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金重陶陽 備前大皿 共箱(二重箱)
土肌から滲み出したように濃厚で、濡れたように瑞々しい珠玉の緋襷が器一面を駆け巡る見事な皿です。
土味と緋襷のみという景色でありながらずっと眺めていても飽きない深い味わいは、やはり土味の風合いがより重要視される緋襷作品に於いて、最高の土と誉れ高い観音土の味わいが存分に楽しめるからでしょう。茶入、茶碗、徳利などに使用されたという、黒色のねっとりとした特に良質の土を緋襷作品にも使用されていたそうですが、本作品ももっちりと柔らかで上品でありながら大胆な石ハゼが野趣溢れる独特の風合いの土味となっています。
陶陽先生の作品に触れた時には自然と裏を見てみたくなりますが、裏を返した時の何とも言えない清々しさは他では感じる事の出来ない感動があります。
造形は使いやすさを考えられたシンプルな造りですが、細部まで神経の行き届いた作行きはやはり陶陽先生と感服いたします。
生前、金重陶陽先生がこのようなお言葉を残されています。「子供は無心に遊んでいる時が、百姓は田んぼで働いている時が一番美しいように、焼き物は使われている時に、一番美の本領を発揮します。」
この器は更にどのような美しさを見せてくれるのでしょうか。
径23.9cm×径23.7cm×高さ5.2cm SOLD OUT
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