ弁当、アニメキャラクター、雑誌の連載だってそうです。
他にもありますが、備前焼はどうなんでしょうね?
「この人コレばっかり。」とか「もういい。」とか「飽きた。」っていうお客さんがいます。
工芸というものが持つ特性上仕方の無い事だ!っていうのは良く分かります。
売れるんだからいいじゃないか!っていうのも良く分かります。
でも流行や人気による定番化って、もの凄い猛毒を持ってると思うんですよ。
「己の敵は己」なんて言いますが、スゴイモノを作った後それは巨大なハードルになると思います。
そしてそのハードルの存在を越えようとしなくなった時、良い物は生れないと思うんです。
上で書いたお客さん達はそれで嫌になったんだと思います。
そんな中で、森本さんはそのハードルを越えようと頑張ってると思います。
勿論無限の表現と、その表現と同数の評価が存在する世界ですから、
良し悪しが分かれて、ハードルを越えたり越えなかったりがあります。
しかしそんな上下する評価は気にせず、森本さんはいつも挑戦へのベクトルを持っています。
そんな様子を傍から見ていて、その確固たる表現のベクトルと上下する評価が、
まるで何か巨大なモノがそこで呼吸しているように感じています。
是非これからも頑張っていって欲しいです。

ちなみに今回の写真は未公開の窯場脇の、被せ焼き用のミニサヤと被せの徳利です。
この徳利がどのようなハードルとなって、どんな結果を齎すのでしょうか。

[ 森本良信さんのインタビュー書き終わりました。 ]陶芸家に会う2006/10/05 02:01