金重陶陽などの人間国宝の名品を一堂に展示しています。



新作入荷情報や巨匠の名品のご紹介など随時お知らせしていきます。

 

中村六郎  徳利/酒呑  共箱

 

2004年に亡くなられて以降の現在も、素晴らしい酒器で左党を酔わせ続ける中村六郎先生ですが、今回入荷しました酒器揃えは代名詞とも言える扁壷型の徳利と、色気のある平酒呑のセットとなっています。徳利と酒呑共に中村家の代名詞とも言える「甘い緋色」が強く現れており、大酒豪の酒器たる六郎作品の魅力が凝縮されたような逸品となっております。

何と言ってもやはり目を引くのは扁壷徳利と平酒呑の両方に出た「甘い緋色」で、土の内面から炎によって引き出された煌々と照るような緋色は見る者を虜にします。徳利は砂袋のようなどっしりとした大振りのものとなっておりますが、首を摘むようにして持つと手にぴったりと収まり名人らしい仕上がりになっています。

中村六郎先生の作品はただ豪快なだけただ野性味があるだけではなく、ゆったりとしたロクロ目やリズミカルな口造りや高台削りから漂う色気、使ってみて分かる奥深い魅力があり、酒への深い愛情けが伝わってくるようです。

緋色の部分は甘焼き故に非常にマットな状態となっており、酒で濡らしてやればじわじわと肌が酒を吸って煌めき始め、極上の緋色へと変化し備前の真髄である使う楽しさを再確認させてくれます。それはまるで酒器自体が酒を呑むかのようであり、酒席において最高の友となることでしょう。

 

徳利 口縁3.8cm×胴径11.9cm×胴径11.2cm×高さ11.4cm
酒呑 径8.9cm×径8.5cm×高さ3.2cm

SOLD OUT

 

       

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