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金重陶陽 備前片口鉢 共箱
陶陽先生の作品には珍しい片口鉢でありますが、何とも枯れた趣きのある、静かなる存在感に満ち溢れた作品です。
しっとりと濡れたような質感の土味は一目で陶陽先生の作品と分かる程に特徴的で、それだけでも先生の偉大さが感じられます。
外側の大部分にかかった桟切も白に黒にと多彩な変化に富み、更にその上に黄緑がかったキメ細やかな胡麻が上品に掛かり、見る者をうっとりさせる繊細で奥深い景色となっております。
塗蓋を開けて覗けば、内側には煌めくように豊潤な紫蘇色の土味が展開されており正に古備前のようです。
造形も実に重厚ながら堅苦しい威圧感は微塵も感じさせず、むしろ優しげで、全てを包む込むような雄大さにただ感心するばかりです。
更には陶陽先生らしい大きな石爆ぜもまた、目を楽しませるアクセントとなっております。
径２３．８cm×径１８．９cm×高さ１０．５cm SOLD OUT
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